日曜日, 5月 29, 2022
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仲介者としてのアーティスト

刺繍の手法で制作するAsami Asamaは、自分のことを「器」と表現しています。Asami Asamaによると、インスピレーションに忠実に作品を制作することが大切だという。自身をシャーマニズム的なスタイルと称しているからこそ、作品は純粋さを保っているのだそうです。

Asami Asamaの作品は刺繍を中心に制作されていますが、これは最初から習っていたものなのですか?
-いえ、最初は一人で絵を描くところから始めました。元々はイラストレーターの仕事をしていたのですが、自分のオリジナルの表現で作品を作りたいと思ったのが、クライアントの仕事をしていたのではなく、アートの仕事にシフトした理由です。
子供の病気がきっかけで刺繍に転向しました。その間、作りたいと思っていても何も作っていませんでした。しかし、絵を描く時間と場所がなかなか取れない。アーティストとしての生活とプライベートを両立できるのは、刺繍だけだと思いました。


Honkadori Bacchus, 33×33cm

刺繍は生活の中で気軽に取り入れられる芸術表現だったんですね。刺繍も独学ですか?
-そうですね、独学なので、ワークショップを頼まれても人には教えられないんですよ。自分なりのルールや方法はありますが、特に決まっているわけではありません。作品の作り方は自分の生活の中で出会ってきたものなので、ちゃんと刺繍を習っている人とは違うかもしれません。それに、私は表現を大切にしているので、クラフトやハンドクラフトにはなりたくないんです。

刺繍という手法を使った作品」である以上、アーティストとしての視点は必須です。それについてはどう思いますか?
-私の作品はどちらかというとひらめき系です。シャーマニックというと変かもしれませんが、自分の中でアイデアが「降りてくる」という感じです。頭の中にモチーフが降りてきて、それをどうやって作品としてアウトプットしていくか。それが僕の創作スタイルです。


Enlightenment, 33×33cm

つまり、アーティストがインスピレーションと作品の間に立っているような気がするんですよね。
ーーそれはあくまでも僕の場合ですが、だからこそ精神状態が大事なんですよね。作家の精神状態とか、目に見えないものが作品に繋がっていると思うんです。だから、自分の状態が不安定な時は、必ず作品に反映される気がするので、絶対に作品を作らないようにしています。朝は「お清めの儀式」をすることが多いのですが、純粋なインスピレーションを得ること、どれだけ純粋な作品になるかが大事だと思っています。
昔は「アーティストというよりシャーマンみたい」と言われることにコンプレックスを持っていましたが、今はそんなことは気にならなくなり、頭で考えている時よりもずっと良い作品が作れるようになり、アイデンティティのようなものすら感じています。
私の作品の流れは、「考える」→「スケッチする」→「キャンバスに刺繍する」です。いつも夜中や明け方に新しいインスピレーションやアイデアを得て、それを忘れないようにすぐにスケッチしています。


Honkadori Giuliano, 33×33cm

最後になりましたが、「The」の中で何か変えたいことはありますか?
-いや、特にないですね、自分の作品には原型があって、それをどうやってキャッチして仕事に移せるかが問題なので。だからこそ、心と体には常に気をつけています。肉体的にも精神的にも体調を崩していたら、良い作品は作れないと思うんです。良い「器」になることがとても大切なんです。

Shinzo Okuokahttps://www.tricera.net/
1992年東京都出身。大学でインド哲学を学んだ後出版社に勤務し、アート雑誌と神社専門誌の副編集長として雑誌及び書籍の企画・編集に携わる。2019年にスタートアップ企業である株式会社TRiCERAに参加、日本初の現代アート専門の越境ECの開発及びアーティストのマネジメント、自社オウンドメディアの立ち上げを担当する。特技は速筆で、雑誌時代には1ヶ月で約150ページを1人で取材・執筆した。

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コンセプチュアルアートの次の時代へ。

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工芸は現代絵画にどのような影響を与えているのか?

