月曜日, 3月 8, 2021
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ART & TIPS – 作品の額装から保管まで –

アートを買いたいけど額装が分からない。
アートを買ったけど保管の方法が分からない。
などなど、この記事では「アートを買う上・持つ上で分からないこと」を解説します。


アートとの暮らし方 – 額装から修復まで –

実はワタクシ、作品を購入しまして。しかもはじめて!

お、いいですね。どんな作品を買ったの?

ドローイングなんですけど、ギャラリーの人に「額はついてないんですけど、額装しますか?」って聞かれて一瞬困ったんですよね。「え…額装ってなにさ!?」って。

はじめてだとそうだよね。

そうなんですよ。でも、そもそも絵画には額装されているもの、そうでないものがありますよね。何が違うんですか?

一番は作品の違いだね。
絵画にはキャンバスや木製パネルに描かれたもの、紙に描かれたものがあって、キャンバスならそのまま壁に掛けることが出来るけど、でも紙の作品は壁に掛けにくいですよね。だから額縁に入れて飾りやすくするんですよ。

あ、じゃあ写真とかプリントも紙だから額装はしますか?

そのケースが多いね。額縁にも種類があって、いわゆる枠がついた額縁もあるし、アクリルやガラスに挟んだだけのものもあるよ。
作品を買ったところに「この作品を額装したいんですけど、おすすめはありますか?」と聞けば案内してくれると思うよ。

アクリルフレーム

私の買ったドローイングは紙に描かれているから額装した方がいいんですね。「壁に掛ける」って具体的にどうするんですか? お母さんが「紙なら壁にはっつけちゃえば?」って言ってたんですけど、でもちょっと抵抗あって…。

壁に金具を取り付けたり、ピクチャーレールと呼ばれる器具を取り付けたり、方法は色々あるね。直接くっつけるのは、作品を傷つけることもあるからオススメはしないかな。

え…金具や器具を取り付けるって…壁に穴を開けるんですか…? うちは賃貸だからちょっと気になりますね…。大家さんに原復しろ!って言われたら怖い…。

特殊な練りゴムをつけて壁を傷つけない方法もあって、ひっつき虫とか呼んだりするんだけど、画材屋さんやホームセンターに行って聞くと詳しく教えてくれるよ。

なるほどー。でも飾らない時ってどうしたらいいんですか? 押入れで保管していいものですか?

作品によっては湿気が苦手だったりするから、注意は必要だね。特に紙は湿気に弱いし耐久性も低いから。「湿気・温度・日差し・虫食い」は、紙に限らず、作品を保管する上で要注意のエネミーだね。一般的にはすのこを下に敷いて、出来る限り陽の当たらない場所に置いた方がいいかな。紙の場合は箱に入れてあげてね。

ふーん。倉庫とかで預かってくれないんですか?

倉庫ももちろんアリだよ。だけどアートを専門にしているか?は要確認だね。湿温対策や防虫対策をしているかはチェックした方がいいかな。あとはお財布とご相談。

それでも傷んじゃうことってありますよね。子供がぶつかってしまったり、地震が来たりして…。私って家でパーティしたりするので、結構ひとが来るんですよね。

修復士という、作品の修繕を専門にしている人もいるよ。でも、まずは作品を買ったギャラリーや作家さんに聞いてみるといいかもしれないね。作品を一番分かっているのは作家さんとギャラリーだから。

100万円の絵を買うために – 分割払いってアリ?ナシ? –

買ったばっかりなんですけど、実はもう二つ目が欲しくて…。

「コレクションという病」の兆しが見えるね。僕も最初に買ってからどんどん次が欲しくなったりするよ。どんなのが欲しいの?

油彩画なんですけど…。

いいね。

100万円なんですけど…。

…なるほど。

正直、一括払いはすぐに出来ないんですよね。「だったら貯金しろ!」ってことなんですけど、でも一点モノだし、もしかしたら売れてしまうかもしれないじゃないですか? だからどうしたものかと…。分割払いって可能なんですか?

ギャラリーさんによるけど、可能なケースもあるよ。「払い終わるまではギャラリーに預かってもらう」っていうのが多いけどね。まずはギャラリーに聞いてみたらどうかな。

「セコいやつだなあ」って思われたりしません?

よくあることだし、それに「すぐに払えない。それでも欲しい」っていう気持ちは有難いことじゃないかな。だからまずは聞いてみようね。

アートと末長く、いつまでも – 買った作品は売ってもいいの? ダメなの? –

例えばですよ、もし「作品を手放したいな」って思った時って皆どうしてるんですか?

「作品を売るにはどうしたらいいか」ってことかな?

さようでございます。…やっぱりダメ?

「一度買った作品を売ることが良いか、悪いか」については、色々な考え方があって、答えはひとによるかな。でも決して出来ないわけではないよ。むしろ「え、いらないの? 欲しい!」って思ってもらえる人の手に渡ることも、考え方によってはもしかしたらいいことかもしれないし。

なるほど。

ちなみに「一度買われた作品を売買すること」をセカンダリーと呼んだりするよ。その逆に「作家さんやギャラリーから直接買うこと」はプライマリーと呼ぶんだよ。

要するにユーズドか新品かってことですか?

