土曜日, 5月 28, 2022
Home Curator’s Eye モノクロには色があるのか?-鉛筆画とドローイングを中心に-

モノクロには色があるのか?-鉛筆画とドローイングを中心に-

 1560年代、イギリスの北カンパ-ランドのボロ-デール鉱山で良質の黒鉛が発見された。

 その黒くなめらかな性質が注目されて、細長く切り、にぎりの部分をヒモで巻いたり、木で挟むなどして筆記具として使われるようになったのが鉛筆である。

 その鉛筆によって描かれるのが、鉛筆画であるが、紙と鉛筆さえあれば作品として成立することからその裾野は広い。さらにその性質から必然、似た作品が多くなってしまうが、反面現代のアーティストは有象無象から突出するため独自の表現を模索している。

本記事では、モノクロから織り成される鉛筆アートの最前線をひた走るアーティストを紹介しよう。

土田圭介/Keisuke Tsuchida

ジュリアン
59.5 x 45.8 cm

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ファルク・アダン / Farrukh Adnan

The Beginning of the end – 1
66 x 81.3 cm
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カタチ
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Shinzo Okuokahttps://www.tricera.net/
1992年東京都出身。大学でインド哲学を学んだ後出版社に勤務し、アート雑誌と神社専門誌の副編集長として雑誌及び書籍の企画・編集に携わる。2019年にスタートアップ企業である株式会社TRiCERAに参加、日本初の現代アート専門の越境ECの開発及びアーティストのマネジメント、自社オウンドメディアの立ち上げを担当する。特技は速筆で、雑誌時代には1ヶ月で約150ページを1人で取材・執筆した。

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ローカルでありグローバルであること-ミャンマー現代アートシーン-

ミャンマーにおける現代アートの流れ 近年ではArt Basel Hong Kongが「インサイト部門」を設け、アジアやアジア太平洋地域のアートシーンの紹介に努めているように、西欧のそれとは異なったアジア独特の土着的とも言うべきシーンの解明とプレゼンスに注目が集まっています。 ミャンマーのアート、特にローカルな民族絵画や民芸のそれとは一線を画したコンテンポラリーのアートシーンを見るためには、逆説的もしくは皮肉的にも、ミャンマーの土着的な文化とその社会的なヒストリーを無視することは出来ません。 1948年にイギリスの植民地支配から独立したミャンマーでは不安定ながらも民主主義と文化教育のスキームが構築されましたが、一方では少数民族問題や政治的な内部対立による政治基盤の不安定性から1962年にクーデターが勃発し、それに伴う軍政は1988年の民主化運動まで長期に渡って継続しました。 軍政下における美術活動の制約はアートの国内における認知と市民権の獲得に逆風として影響をもたらしましたが、民主化運動に伴い、1979年に現代アートの運動が誕生することになります。 現在のヤンゴン大学にて自主的な美術研究に勤しんでいた約20名の学生らによって結成された「ガンゴー・ヴィレッジ」は、ミャンマーにおいて展開された最初の現代美術運動であり、当時は西欧の抽象表現主義を独自解釈した作品をメインに生育された、つまり西欧のアートシーンとの接続を最初に築いた運動でもあります。 とはいえ軍政の影響が消え去らないミャンマーにおいてアートコミュニティは厚遇されることはなく、その後もままならない成長をしながらも、90年代に入ると学生らを中心とした流れは大学の外部に発表と活動を求め、90年には「モダン・アート90」に、2000年に「ニュー・ゼロ・アートグループ」の結成に結びつき、グローバルをその舞台とするアーティストの輩出を支えました。 ミャンマーのアートシーンをグローバルに-River galleryの試み- ギャラリーの詳細はこちらから River Galleryは今年で14年目を迎える、これまで国際舞台をメインのフィールドとして活動を広げてきた現代アートのギャラリー。 40名以上のアーティストが参加するRiverは、検閲体制の残る時代から、如何にしてアーティストを国外のコレクターをはじめグローバルなシーンへ受容させるかを試行錯誤してきました。 アーティストは西欧のコンテキストに耐え得る要素を保持しつつ、一方ではミャンマーのアートであることを証明する土着性や時代性、そしてミャンマーという国の歴史性を背景にした作品をプレゼンスすることが出来、その意味ではブラックボックスと化しているアジアのアートシーンとヒストリーの多くを明らかにする力を持っていると言えるでしょう。 TRiCERAでは今回、River Galleryに所属するアーティストから10名を紹介しますが、例えば〈僧侶の記憶シリーズ〉を手がけるペインターであるダウェイ・トゥートゥー(Dawei Tu Tu, 1972〜)は、「ミャンマーの生活背景としての仏教、そして僧侶の存在をほのめかしたかった」と語るようにミャンマーにおいて広く支持を集める仏教的な物事の捉え方や存在のあり方を俯瞰し、色彩的な重層化のテクニックによって絵画化し、ミャンマーの文化のいったんを展望させます。 作品の詳細はこちらから 一方でミャンマーの絵画史に流れる抽象性を汲み取り、新しいアングルをもたらすター・ジー(Thar Gyi, 1966〜)は、自らの作品を「非絵画」と形容します。ミャンマーの寺院街を訪れた時に見た田園風景に着想を得た彼は、国内の絵画において徴用されてきた内的なリズムの表現に「畝」のような造形性を加えることによって直接性を持たない、しかしミャンマーの美術そして抽象絵画の歴史における特殊なポジショニングを獲得しています。 作品の詳細はこちらから 今回TRiCERAでは、このようなミャンマー国内のアートの流れと西欧のアートシーンとの特異点であるかのような作品をもたらすアーティストを支えるRiver Galleryから絵画を中心に49点を紹介します。エスニックでありながら普遍性を備えるミャンマーアートの試みと歴史の歩みを、是非ともお楽しみ下さい。 ダウェイ・トゥートゥー(Dawei Tu Tu, 1972〜)ミャンマー出身のトゥートゥーは、これまで97年からミャンマー国内の展示に参加し、イギリスやシンガポールなど国外を舞台に活動してきました。ミャンマー・アジアン・アート・アワードでは2007年から3年間連続でベスト・ペインティング・オブ・ザ・イヤーを受賞した彼の作品は、近年では〈僧侶の記憶〉と題したごく限定された色彩を使用した明暗のコントラストをはっきりさせた絵画によって「ミャンマーにおける精神生活のバックグラウンド」を示唆しています。 作品の詳細はこちらから キョウ・リン(Kyaw Lin, 1975〜)オーストラリアやパリ、香港など幅広い地域で活動するリンは、フラットで抑揚のきいた色彩によるブロックを、ミャンマーの風景をベースに構造化する作品で知られています。とはいえそれは風景画のように物質的な対象への明示をさけ、あくまでも日常的な生活における感情や自然の機微を表現し、鑑賞する人へその発見を促します。 作品の詳細はこちらから ター・ジー(Thar Gyi, 1966〜)「非絵画」をキーワードにするジーは、ミャンマーの田園風景に見出される畝の造形性を絵画に盛り込み、ドメスティックな抽象絵画の歴史に新しいアングルをもたらします。ミャンマーにおいて絵画はいかなる展開をしていたかについて、彼はジェスチャーのようにそれとなく言及し、ビジュアルアーツの精髄と絵画的なアカデミズムを一度に実現します。 作品の詳細はこちらから