私の目標は時代を超越することと語るのは、絵画に装飾や職人技を施すKohei Kyomoriさん。今回は、彼の考えや制作についてお話を伺いました。 Kyomoriさんは、装飾という文脈で絵画を制作されていますよね。その前に聞いてもいいですか? -私は現代装飾家という肩書きで仕事をしていますが、歴史上の数々の装飾文化を自分なりに解釈し、更新していくことを念頭に置いています。そう考えると、国や地域を問わず、装飾文化を新しい形で紹介する絵画という形での仕事になるのかもしれません。現代美術、特にコンセプチュアルな作品は、ある意味で言語が重要です。でも、少なくとも自分の作品に関しては、言葉に頼らずに、目で見て感動するような作品でありたいと思っています。 グラフィックデザインや洋服の仕事をされていましたよね。その影響はありますか? -影響を受けていて、重要な要素です。色の組み合わせについては、ヨーロッパでファッションを学んだ経験が活かされていると思います。また、デジタルでも仕事をしているので、平面画の枠を超えて、素材の選択やデジタルとアナログの融合など、複数の技法や素材を組み合わせて作品の力強さを高めようとしています。 制作過程を教えていただけますか?-最初にスケッチ、次にデジタルシミュレーション、そして作品のCGデッサン。そして、素材に合った印刷技術で作品をプリントアウトし、鉱物顔料やUV樹脂を使って染色や立体的な加工をしていきます。 手の込んだ作業です。-そうですが、この方法の良いところは、チャンスを生み出すことです。デジタルシミュレーションのプロセスを経ることで、意外な要素が生まれます。自分のアイデアに縛られることなく、そこから解放されたアイデアを制作に取り入れることができます。 作品にはいくつかのシリーズがありますが、それぞれの焦点は何ですか? -今は大体5シリーズあります。例えば、「A-UN」シリーズには、民族間の差別や偏見を克服するための希望のメッセージが込められています。もう一つの重要なシリーズが「JAPAN BLUE」シリーズです。このシリーズは藍染めを使用しています。このシリーズのテーマは「不完全性の肯定」。社会的に相容れないとされているものはすべて個性だと思います。多様性のある社会とは、確立された枠組みに収まらない特性を取り入れた社会のことです。だからこそ、私にとってはとても日本的だと思います。 作品を通して伝えたいメッセージや目標はありますか?-メッセージは「不完全さを認め、受け入れること」。目標は「時代を超越すること」です。この目標をずっと考えていました。本番で一番大事なことかもしれません。最近、普遍性について考えることが多いのですが、装飾的な意味では、見たときの感覚でしょうか。一つのデザインには、それに関わる人たちの技量と密度、時間とエネルギーがたくさん詰まっています。それを見た誰もが「素晴らしい!」と思うでしょう。と思えるのではないでしょうか。説明しなくても感動できるものが好きで、素敵だと思います。 今後の予定を教えてください。 -日本の伝統工芸の文脈を、装飾という観点からアートに活かしていきたいと思います。 具体的には、有田焼や徳島の藍染めなど、歴史と伝統の中で育まれてきた技術を、私が制作する装飾画と組み合わせていきたいと考えています。そうすることで、作品/オブジェの価値、力強さ、エネルギーを高めることができると考えています。 また、それぞれの地域と連携することで、日本の未来に残せる技術や伝統を守り、進化してきた伝統を継承することで、時代を超えて未来につなげていきたいと考えています。

