水曜日, 1月 27, 2021
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作品とアーティストの心の距離-ドローイングの魅力をめぐって

 美術にまつわる言葉は膨大な上に、定義の境界が不明瞭である。

 ドローイングやその周辺の言葉は特にその傾向を如実に表しているのではなかろうか。

 ドローイングは「線画」と訳される。つまり、単色の鉛筆やペン、木炭などで線を引くという行為に重きをおいて描かれた絵を指す。フランス語ではデッサンに当たるドローイングであるが、異なる点を挙げるならばドローイング作品は歴とした作品でも捉えられるということだ。デッサンが対象を正確に描き写すことに念頭が置かれ、絵の練習的側面が前面に押し出されるのに対し、ドローイングは表現の要素が強い。

 美術館でもアーティストの技術的・観念的創造プロセスの一旦が垣間見えることから展示されているドローイング。本記事ではドローイング作品10点を紹介し、是非アーティストの本性を探ってほしい。

MATSUMOTO SAYAKA

gunung-drawing#4
42.4 x 34.8 cm
gunning-stroke#14
30 x 30 cm

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沼田愛実/Aimi Numata

Drawing~Composition~
52.3 x 41 cm
Drawing~Hourglass~
41.3 x 32.2 cm

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ボウル太郎/Bowl Taro

Sorrow
36.7 x 27 cm
Enjoy Travel
36.7 x 27 cm

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Takashi Fujita

裸婦 #1
52.5 x 41 cm
Door
41 x 52.5 cm

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マーティン・ゼイナー/Martin Zeihner

Ohne Title 14G43
33.8 x 24.8 cm
Nackte Person
33.8 x 24.8 cm

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Shinzo Okuokahttps://www.tricera.net/
1992年東京都出身。大学でインド哲学を学んだ後出版社に勤務し、アート雑誌と神社専門誌の副編集長として雑誌及び書籍の企画・編集に携わる。2019年にスタートアップ企業である株式会社TRiCERAに参加、日本初の現代アート専門の越境ECの開発及びアーティストのマネジメント、自社オウンドメディアの立ち上げを担当する。特技は速筆で、雑誌時代には1ヶ月で約150ページを1人で取材・執筆した。

