土曜日, 9月 18, 2021
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ARTIST CONNECT – TRiCERA → mamoru

TRiCERA ARTにアーティストとして参加された方を紹介しインタビュー後に紹介いただいた別のアーティストを紹介していく企画

ARTIST CONNECTについて

本企画は、最近TRiCERA ARTに参加された方へインタビューを行い、お話の最後に、まだTRiCERA ARTを知らない人から既にTRiCERA ARTに参加されている人も含めて知っているアーティストを紹介していただく不定期企画。
今回は最近TRiCERAに参加いただいたmamoruさんにインタビューを行いました。


mamoruさんと作品について教えてください。

作品の話をする前に、まず私についてお話しすると、もともと、武蔵野美術大学を卒業してすぐにアーティストになったわけではなく、卒業後はCM制作会社、芸能事務所のマネージャーなどをしていました。アーティストとしては仕事のかたわらで活動をしていて、初めは風刺画や、動物、自然などさまざまなモチーフの作品を原画として制作していました。今のモチーフになったのは最近で、脱力感のある女の子を中心に作品を制作しています。

mamoruさんの作品一覧はこちら

タイトル:でち

 サイズ:30 X 30 cm | 作品の詳細はこちら

“でちは「デートに遅刻する時ちょっと和む」をテーマとして、デートに遅れてしまった女の子をポップかつコミカルに表現した作品である。Tシャツに書いてある「でち」とは「デートに遅刻する時ちょっと和む」の、で”(デート) と”、”ち”(遅刻)頭文字で構成されている。”

タイトル:ずっとマヨネーズでいいのに。

サイズ:30 X 30 cm | 作品の詳細はこちら

“ずっとマヨネーズでいいのに”は”ずっと真夜中でいいのに”のパロディー作品。なぜ女の子がマヨネーズを持っているのか、なぜずっとマヨネーズなのか、なぜ薄着なのか、湧いてくる疑問を一掃してしまう女の子の冷静なようで何も考えていないような表情がとても魅力的である。”

TRiCERA ARTに参加しようと思ったきっかけはなんですか。

TRiCERA ARTは聞いたことがなかったのですが、声をかけていただきTRiCERA ARTとして海外への配送も行っているのが面白いと思いました。
最近は台湾など日本以外のフォロワーさんも増えていたのでタイミング的に興味があり、参加させてもらいました。

次はichi_gomochiさんとmarinboo_123さんを紹介予定。

Masataka Kuwadahttps://www.tricera.net/
アーティスト・マネジメント責任者。LOVEコンテンポラリーアート。

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 3331 Arts Chiyodaとは? 2010年に東京にオープンした小学校跡地を利用したアートスペース。地下1階、地上3階、屋上のスペースがあり、企画展やコンペなどが開催されています。スペースも用意されており、建物内にはいくつかのギャラリーがあります。 1階にはカフェも併設されており、近隣の方も訪れています。日常生活に寄り添ったアートを気軽に楽しむことができます。 アートワークとしての3331 Arts Chiyoda 興味深いことに、3331 Arts Chiyodaは、あるアーティストによって制作されました。主に彫刻やプロジェクト型の作品を発表してきた空間のディレクターであり、アーティストでもあるMasato Nakamuraの作品だ。 アートプロジェクトの継続性を持続可能な形で考えた結果、マネタイズの仕組みを持った組織としてアウトプットされた。 アートフェアを更新するアートフェア 3331 Arts Chiyodaは、3/18~3/22にアートフェアを開催します。2013年以来、9回目の開催となります。今回は62名のアーティスト、35のギャラリー、6つの美大が参加し、作品を発表します。 展示以外にもパフォーマンスやZINEイベントなども開催され、オーソドックスなアートフェアの枠に収まらない魅力があります。アートと社会との関わり方を考えるムーブメントとして楽しめるアートフェアです。 Etsu Egami, lure of passing each other ©︎EtsuEgami Kaori Oda, cenote005 ...