インダストリアルな部屋をつくる、6つのアート作品

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"今が遊び時" 東京都現代美術館 大人になると、「ゲームをやめろ、おもちゃや友達と遊ぶのをやめろ」などと言われてきましたが、大人になってからも同じようなことを繰り返しているかもしれません。大人になってからも、同じようなことを繰り返し、このような質問をすることがあります。仲間とつるむのをやめようか、もっと勉強して頑張ろうか」とか、そんなことを考えることがあります。 そう、人生は決して楽なものではありません。それは誰にでも、どんな時にも当てはまります。では、「遊ぶ」時間をきちんと持てるのはいつなのか、何かで遊ぶことを心から楽しめるのはいつなのか。仕事や勉強の時間も必要ですが、遊びの時間を過小評価してはいけません。遊びの時間は、自分自身や世界に新しい価値観を見出す機会を与えてくれることがあるからです。 では、現代アートについてどのように感じていますか?美術館やギャラリーに行くと、遊びの時間として感じますか?そうでなければ あなたは現代美術をもっと勉強して発見すべき難しいテーマだと思っていますか?現代美術についてどのように考えていても、「現代美術は難しい」という意見もあります。 東京都現代美術館では、「今、遊ぶ時間」と題した展覧会を開催しています。子どもだけでなく、大人も現代美術の「遊びの時間」を楽しめるように企画された展覧会です。 本展では、Yoshiaki Kaihatsu, Kazuhiro Nomura, team Hamburg, Tanotaiga, TOLTA, Usioの6人のアーティストとアーティスト・コレクティブによる作品を展示します。それぞれの作品は、ゲーム感覚で参加することができます。第一展示室に入ると、壁一面が巨大なキャビネットで覆われている。圧倒的なスケールに加えて、キャビネットがボルダリングのクライミングウォールになっているため、目を引く。観客は作品に圧倒されるかもしれないが、キャビネットの扉を開けると別の展示室につながっている。ユーモラスで楽しい作品のようだが、作家の開発良明氏によると、「受験の壁」は、実は受験のプレッシャーやストレスを表現したものだという。 もう一つの興味深い作品は、タノタイガの「Tanonymous」。Tanonymousは壁一面を無数の仮面で覆っている作品である。作家の無表情な顔をベースにした多数の仮面が、参加型のワークショップから観客によって徐々に多様な顔に変化していきます。ワークショップでは、美術館が用意した素材を使って、無地の仮面を自由にデコレーションします。最終的には、これらの多様な顔のすべてが、'Tanonymous'の作品として展示されることになります。 アーティストのタノタイガは、基本的には美術作品の中で社会システムや価値観を探り、マスメディアや画一化された記号が日常生活の中で持つ力を考察しています。作品タイトルの「タノワイマス」は、作家名の「タノタイガ」と「アノニマス」の複合語です。作家は作品を通して、標準化された社会と現代社会に蔓延する匿名性を批判的に見つめています。観客が好きなように仮面を飾ることで、観客はやがて鑑賞者となり、同時に制作者となる。美術館の中の同じ顔が徐々に様々な顔に変化していく過程で、作家は自分の考えを伝えたいと考えているようです。 友達と遊ぶこと、おもちゃで遊ぶこと、どんな遊びでも、私たちに充電の時間を与えてくれます。展覧会を通して、作家は社会に関するテーマを表現しており、展覧会や美術館は遊び場にもなっています。現代美術が遊び場になるという意味では、展覧会を見る(遊ぶ)価値があると言えるでしょう。観客の参加が作品の一部となり、場合によっては観客の遊びの痕跡が作品の一部として残ることもあるでしょう。 東京都現代美術館では、2019年10月20日thまで「今が遊び時」展を開催しています。参加型のアート作品とともに、観客がアーティストと一緒に遊ぶことができる関連プログラムやワークショップも開催されています。詳細や情報はこちら。https://www.mot-art-museum.jp/en/exhibitions/time-to-play/。 記事を書いた人:Jeongeun Jo 韓国出身で現在は日本在住。東京藝術大学大学院美術研究科を卒業したTRiCERAのメンバーの一人。彼女自身もアーティストとして活動している。

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「キャラクター×アート」

キュレーターの視点 一枚絵に描かれたキャラクターは、その余白に魅力があります。この子は、どんな性格でどんな動きをするんだろう。どんな場所で生活しているんだろう。想像を膨らませることで、気がつくとあなたのパートナーになっているのです。     TRUSTWORTHY / トラストワージー by Kiuw W 40.00cm x H 30.00cm x D 1.50cm 絵画 (アクリル画) JPY ¥92,000 +税 Belgium ユニークな生き物では随一の作家Kiuwは、ベルギーで活躍する作家です。この作品のタイトル「TRUSTWORTHY」は、「信頼に値する」という意味。信頼できる人の上には、家だって建てられるんです。         Child of the sea by nami W 46.00cm x H 53.00cm x D 2.00cm 絵画...

3分で学ぶ大橋麻里子の魅力

必見アーティストの魅力をギュッと3分でお届け 今回は、時間を表現する作家「 大橋まりこ 」の魅力をクイックにお届け。 現在TRiCERA ARTでは、世界126カ国以上から、4,000人を超えるアーティストと約52,000点のアート作品を掲載中です。その中から、今見逃せないアーティストをキュレーターがご紹介いたします。 作家の特徴 線を記録し作品にする作家 神戸在住の作家 線を組み合わせた作風 線を記録・保存し作品にする   作品を見る 作品のユニークさ 日々描く線を集めてコラージュ 手書きの線をデジタルで統合 さまざまな質感が楽しめる それぞれの線に異なる画材を使用 作品を見る キュレーターコメント まるでドキュメンタリーのような絵画 瞬間を切り取り編集するのが特徴 コレクターの間で話題を呼んでいる作家 3月にはTRiCERAにて個展を実施 作品を見る アーティスト経歴 大橋 麻里子 OHASHI Mariko 兵庫県神戸市出身 2014 年 京都造形芸術大学 美術工芸学科洋画コース卒業 2016年 多摩美術大学 大学院博士前期課程 美術研究科油画専攻修了 2014 ~2016年神山財団奨学生 大橋まりこの作家ページはこちらから 現在、TRiCERA ARTでは、世界126カ国以上の絵画・写真・彫刻などのアート作品約52,000点掲載中。