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ユニークで魅惑的なペーパーアートの世界-パート-1

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ART & TIPS – 作品の額装から保管まで –

アートを買いたいけど額装が分からない。アートを買ったけど保管の方法が分からない。などなど、この記事では「アートを買う上・持つ上で分からないこと」を解説します。 アートとの暮らし方 - 額装から修復まで - 100万円の絵を買うために - 分割払いってアリ?ナシ? - アートと末長く、いつまでも - 買った作品は売ってもいいの? ダメなの? - アートとの暮らし方 - 額装から修復まで - 実はワタクシ、作品を購入しまして。しかもはじめて! お、いいですね。どんな作品を買ったの? ドローイングなんですけど、ギャラリーの人に「額はついてないんですけど、額装しますか?」って聞かれて一瞬困ったんですよね。「え...額装ってなにさ!?」って。 はじめてだとそうだよね。 そうなんですよ。でも、そもそも絵画には額装されているもの、そうでないものがありますよね。何が違うんですか? 一番は作品の違いだね。絵画にはキャンバスや木製パネルに描かれたもの、紙に描かれたものがあって、キャンバスならそのまま壁に掛けることが出来るけど、でも紙の作品は壁に掛けにくいですよね。だから額縁に入れて飾りやすくするんですよ。 あ、じゃあ写真とかプリントも紙だから額装はしますか? そのケースが多いね。額縁にも種類があって、いわゆる枠がついた額縁もあるし、アクリルやガラスに挟んだだけのものもあるよ。作品を買ったところに「この作品を額装したいんですけど、おすすめはありますか?」と聞けば案内してくれると思うよ。 私の買ったドローイングは紙に描かれているから額装した方がいいんですね。「壁に掛ける」って具体的にどうするんですか? お母さんが「紙なら壁にはっつけちゃえば?」って言ってたんですけど、でもちょっと抵抗あって...。 壁に金具を取り付けたり、ピクチャーレールと呼ばれる器具を取り付けたり、方法は色々あるね。直接くっつけるのは、作品を傷つけることもあるからオススメはしないかな。 え...金具や器具を取り付けるって...壁に穴を開けるんですか...? うちは賃貸だからちょっと気になりますね...。大家さんに原復しろ!って言われたら怖い...。 特殊な練りゴムをつけて壁を傷つけない方法もあって、ひっつき虫とか呼んだりするんだけど、画材屋さんやホームセンターに行って聞くと詳しく教えてくれるよ。 なるほどー。でも飾らない時ってどうしたらいいんですか? 押入れで保管していいものですか? 作品によっては湿気が苦手だったりするから、注意は必要だね。特に紙は湿気に弱いし耐久性も低いから。「湿気・温度・日差し・虫食い」は、紙に限らず、作品を保管する上で要注意のエネミーだね。一般的にはすのこを下に敷いて、出来る限り陽の当たらない場所に置いた方がいいかな。紙の場合は箱に入れてあげてね。 ふーん。倉庫とかで預かってくれないんですか? 倉庫ももちろんアリだよ。だけどアートを専門にしているか?は要確認だね。湿温対策や防虫対策をしているかはチェックした方がいいかな。あとはお財布とご相談。 それでも傷んじゃうことってありますよね。子供がぶつかってしまったり、地震が来たりして...。私って家でパーティしたりするので、結構ひとが来るんですよね。 修復士という、作品の修繕を専門にしている人もいるよ。でも、まずは作品を買ったギャラリーや作家さんに聞いてみるといいかもしれないね。作品を一番分かっているのは作家さんとギャラリーだから。 100万円の絵を買うために -...