3分で学ぶIKU→の魅力

必見アーティストの魅力をギュッと3分でお届け 今回は、抽象タッチでポートレート表現を追求する作家「 IKU→ 」の魅力をクイックにお届け。 現在TRiCERA ARTでは、世界126カ国以上から、4,000人を超えるアーティストと約52,000点のアート作品を掲載中です。その中から、今見逃せないアーティストをキュレーターがご紹介いたします。 作家の特徴 直接見る事のできない自身の顔に注目 NYで作家活動を開始 ファッションデザイナーから画家に転身 個展開催事にギャラリーからスカウト 作品を見る 作品のユニークさ 直接見る事のできない自身の顔に注目 抽象的タッチで自身の自己認識を描く 日本作家でありながら海外の感性を感じられる 刻一刻と変わる表情と感情を対比させる 作品を見る キュレーターコメント 日本作家でありながら海外の感性を感じられる 作家を通して自己の曖昧さを感じられる 最低限度の線で顔を認知させる カラフルな色使いがスタイリッシュさを演出 作品を見る アーティスト経歴 2020 個展 Khayah closed exhibition Shibuya Cast 、東京 2020年11月1日〜IKU→として活動 2021 ・オークション参加 ・ 個展 エゴサーチの定理=? TRiCERA galley、東京 ・ 100人10exhibition ・善興寺作品寄贈 IKU→の作家ページはこちらから 現在、TRiCERA ARTでは、世界126カ国以上の絵画・写真・彫刻などのアート作品約52,000点掲載中。