Quick Insight Vol.6 IKU→作品の力であなたを虜にする謎多き作家の楽しみ方

IKU→に関する情報は少ない。TRiCERA ARTの経歴には非公開の3文字。 オンラインの情報を辿ると情報が断片的に散らばっており、 点と点を結ぶ過程の中で、IKU→がどういった人物かよりも作品の個性が 徐々に鮮明になっていくのが印象的な作家だ。 IKU→のアーティストとしての遍歴も多様である。 NYでギャラリー契約作家としての活動を行い帰国後は、 Khayah(ヘブライ語で生きる、希望の意)として活動 2019年SHIBUYA CASTで開催された、 アート展「INVISIBLE ART IN PUBLIC」では キービジュアルを担当した。 2020年の11月には名前をKhayaから IKU→(同じく生く、逝く、行く、幾→は希望を示すとの事)に活動名を変更、 現在、TRiCERAでは世界に向けて作品を発信している。 https://youtu.be/fwkriHdsoUA (INVISIBLE ART IN PUBLIC,KDDI・渋谷区観光協会・渋谷未来デザイン、2019) 一貫して”顔”を描くIKU→、普段は表だって自身の事を語らないが、 アクリルペイントでビビッドに描かれる表情は、見る人の心に語りかけ、 影響する力を持っているようだ。 (以下、作品購入者のコメントの抜粋) ”迷いのない信念が生じた時のような、 守るべきものに出会った時のような、 真実の愛に触れた時のような、 自分が今この場所に生きて在ることの意味を 見つけたときのような喜びと感謝と、 静かで深い祈りの声を聞いたような 幸福感に満ち溢れます。” 今回のQuickInsightでは作品の力でファンを魅了するミステリアスな作家、 IKU→のインタビューを行なっていく。 1.IKU→さんがアーティストになられたきっかけを教えてください。 私は昔から将来の夢を書けなかったんです。 今ある肩書き?の職業とかつまらないと考えていて。 私の名前とか書いてましたね。 とは言いつつ、着たい服がないからという理由からファッションデザイナーになりたくて ファッションを学びました。 幼稚園の頃から自分で服を選び小学生の頃は作ったり、 かなり周りからみたら個性的だったかな。 ファッション界を知り、あー現実はこうなのかって知り、 自然と幼い頃から好きだった描く事や実験的なものをファッションと同時に制作していて アートの面白さに惹かれていつのまにかニューヨークに渡っていました。 オノヨーコのパフォーマンスアート、グレープフルーツに刺激を受けていました。 ニューヨークに行き、1番にした事は展示会で。 私はビジネスを全く考えていなくて。 ただ自分を知らない人に感じてもらいたいだけで始まりました。 そしたら、声がかかりまずは絵を買いたいや契約の話になり 私は全く考えていなかったので断ったんです。 そしたら、怒られてしまいましたね。“nycにチャンスは誰でもあるわけじゃない。 あなたは選ばれたのにクレイジー!何の為にnycに来たの?“ってかなりバトルしました笑 でも私の答えは変わらなくて次の日も話になり試したんですよね。 自分の展示物じゃない作品のあまり好きじゃないなって 作品から見せて反応が無くどんどん良いなって思ってた作品を見せていったら 反応がどんどん大きくなり1番自分が好きで手放したくないっていう作品をコレなのよ! って言われたらもう、自分は降参してというか自然とアーティストになっていました。 (Ripe month, Acrylic, 65cm x 89cm x 2cm, IKU→, 2021) 作品詳細はこちらから 2.顔をモチーフにした作品が多いと感じますが、 顔を選ばれたきっかけはあったのでしょうか。 昔から自分に出会ってみたいってずっと思ってましたね。唯一出来ない事だし、 顔も直接見れないですよね。単純な事ではなくすごい事だなと感じてました。 本当不思議でしかないし、だけど誰しもが人間でなくてもその顔に1番反応するし 意識するし優先する。自分の身体、顔って毎日同じではない。 顔って臓器。小さな変化が絶対にある。顔って当たり前のように自分的に認識してたりしてるけど 顔って在るようで無いようなつかめないもの。顔の認識にしたってひとくくりでは出来ない。 私は昔から宇宙、生物系、自分と繋がらないものはないと感じており、全て興味ある。 いろんな顔をこれから制作していきます。 (butterfly, Acrylic, 65cm x 76cm x 2cm,...