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日本のアートを買うべき理由」を他のアジアのアートマーケットの統計と比較してみる

世界の美術市場における統計の比較から見た日本美術の大きな価値 世界第3位のGDPを誇る日本のアート市場は、その規模が小さく、アートシーンでは意外と知られていない事実です。そのため、日本のアート市場は過小評価されています。しかし、株式市場と同じように、日本のアート市場に投資することには大きな価値があるということになります。 アート東京協会が発表したデータによると、2016年の日本からの美術品輸出額は約350億円で、世界の美術品市場に占めるシェアは米国が40%、中国が20%であるのに対し、日本は3.1%となっています。このことから、日本のアート市場の上昇の可能性が見えてきました。 では、どのような芸術、どのアーティストに投資すべきなのか、と悩むかもしれません。一般的には、リスクが低いという理由から、有名なアーティストだけに注目しがちです。しかし、有名な作品への投資は、若くてあまり知られていないアーティストの作品を購入するよりも、はるかにリスクが高くなります。例えば、アジアで最も人気のあるアートジャンルの一つである韓国式モノクロームムーブメント「淡彩華」については、以下の統計によると、最近の世界のアート市場での変動率を示しています。 上のデータチャートは、「淡彩華」を代表する6組のアーティスト、キム・ファンキ、イ・ウファン、チョン・サンファ、パク・ソボ、ユン・ヒョングン、ハ・チョンヒョンのデータを基にしています。 アート投資家が有名ジャンル・有名アーティストに投資する理由:トレード性 有名アーティストに「イズム」で投資する人が多い傾向の理由は、トレード性をベースにした安全性が一番の理由です。しかし、上記のチャートを見てもわかるように、有名なジャンルやアーティストに投資しても安全性が高いとは言えません。最近では、「流行」だけに注目しないように、美術史的価値をもっと掘り下げようとする試みが前面に出てきています。そのため、「この『イズム』は、私たちの社会やアイデンティティ、時代を本気で表しているのか」という声が高まっています。このような流れは、主流の作品の中にある「信頼に値する価値」が不安、無担保の資産に変わることを意味している。 しかし、比較的知名度の低いアーティストの作品は、アーティストとしてのキャリアを辞めない限り、価格が大幅に上昇する可能性が高く、芸術的価値が発掘される可能性があります。また、日本の美術市場が過小評価されていたことを考えれば、日本の若手アーティストや知名度の低いアーティストであっても、芸術的価値を持ったアイデンティティーを求めて活動しているアーティストに投資することは、楽観的に評価されてもおかしくない。 世界のアート市場で20%のシェアを占めていた中国のバブルは、韓国の「淡彩華」のようにゆっくりと崩壊していくだろう。すでに成長してきた他のアジア市場と比較して、日本の美術市場は成長の可能性があり、安全であることが示されています。 TRiCERA.netは、展覧会やアワードを通じ、日本から世界に名を馳せている新進気鋭の才能と世界をつなぐことを目的に設立されました。あなたのポートフォリオのために一点もののアートを手に入れたいとお考えの方は、100名を超えるアーティストの中から、将来的に大きなリターンをもたらす可能性のある作品を探してみてはいかがでしょうか。 記事を書いた人:Jeongeun Jo韓国出身、日本在住。東京藝術大学大学院美術研究科を卒業したTRiCERAのメンバーの一人。アーティストとしても活動しています。