水平線を引き直す

米蒸千穂は、視界に霞がかったようなイメージを描く日本画家である。 彼女のこの作風は、ホワイトアウトを体験したことに由来しており、 当時の体験について彼女は以下のように述べる。 ”1メートル先が見えず、見えるものすべてが真っ白で、方向感覚を失ったような気がしました。自分がまっすぐ立っているのかどうかもわからない。まるで宇宙空間に放り出されたような感覚です。” 実際には重力があり、上下は認識ができるはずだが、視覚情報による空間把握が、ホワイトアウトによって混乱し方向感覚が欠損することで、 真っ白な空間の中に自身が浮かんでいるような状態、もしくはミルク色の海に落ちたような感覚が彼女を襲ったのだろう。それは、自身の生命に関わる恐怖体験であったとともに、認識不可能で無限に拡張する空間、上下も左右もなくただ漠として広がり続ける空間という概念の体験でもあったはずである。この体験は、彼女にとって世界のさまざまな境界を曖昧にさせた。作品では、都市や森林や海などさまざまな風景が描かれ、近景ははっきりと遠景になるほど霞がかっていく。都市では奥に広がっていると思われるビル群が、森林では森自体の深さが、そして海では地平線が喪失している。都市や森林では、その空間の広さや大きさが曖昧になっているのに対し、海景では、水平線という空と海の視覚的な境界概念が曖昧になっている。 (The gap between the sky and the sea,H 72.7cm x W 91cm x D 2.7cm,Chiho Yonemushi, 2019) 作品詳細はこちら 森林と都市が空間把握の不可能性であるのに対し、海景は水平線という錯覚によって生まれる境界概念の喪失という点では、むしろ視覚によって認識される表面的な世界の虚構をあばき、 その奥に在る世界の実態へと私たちを誘うものでもある。この意味で米蒸の作品は、日常的なモチーフを通して、既存の認識を揺さぶり、日々の世界の見え方を再構築するきっかけになるものであると言える。海景というモチーフについては、杉本博司の「海景」シリーズを避けては通れないだろう。本シリーズについて杉本は、自身のウェブサイトにて以下のように説明する。 "水と空気、このあまりにも当たり前のように在るために、ほとんど注意を引くことのない存在が、私達の存在を保証している。この世の始まりは「水と空気が与えられたとせよ」という神話から始まったのだ。生命現象は、水と空気、それに光も加わって発生した。どうしてそのようなことになったのか、については偶然という神が存在した、とでも言っておくしかない。太陽系の中で、水と空気が保たれている惑星があって、おまけに太陽から適度の距離にあって、たまたま温度が生命発生の条件に適していた。そんな惑星なら、この広い宇宙の中にもう一つぐらいあってもよさそうなものだが、見渡すかぎり、似たような惑星はひとつとして見つけることはできない。このありがたくて不思議な水と空気は、海となって私達の前にある。私は海を見る度に、先祖返りをするような心の安らぎを覚える。そして、私は海を見る旅に、出た。" 上記の通り、彼は本作品シリーズにおいて、空気と水という生命にとって根源的な要素を捉えることを試みている。そうして捉えられた波の細かな表情や空気中の粒子を捉えたような空気の雰囲気は、 米蒸の作品の不明瞭さとは対照的でありながらも、世界の真実を捉え、表現しようという点において類似しているとも言える。また、杉本はいわゆる銀塩プリントの手法によって作品を制作する。これはフィルムに映し出されたイメージを暗室にて印画紙にプリントするものである。これは銀粒子の酸化還元を利用したプリント方法であり、写真によって独特な粒子感を見てとることができる。つまりこのイメージは言わば粒子の集合なのである。これに対し、米蒸が用いる胡粉は貝殻から作られ、岩絵具はその名の通り鉱物を砕いて作られる。それらもまた共に粒子なのである。そして、彼女の場合、この粒子が画面を(すなわち視界を)覆うという構造は作家自身が体験したホワイトアウトと重なるものでもあるのだ。 (Between the Sky and the Sea,H 41cm x...

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