ARTIST CONNECT – ごりおし伝説 → 予備名

ARTIST CONNECTについて 本企画は、最近TRiCERA ARTに参加された方へインタビューを行い、お話の最後にお知り合いの作家さんを紹介していただく不定期企画。 今回はごりおし伝説さんからご紹介いただいた予備名さんとお話をさせていただきました。 予備名さんと作品について教えてください。 絵を描こうと思ったのは突然でした。過労で倒れて、退職して、しばらく放心状態だったんですが、たまたま手元にipadがあって、そのタイミングで絵を描くことを初めてみました。 最初は見よう見まねでしたが、徐々に他の人の絵を見て描いているうちに、段々と形になってきました。 今までは長いこと音楽をやってきました。ずっと音楽が好きだと思っていたんですが、描いていて、絵の方が好きだということに気づきました。 ちゃんと絵を描き始めて、世に出そうと意識するようになったのはここ1、2年のことです。 デジタル絵がメインだったんですが、最近はアクリル絵や油画を描くことにも興味を持っています。 私の作品には花がよく登場しますが、元々花には興味がありませんでした。 ただ、一つのものからストーリーを考えることが好きで、花言葉がストーリーのヒントになると思い、花言葉をモチーフにした作品を制作するようになりました。 デフォルメされた女の子やイラストっぽい絵を描いてみたこともあります。けれど、「周りから評価されたい」という理由で描いていたこと、自分が純粋な気持ちで描きたいものではないということに気づきました。 自分の作品には一つ一つ物語があるので、作品のストーリーにのめり込んでいってもらえるような、そんな作品を作っていきたいと思っています。 予備名さんの作品一覧はこちら タイトル:It's mine! サイズ:30 X 30 cm | 作品の詳細はこちら “ひまわりの花と、手で表現された鳩の影絵で構成されている。ひまわりの花言葉の一つに「崇拝」があり、鳩は平和の象徴。崇拝の感情を持って平和を目指していこう、というメッセージが込められた作品” TRiCERA ARTに参加しようと思ったきっかけはなんですか。 ずっと自分がくすぶっている感じがして、どう売り込んで行けばいいのか、どうブランディングをしていけばいいのか分からなかったんです。今回紹介いただいたことをきっかけに、このチャンスをものにしたいと感じ、登録させていただきました。 ごりおし伝説さんのインタビュー記事はこちら

著名な公募による展示会「TOKAS-Emerging 2019」

TOKAS-Emerging 2019 part 2 at TOKAS Hongo 東京芸術劇場 東京の現代アートの創造と振興を目的としたアートセンターです。トーカスは2001年にトーキョーワンダーサイトという名称で設立されました。トーキョーワンダーサイトは2017年にトーキョーアーツアンドスペースに改称しました。2001年より、新進気鋭のアーティストや実験的なアートプロジェクトを支援するための様々なプログラムを実施してきました。 TOKAS-Emergingでは、35歳以下の日本人アーティストを対象に公募を行っており、今回は6名のアーティストが選出されました。今回は6名のアーティストが選ばれました。TOKAS-Emergingの第1部は7月20日から8月18日まで、第2部は8月31日から9月29日まで開催されています。 パート2をくわしく見る – Ashikawa Mizuki, Miyasaka Naoki, Hojo Tomoko TOKASには、アートプロジェクトや展覧会を中心としたTOKAS本郷と、アーティストのためのレジデンス「TOKAS Residency」の2つの会場があります。 TOKAS本郷の建物は3階建てで、3人のアーティストがそれぞれ独立したスペースを確保していました。作家は個展として作品を発表することができます。 1階は芦川瑞季の作品で、リトグラフを中心とした版画を中心とした作品を展示しています。今回の展示の特徴は、構成の整った展示でした。大きなサイズの作品から80x50mmなどの小さな作品まで、リズミカルな流れの中に設置されている。 近所を歩いていて出会った風景をモチーフにしています。特に今回は、TOKAS本郷を訪れたことからインスピレーションを得て制作した作品を展示しています。 彼女の作品が展示された理由は、空間を理解した上で空間のリズムに合わせて展示されていたからです。 2階では、Miyasaka Naokiによる「三つの空間」の展示が行われています。人間の知覚によって変化しうる空間の概念を研究している作家であるMiyasakaは、展示空間全体を作品にしています。本展では、人間の知覚の変化によって生じる様々な空間の概念を捉えるための3つの空間を展示します。 サウンドアーティストのHojo Tomokoは3階を拠点に活動しています。主にインスタレーションや音の作品を制作しています。今回の個展「Sotto Voce」では、歴史やマスメディアに取り上げられてきたオノ・ヨーコに対する様々な認識に焦点を当てています。アーティスト、ジョン・レノンの妻、スキャンダラスな女など、オノ・ヨーコに関する記述が多い中、北條はこれらの記録された認識を可視化し、個人がどのように主観化されるかを提示します。 宇宙と番組について-TOKAS-Emerging 3階建ての面白い建物の中で、作家が個展をしているような展示をしているのが印象的だった。グループ展をサポートするアーティストの公募が多い中、TOKAS-Emergingは個展の機会を与えているという形が面白かった。若いアーティストにはなかなか個展の機会がないので、TOKASの支援の仕方は彼らの助けになっていると思います。アワード自体の評価だけでなく、現実的な面でもアーティストを大きくサポートしているように感じました。 TOKAS-Emerging 2019 part...