ローカルでありグローバルであること-ミャンマー現代アートシーン-

ミャンマーにおける現代アートの流れ 近年ではArt Basel Hong Kongが「インサイト部門」を設け、アジアやアジア太平洋地域のアートシーンの紹介に努めているように、西欧のそれとは異なったアジア独特の土着的とも言うべきシーンの解明とプレゼンスに注目が集まっています。 ミャンマーのアート、特にローカルな民族絵画や民芸のそれとは一線を画したコンテンポラリーのアートシーンを見るためには、逆説的もしくは皮肉的にも、ミャンマーの土着的な文化とその社会的なヒストリーを無視することは出来ません。 1948年にイギリスの植民地支配から独立したミャンマーでは不安定ながらも民主主義と文化教育のスキームが構築されましたが、一方では少数民族問題や政治的な内部対立による政治基盤の不安定性から1962年にクーデターが勃発し、それに伴う軍政は1988年の民主化運動まで長期に渡って継続しました。 軍政下における美術活動の制約はアートの国内における認知と市民権の獲得に逆風として影響をもたらしましたが、民主化運動に伴い、1979年に現代アートの運動が誕生することになります。 現在のヤンゴン大学にて自主的な美術研究に勤しんでいた約20名の学生らによって結成された「ガンゴー・ヴィレッジ」は、ミャンマーにおいて展開された最初の現代美術運動であり、当時は西欧の抽象表現主義を独自解釈した作品をメインに生育された、つまり西欧のアートシーンとの接続を最初に築いた運動でもあります。 とはいえ軍政の影響が消え去らないミャンマーにおいてアートコミュニティは厚遇されることはなく、その後もままならない成長をしながらも、90年代に入ると学生らを中心とした流れは大学の外部に発表と活動を求め、90年には「モダン・アート90」に、2000年に「ニュー・ゼロ・アートグループ」の結成に結びつき、グローバルをその舞台とするアーティストの輩出を支えました。 ミャンマーのアートシーンをグローバルに-River galleryの試み- ギャラリーの詳細はこちらから River Galleryは今年で14年目を迎える、これまで国際舞台をメインのフィールドとして活動を広げてきた現代アートのギャラリー。 40名以上のアーティストが参加するRiverは、検閲体制の残る時代から、如何にしてアーティストを国外のコレクターをはじめグローバルなシーンへ受容させるかを試行錯誤してきました。 アーティストは西欧のコンテキストに耐え得る要素を保持しつつ、一方ではミャンマーのアートであることを証明する土着性や時代性、そしてミャンマーという国の歴史性を背景にした作品をプレゼンスすることが出来、その意味ではブラックボックスと化しているアジアのアートシーンとヒストリーの多くを明らかにする力を持っていると言えるでしょう。 TRiCERAでは今回、River Galleryに所属するアーティストから10名を紹介しますが、例えば〈僧侶の記憶シリーズ〉を手がけるペインターであるダウェイ・トゥートゥー(Dawei Tu Tu, 1972〜)は、「ミャンマーの生活背景としての仏教、そして僧侶の存在をほのめかしたかった」と語るようにミャンマーにおいて広く支持を集める仏教的な物事の捉え方や存在のあり方を俯瞰し、色彩的な重層化のテクニックによって絵画化し、ミャンマーの文化のいったんを展望させます。 作品の詳細はこちらから 一方でミャンマーの絵画史に流れる抽象性を汲み取り、新しいアングルをもたらすター・ジー(Thar Gyi, 1966〜)は、自らの作品を「非絵画」と形容します。ミャンマーの寺院街を訪れた時に見た田園風景に着想を得た彼は、国内の絵画において徴用されてきた内的なリズムの表現に「畝」のような造形性を加えることによって直接性を持たない、しかしミャンマーの美術そして抽象絵画の歴史における特殊なポジショニングを獲得しています。 作品の詳細はこちらから 今回TRiCERAでは、このようなミャンマー国内のアートの流れと西欧のアートシーンとの特異点であるかのような作品をもたらすアーティストを支えるRiver Galleryから絵画を中心に49点を紹介します。エスニックでありながら普遍性を備えるミャンマーアートの試みと歴史の歩みを、是非ともお楽しみ下さい。 ダウェイ・トゥートゥー(Dawei Tu Tu, 1972〜)ミャンマー出身のトゥートゥーは、これまで97年からミャンマー国内の展示に参加し、イギリスやシンガポールなど国外を舞台に活動してきました。ミャンマー・アジアン・アート・アワードでは2007年から3年間連続でベスト・ペインティング・オブ・ザ・イヤーを受賞した彼の作品は、近年では〈僧侶の記憶〉と題したごく限定された色彩を使用した明暗のコントラストをはっきりさせた絵画によって「ミャンマーにおける精神生活のバックグラウンド」を示唆しています。 作品の詳細はこちらから キョウ・リン(Kyaw Lin, 1975〜)オーストラリアやパリ、香港など幅広い地域で活動するリンは、フラットで抑揚のきいた色彩によるブロックを、ミャンマーの風景をベースに構造化する作品で知られています。とはいえそれは風景画のように物質的な対象への明示をさけ、あくまでも日常的な生活における感情や自然の機微を表現し、鑑賞する人へその発見を促します。 作品の詳細はこちらから ター・ジー(Thar Gyi, 1966〜)「非絵画」をキーワードにするジーは、ミャンマーの田園風景に見出される畝の造形性を絵画に盛り込み、ドメスティックな抽象絵画の歴史に新しいアングルをもたらします。ミャンマーにおいて絵画はいかなる展開をしていたかについて、彼はジェスチャーのようにそれとなく言及し、ビジュアルアーツの精髄と絵画的なアカデミズムを一度に実現します。 作品の詳細はこちらから

中国でアートのチャリティーオークションが開催。コロナ禍でアートは何ができるか?