…まあ似てるんだけど、でも衣類や家電とは違うからね。

でも「作品を売ること」自体は出来るんですね。

オークションに出したり、あとは購入したギャラリーさんに相談したり、やり方は色々あるかな。まずは購入したところに聞くことが一番いいかもね。

オークションってどういうのがあるんですか?何でもいいわけじゃないですよね…?

アートを専門にやっているオークションがいいかもね。クリスティーズ、サザビーズ、フィリップスが著名だけど、日本にもSBIアートオークションやシンワオークションなど色々とあるよ。

あれですよね、バスキアを落札した…。

あれはサザビーズ・ニューヨークだね。本場の本場、野球で言うメジャーリーグみたいなところかな。

そんなところに出したり出来るんですか?

まあ簡単には難しいよね。一番はやっぱり購入したギャラリーに聞いてみることかな。ギャラリーは作品を買う時、持っている時、それから手放す時も相談に乗ってくれるはずだよ。


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Shinzo Okuokahttps://www.tricera.net/
1992年東京都出身。大学でインド哲学を学んだ後出版社に勤務し、アート雑誌と神社専門誌の副編集長として雑誌及び書籍の企画・編集に携わる。2019年にスタートアップ企業である株式会社TRiCERAに参加、日本初の現代アート専門の越境ECの開発及びアーティストのマネジメント、自社オウンドメディアの立ち上げを担当する。特技は速筆で、雑誌時代には1ヶ月で約150ページを1人で取材・執筆した。

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Feature Post

人間にとっての動物、もしくは動物にとっての世界の話。

レオナルド・ダ・ヴィンチの『小貂を抱く貴婦人』とは−言うまでもなく著名な作品ではあるけれど−上品そうな女性がオコジョを腕に抱いているにおける、54.8 cm × 40.3 cmのペインティングだ。オコジョは純潔性の象徴らしいが、一方で14-5世紀の貴族の間では著名なペットでもあったという。 人と動物の共生の歴史は長く古く、遡ればラスコーの時代から人々は動物を飼い慣らし、時に愛玩し、時に狩のパートナーとして生活を共にしてきた。 古代エジプトでは動物に名前を与えていたし、古代ギリシャでは亡くなった犬のために墓穴を掘り、墓石を建て、飼い主はその墓にメッセージを刻みつけて悲しみを形容する習慣があった。 作品の詳細はこちらから かくも長い歴史だが、とはいえ、動物が絵画の題材となり始めたのは、動向としては、主に17-8世紀頃のことだった。 博物学の一環として動植物がイラストレーションされることは多々あった。けれど「動物画」として、つまり絵画の一ジャンルとしてフラン・スナイダーズやジョージ・スタッブスのように動物をメインをモチーフとした画家たちの登場はその時期を待たなくていけない。 では、なぜ人は動物の絵を描くのだろうか。 第一に、ダ・ヴィンチ のような象徴的用法もあるだろう。実在する動物ではないが(少なくとも筆者は見たことがない)、例えばユニコーンは、少女の清らかさを指し示すモチーフとして15世紀の絵画界で使用された。 この象徴という見方は、絵画の中に動物がいることについて一種のストーリーを読み取ることを許すだろう。例えば少女と動物をモチーフにするSELUGI KIMの作品を見てみよう。 作品の詳細はこちらから 彼女の絵画の中の少女が一緒にいるのは友人でも家族でも、ましてや学校の先生でもミッキー・マウスでもなく、一匹のフラミンゴだ。 「文化と愛という名のもと、社会では偽装が多く行われている」と彼女は語るが、その言葉と共に鑑賞すると、フラミンゴと少女しかいない世界は社会の矛盾や清廉さとは反対の、ある種の理想郷的な世界を物語っている様を読み取りたくなる。 作品の詳細はこちらから 動物の「イメージ」という点ではどうだろう。 例えば狼は『赤ずきんちゃん』『三匹のこぶた』など物語の中では常に悪役だ。そして狼と聞けば、どうだろう、善良的なモラリストをイメージすることは少ないのではないか。この物語が作り出した狼の運命について、苅谷はそれとなく言及している。 人間によって紡がれ、語られて来た物語のおかげ嫌われ者になってしまった狼。ある種のイメージ操作の結果をを、そしてそのイメージを固定し続ける者たちの姿を、彼女は公平な視点から描き出している。 作品の詳細はこちらから ペットという視点ではどうだろうか? 人はペットを、自分たちの異種の家族を、どう描いてきただろう。そのストーリーはどうだろうか。 萩原のペインティングにおけるペットは、ある意味、現代の風俗が見て取れる。 〈we use botanical shampoo〉と名付けられた作品に描かれる犬たちは、思うに、普段からボタニカル・シャンプーで身を清めているに違いない。 作品の詳細はこちらから 反面、ペットの視点から描かれた作品も存在する。久保俊太郎の絵画がそれだ。...

アートの外、そして中。アウトサイダー・アートの作家たち

アウトサイダー・アートとは1972年に美術評論家のロジャー・カーディナルによって提