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Rafa Mataを知るための6つのポイント

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菊地虹 個展のご案内  |KO KIKUCHI EXHIBITION

菊地虹 個展  |KO KIKUCHI EXHIBITION TRiCERA MUSEUMでは、 12/4(土)から12/11(土)の会期にて、KO KIKUCHI EXHIBITIONを開催いたします。 昨年、東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻を卒業、現在は同大学修士課程に在籍しながら 一作家として東京を中心に活動をしています。新たな取り組みや制作に実直に向き合い、 新進気鋭ながらも高く評価を受け今後の注目を集める菊地虹は、 「もの」という実体、曖昧な境界をもちながら連続していく個体のそれぞれを等価な視点で捉え直し、「もの」の姿をむき出しにし、図面上に無造作に配置し、そこに立ち現れる個々の共生や価値の在処、また相等の構造について、実践的に考察を続けています。   「KO KIKUCHI EXHIBITION」(GALLERY b. TOKYO, 2021)より、半年ぶりとなる本個展では、 色彩、絵具や色紙などの素材をコラージュさせた菊地の代表的な作品群《スペクトラムシリーズ》の新作とともに、 お笑いコンビ EXIT・兼近大樹による小説『むき出し』の装画として描き下ろしされた新作を会場にて初公開いたします。 同作で書き綴られた躊躇のないリアルな情景描写からインスピレーションを受け、浮かぶイメージを鮮明に描き捉えたという作品は、物語との連続性を想像させ掻き立てています。 絵画あるいは文芸という垣根を超えて、二人の表現者が関わり合い、 鑑賞者として、また表現者として対話し介入していく一連の営みについても、本作品を通してご鑑賞いただけますと幸いです。 菊地虹の作品はこちら 本個展に寄せ 菊地虹コメント 装画を制作するにあたって小説の原稿を読んだとき、自分でも驚くほどの衝撃を受けました。ひとつひとつ指でなぞるように描写される心情や光景、それらがまるで自分で体験したことかのように鮮やかなできごとして感じられたからです。私は読み終わってすぐに制作に取り掛かり、文章から体験したことをこぼさずに描きとめたい一心でキャンバスに向かいました。絵を観たとき、小説の持つチカラの一片でも感じて貰えたら幸いです。 モノを尊重する態度とは、順番でも優劣でも大小でもない居場所をそれぞれの個に見出し、あえて評価を散逸させるものである。等価値たり得ないモノを、等価値に並べようとする際限なき営みの中に、虚しさにも愛おしさにも所属しない感情が芽生える。その営みの繰り返しの中で、モノはどのように隣合い、並ぶことができるのだろうか。また、並ぶべきなのだろうか。 私の手法では、平面上にモノを個として扱うなかで、それぞれに共有関係を与えていく。それぞれが関係し合い、並び、つながりを得る中で、共有し得ない個が立ちあらわれる。一緒くたになりたいと願い、関われば関わるほどそれ特有の個は反比例するように強まる。そのどうしようもないバラツキの中に生まれる、絶え間なく移動するモノのあるべき居場所を、あてもなく眺めている。 開催概要 菊地虹 個展|KO KIKUCHI EXHIBITION 会期:2021年12月4日(土) ー 12月11日(土) 営業時間:月〜土 11:00-19:00 (※日曜のみ休廊)  会場:TRiCERA MUSEUM 〒108-0074 東京都港区高輪3-22-5...

3分ニュース-次のアーティストが来る場所

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寺床まり子|記憶の景色に魅せられて

絵を描くことは寺床まり子にとってライフワークであり、過去現在そして未来へと絶え間なく続く営みだ。幼少期から絵画に親しみ、今日までその道から視線を外さずに今日の立ち位置まで歩んできた。三重県に生まれ、名古屋造形短期大学で洋画を専攻。「多くの素晴らしい画家や先生に出会う過程で、その影響が自分を作家として育ててくれた」と語る。 寺床の洗練された抽象画は、日本のみならず世界の美術界でも高い評価を得ている。自由美術協会に所属しつつ、これまでに埼玉県立近代美術館、東京のギャラリーや、ソウル・Kepcoアートセンターなどで個展を開催し、2022年11月にはニューヨークのArtifactでの個展開催も決定している。また、グループ展参加も多数、米国での発表にアジアのアートフェア参加と精力的な活動を繰り広げる。   作品のテーマを「記憶の色」と説明するように、彼女の絵画は、観る者に人生の心温まる瞬間を思い起こさせる。水、山、空、植物などの自然の色や街の色を、美しい色彩の重なりを巧みに用いて表現していく。それは彼女の個人的な記憶でありながらも、鑑賞者をも、美しいデジャブのような「記憶の風景」に誘い込み魅了する。 アーティスト詳細はこちらから

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