 アートは人間の役に立つか?  あらゆる考え方ができるだろうが、実際的な機能を考えれば役に立たないと考えることもできる。この頃のニュースで忙しなく流れていたように表現するならば「不要不急」といったところであろう。  コロナ禍において、日本では文化・芸術に携わる職業者に対し国が補助金を与えることについて批判する声が小さくない。「文化芸術不要不急説」が横行しているのだ。ドイツを筆頭に世界各国が文化・芸術に手厚い支援を行う昨今、日本は逆行する情勢にあるのだ。ただ我々日本人が知らなければならないのは、現在のような有事の際に、アートは思わぬ形で社会に役立つ、ということである。  アメリカのアートマガジン”ArtReview”によれば、中国の美術館や文化団体から成るグループが、コロナウイルスのパンデミックの影響を受けた100以上の学校に予防衛生用品を提供することを決定したという。資金源は「Standing Together Through Thick and Thin」と題した一連のチャリティーオークションはHOW美術館、Yitiao、Modern Media Group(ArtReviewとArtReview Asiaが加盟している)、ART021、そして中国国内外の80以上の主要なアート機関やギャラリー(Hauser & Wirth、Edouard Malingue、BANK、Perrotin、Lissonを含む)によって開始された。寄贈された美術品、版画、希少な収集品の売却益は慈善団体である「上海宋慶齢基金会」が子供用マスク、デジタル体温計、消毒剤、その他の保護物質を購入するために使用される。   Yitiaoオンラインプラットフォームを介して行われるオークションは、3月2日(エディション、版画、収集品)、3月3日(現代美術I)と3月4日(現代美術II)に開始され、それぞれ2日間続く。He Xun、aaajiao、Yin Xiuzhen、Lorna Simpson、Gregor Hildebrandt、Esther Mahlanguなど錚々たるメンバーの作品がすでに寄贈されているが、オークションはさらに個人のアーティストやパトロン、企業からの寄贈も募っている。   募金活動の声明の中で、主催者は「伝染病で確認された患者の数が増加している背景には、非感染者の貧しい生活があります。この流行に直面して、私たちは最前線で繰り広げられる医療の戦いを行っている人々に敬意を表します。ウイルスと闘うための勇気ある努力は、私たちをより安全な位置に置くためのものです。私たちは芸術を通じて、困難な現在に芸術が勇気を奮い立たせる力を持っていることを示し、この大きな不安の時代を経て、より良い生活への憧れを抱くことができるように、私たちのやらなければならないことを遂行したいと考えています」と述べた。    先日、緊急事態宣言が解除されたものの「with コロナ」の生活は今後も続き、引きこもりがちな生活はしばらく続きそうだ。その際、我々を楽しませてくれるゲームや漫画、テレビといったエンタメも、自分の作品に人生を費やしたアーティストやそれを支援する者によって培われた文化・芸術という強固な地盤があったからこそ生まれたのだ。  アートのように「不要不急」なものにこそ、人生の豊かさが潜んでいるのではないだろうか。 参照元: https://artreview.com/news-27-february-2020-auctions-coronavirus-pandemic/ Copyright the ArtReview 

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Keisuke Tsuchida: 鉛筆画による精神表現

私はいつまでも自分の心の中にある真実を表現するアーティストでありたいと思います。 <a href="https://www.tricera.net/drawing/id81000490012" 新進気鋭の作家、Keisuke Tsuchidaが同世代の作家たちと異なるのは、繊細で縦長の線と22種類のグラファイトのパレットを駆使した作品へのアプローチである。鉛筆画といえばリアリズムが流行っていますが、Tsuchidaは決して空想的な魅力を捨ててはいません。彼の作品は、喜びや幸せから同情、そして悲しみまで、純粋な感情の個人的な旅を呼び起こすことを目的としています。 今回のインタビューでは、Tsuchidaの想像力の源流、主流のリアリズムからの分岐点、作風の根底にある強さの精神についてお話を伺いました。このインタビューは、長さとわかりやすさのために翻訳し、軽く編集しています。 無から有を生み出す モノクロームで幻想的な世界を探る 無形の精神を物理的な形で表現する Keisuke Tsuchidaの鉛筆画はどこで買う? 無から有を生み出す それが幼い頃の憧れだったので、彼のようなアーティストになりたいと思った瞬間でした。 アーティストとしての自分をどのように発見したのですか? 私は昔から無から有を生み出すことに興味があり、それを実現するためには絵を描くことが自然な流れでした。 子供の頃はテレビゲームが流行っていて、特にロールプレイングゲームとそのストーリーに惹かれていました。また、ゲームに影響を受けたファンタジー小説「Tales from Earthsea」や、人気ゲームを原作とした小説「Ys」なども読んでいました。 私の記憶に鮮明に残っているのは、学校の図書館で見つけた日本のグラフィックノベルAkiraです。Tales from Earthseaもそうでしたが、その複雑さは理解できませんでしたが、だからこそ不思議な面白さがあり、大好きでした。この感覚、物語の中の謎と複雑さの興奮が、私の作品の根幹にあると思っています。 <a href="https://www.tricera.net/drawing/id81000490014" 高校卒業後、普通の会社に就職しましたが、自分の中で何かがおかしいと感じ、自分の人生に疑問を感じることが多くありました。ある日、アルフォンス・ミュシャの作品展を見て、アルフォンス・ミュシャの作品を見て、彼の美意識や技術、考え方の伝え方に驚愕しました。彼のようなアーティストになりたいと思ったのは、子供の頃からの夢だったんです。結局、会社を辞めて一人前のアーティストになることを決意しました。 なぜ鉛筆画をメディアに選んだのですか? 会社を辞めた後、美術学校で学びました。その間、自分のスタイルを模索し続け、様々なアプローチを試みました。様々なアートの形や技法を試しているうちに、「アート」という概念や自分の考えにとらわれすぎていることに気がつきました。そこで、自分の心の中にあるものを描くことを大切にしながら、一番シンプルな鉛筆と紙の形に戻ることを決意しました。 あなたの人生で最も影響を受けたアーティストや作品を教えてください。 それがアルフォンス・ミュシャとノーマン・ロックウェルだろう。どちらのアーティストもシンプルな作風で、根底に強いメッセージ性を持っています。私もいつか彼らのようなアーティストになることを目指しています。 モノクロームで幻想的な世界を探る ...私は感情の深さを表現することを心がけています。哀愁に満ちた表情の中に、優しさと喜びを感じることができるかもしれません。... <a href="https://www.tricera.net/drawing/id81000490006" Susumu Kinoshitaのような黒鉛筆作家のリアリズムが人気を集める中、Kinoshitaの作品はファンタジーな世界観や物語が際立っていますね。独自の作風で目指しているものは何でしょうか? どんな小説でも、読者は文章を通して登場人物の顔や風景を自由に想像することになりますが、私の作品はそれとは正反対です。鑑賞者は作品を通して物語や感情を想像することができます。 また、少しでも見る人の力になれればいいなと思っています。強くメッセージ性を主張しないアートや、余計な説教をするのではなく、悲嘆に暮れている時に静かにそばにいる人のように、心の支えになるようなアートを作りたいです。 だからこそ、私は感情の深さを表現することを心がけています。悲しみの原因の一つは、大切な思い出を失うことだと思うからです。悲しみの中にも優しい心を持ったキャラクターがいたり、孤独や苦難が囁かれる中にも喜びの場面があったり、そんな深みのある世界を描きたいと思っています。 あなたがアートで表現したいメッセージは何ですか? 私が作りたいのは物の精神ですが、それは形のないものです。だからこそ、余計なものを一切排除し、光と影だけを残した最もシンプルな表現方法のひとつであるデッサンに魅力を感じています。鉛筆アートは影を描くことで光を暗示する。私のようなシンプルなアートには、様々な解釈があります。私は自分の考えや考えを押し付けるのではなく、誰もがどこかで共感できるような核心的なものを表現したいと思っています。 最近流行のリアリズムを追うのではなく、自分のスタイルを確立することを重視したのはなぜですか? 鉛筆画の主流になってきたリアリズム。このジャンルのディテールや影の描写はとても素晴らしいのですが、現実世界から題材を描くということには興味がありませんでした。むしろ、自分の中から湧き上がってくるインスピレーションで描く方が好きなんです。何もないところから何かを生み出すという発想が好きなだけだと思います。 鉛筆画は他のどの媒体よりも何を表現できるのでしょうか? 間近で見ると、実際に一本一本の線を見ることができ、見る角度によって作品の印象が変わります。作家のタッチを観察することで、作家の情熱や心意気を感じることができます。 鉛筆アートは、道具や素材が身近なものでありながら、自分が思いつくものを何でも表現できる無限の可能性を秘めているという点で、とても特別なものだと思います。また、そのシンプルさが好きです。子供の頃に使っていた鉛筆が、後になっても機能しているような。 絵を描く以外に、どこでインスピレーションを得ていますか? ゲーム、アニメ、映画、グラフィックノベル、ファンタジー小説、音楽。今よりも80年代、90年代の文化が好き。滑らかで高解像度のゲームよりもピクセル化されたゲームの方が好きだし、CGIアニメよりも手描きのセルアニメの方が好きだし、バックグラウンドノイズの入ったカセットテープの方が好きだ。これらの過去のものが私に与えてくれる温かい感覚が好きで、ノスタルジーが私の創造性を刺激してくれるのです。 <a href="https://www.tricera.net/drawing/id81000490010" 無形の精神を物理的な形で表現する ...精神は、私が芸術を通して表現しようとしていることの核心です。 あなたの作品には、被写体と周囲の余白との間に強いコントラストがあるように見えますが、これは意識的な判断なのでしょうか?これは意識的な判断なのでしょうか? 私の作品の中には、意図的にディテールと周囲の空間のダイナミクスを弄るものもありますが、意図しない結果になってしまうこともあります。私が意識的にこのデザインの要素を作品に取り入れるのは、空虚さを「描きたい」からであり、言い換えれば、空虚な空間を際立たせるために描いているのだと思います。 私の作品における意図しないコントラストは、背景なしで被写体を描きたいというインスピレーションから来ています。背景を描かないのは、見る人の想像力に任せたいからです。私の作品の中にはシンプルすぎると思われるものもあるかもしれませんが、アイデアが被写体に完全にフィットするものでない限り、通常は背景は描きません。私の作品のほとんどは、背景があるもので、そのインスピレーションは被写体と密接に結びついています。 あなたのスタイルは、他の同世代の人たちと比べて、より地に足の着いた、のんびりとした感じがしますね。作品を通してどのような感情を呼び起こしたいですか? 私の画風に強く影響を与えた二人の人物についてお話しましょう。 学生時代、クラスメイトからどんなにひどい目に遭っても、いつも笑顔で反撃しない友人がいました。面白いことに、それが起こったときに激怒したのは私でした。いじめに加担する人と違って、自分のルールを守り、喧嘩をしない強さを持っていた友人を尊敬していました。 もう一人の友人は、クラス全員から無口扱いされて無視されていた私を助けてくれました。普通に話しかけてくれたのは彼だけで、彼のおかげで学校での孤独な時間を乗り切ることができました。 この二人の友人の中には、権威や目立つことによってもたらされる強さではなく、彼らの精神の中に真の強さがあると感じました。私が芸術を通して表現しようとしていることの核心には、同じ精神があります。 <a href="https://www.tricera.net/drawing/id81000490001" アートは洗練されたものでなければならないという考えにとらわれて、自分の考えた「洗練されたアート」を作ろうとした時期がありました。しかし、その考えを追求した結果、自分の表現したいもの、つまり、本当の精神の強さから遠ざかってしまったのです。 時々、生と死といった哲学的な概念を題材にすることがあります。例えば、2011年に日本を襲った東日本大震災の時には、追悼の気持ちを込めて描いた。でも、そういうテーマは不自然な感じがするので、今後もメインにはしないつもりです。日常の中にある感情や思いを描きたい。自分の心の中にある本当のことを表現するアーティストであり続けたいと思っています。 Keisuke Tsuchidaの鉛筆画はどこで買う? 私たちは、土田圭介の鉛筆画作品を世界中どこでも購入できることを誇りに思っています。彼の作品をはじめ、他の日本の現代美術家の作品もご覧ください。

現象と想像力の冒険。

絵画とは異なり、実物や物を題材にした写真の表現は、被写体によって多少制限されます。被写体の選び方、照明の当て方、場所の設定、作家と被写体との距離感、あるいは全く手を加えない自然な撮り方。アーティストが想像力の魔法で現実を捉えていく様は、とても興味深い体験です。 福嶋幸平 KEISUKE UCHDA KEISUKE UCHDA 詳細はこちら 梅川 良満 詳細はこちら Yasuaki Matsumoto 詳細はこちら Yumiko Kamoto 詳細はこちら Shinya Rachi 詳細はこちら JG. Heckelmann 詳細はこちら

ドイツのアートメディアがコンテンツを無償で提供

Gruner + Jahrが運営するドイツの老舗美術雑誌 Art - Das Kunstmagazin は、自らのウェブサイトにて自社発行の雑誌約40冊あまりをオンライン上で無料提供すると発表した。Das Kunstmagazinは1971年創刊、主に現代アートのジャンルを撮り扱う。メディア活動のほか、有力なキュレーターを顕彰するコンテストの開催など業界へのコミットメントは高い(同賞からはフランクフルト・アム・マインの近代美術館の館長 スザンヌ・プフェッファーが出ている)。 同誌の編集長であるティム・ゾンマーは「素晴らしい写真と巧緻かつ平易なテキストによって読者の家庭にアートを届けることは、常に私たちが強みとしてきたこと」とコメント。このプロポーザルと自分たちの本分が合致している旨を語った。今回の取り組みは現況の新型コロナウイルスによる美術館、ギャラリーの閉鎖などアートへのディスアクセスな状態が続いていることへの対抗策の一つだ。ドイツのアート業界も日本そしてその他の国々同様にウイルスの二次的被害を受けている。ドイツといえば最近では約500億ユーロのアーティストやフリーランサーへの経済支援を発表して注目を集めた。のみならずグリュッタース外相による「アーティストは(民主主義社会にとって)必要不可欠名ばかりではなく、生命維持に不可欠」という言葉も喝采を受けた。 さて、もちろん日本でもオンライン・ビューイングの配備をはじめとしたwithコロナへの対応策が進んでいる。「新しい状況には、新しい道具」をということだろうか。それも大事だが、今回のArt - Das kunstmagazinのように持ちうるリソースの活用を工夫する方向も考えてもいいだろう。こんな時だからこそ、20年前の展覧会、あるいは雑誌などをプレイバックしても面白いかもしれない。 参考:https://www.art-magazin.de/

紡ぎ出すことで描く-テキスタイルを用いるアーティスト3選-

テキスタイルの有機的なテクスチャを取り入れることは、時として生活において繊維が担ってきた服飾の歴史的な文脈を作品にもたらすことがある。麻や木綿、ウールなど素材の種類は様々であり、例えば絹であれば、古くはシルクロードの始まりであり、近代では香港の紡績工場の主役は女性であったりと社会問題に紐づき、それぞれの素材にストーリーがある。 一方でその作品の物質的な魅力にフォーカスすれば、特にテクスチャーの点だろう。工業的な進歩により衣料品が大量生産され100年は優に経った現在、その反動からか刺繍や手織物の人気が高まり、アートでも注目が集まっている。この記事ではテキスタイルをアートの応用するアーティスト3名を紹介しよう。 宮坂省吾/Shogo Miyasaka 作家の詳細はこちらから 浅間明日美/Asumi Asama 作家の詳細はこちらから Liberty Worth 作家の詳細はこちらから

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