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Quick Insight Vol.8 日本画の繊細さで瞬間の情動を描く作家、丁子紅子の秘密

髪の毛の1本1本までこだわりぬいて描かれた作品を描く丁子紅子。 数多くの個展や受賞歴を持つ彼女を、見かける方も多いのではないだろうか。 作家、丁子紅子の魅力の秘密はどこにあるのか。 洗練され削ぎ落とされた線の中で表現されるディテールの密度とは裏腹に、空間と余白が重要だと彼女は語る。今回は彼女が作品制作を通じて描かれようとしているテーマをインタビューしました。 アーティストになられたきっかけを教えてください。 私は大学生の頃はアーティストになろうとは全く考えていませんでした。 学生時代に特に芽が出ることもなかったですし、 ちょっと作家活動ができればいいなという程度に考えジュエリーのオーダーメイドの会社へ就職をしました。 しかしわたしは高校生の頃から美術科へ進学していた為、 高校、大学の毎日に当たり前にあった"絵を描く時間"を取ることが難しくなり 初めて自分の心を保つためには絵を描くという時間が必要不可欠だということに気が付きました。 それから真剣に向き合い、アーティストとして独り立ちをしようと決意をしました。 女性をモチーフにした作品が多いと感じますが、女性を選ばれたきっかけはあったのでしょうか。 私は“美人画“にこだわっているわけではなく、 絵画として一番表現したいと考えているのが“心”です。 心を複雑にもちあわせているものはやはり人で、私自信が女性ということもあり、 心=人物が女性像として表現するのが自分の中で自然に感じたからです。 その中で大切にしている女性のやわらかな存在感やライン、 表情は私の表現したい心の表情の儚さにも通じているような気がしています。 (A Story, H 50cm x W 38cm x D 4cm, Painting) 作品詳細はこちらから 作風が出来上がる過程で、かつて受けた影響や作風の完成の経緯があれば教えてください。 2013年に大学を卒業するまで、自分の心をそのまま絵に投影させぶつけるような絵画を描いていました。 強く、激しくぶつけるという表現の方が近いことも多かったように感じます。自分の心を浄化させるための絵画でした。 大学卒業後は就職をし、 ジュエリー会社では接客をしながらお客様のジュエリーの修理を承ったり リフォームのデザインをご提案するような仕事をさせていただきました。 いままで自分のために絵を描いていたのに、幸せな気持ちで手に取ってもらうために考え、 デザインをしたり、絵を描いたりと、何かを提供する側になりました。 そこでふと我にかえり、絵も同じでなくてはいけないんだと気がつくことが出来たのが私の今の原点です。 そこからは手の向かい側には必ず見てくださる方がいるということ意識しはじめました。 そこから私はすべて削ぎ落とした“無”というところへ辿り着き、今の作風が完成しました。 丁子紅子さんがもっとも重視しているテーマをお伺いしたいです。 私が一番大切にしているテーマは"移り変わりの時間の切り取り"です。 1から2に移る、目には見えないその間の時間はとても尊いものだと思っています。 そこには必ず空間があり、ひとが普段感じ取れない空気があるように感じていて、 実はとても大切な移り変わりの表情や心の色の変化がそこにある気がするのです。 無の時間であると思うのですが時が止まる絵だからこそ表現ができるものだと考えています。 (An offering, H 91cm x W 65cm x D 2cm, Painting) 作品詳細はこちらから 最後に、TRiCERAでは世界中に作品を届けていく支援をしております。丁子紅子さんにとって海外に作品が広がっていくことはどんな意味があるでしょうか。 わたしは日本画というジャンルのなかで作家をしていくにあたり、天然の岩絵具や筆、 素材をとても大切にして制作をしています。 日本画だから出来ること。日本人だからこその余白の感性。 その部分を大切にしているからこそ、古来からの日本画の画風とは違うかもしれませんが 素材の素晴らしさや美しさを伝えていけると考えています。 もっともっと世界を超えて日本画画材の素晴らしさに触れていただきたいと願っています。 (Everything is one, H...

英国にて新しい現代アートのコンペが誕生

この4月27日、イギリスで新しい現代アートの公募賞が始まった。名前は「Sequested Prize(Sequestedは隔離されたの意味)」で、新型コロナウイルス(COVID-19)の災禍を被っている現代社会を意識したネーミングになっている。 アーティストのW. K. Lyhne、アートキュレーター兼アドバイザーのFru Tholstrupを発起人とするこの賞は、新型コロナウイルスに苛まれる現状に抗うプラットフォームの創生を意図し、既存のアーティスト及び新人アーティストのための公募として創設された。応募規定は以下のようになる。 ・現役の美大生あるいは過去20年間にアート系の学位を取得・卒業した者 ・作品は自画像に限定する ・サイズは縦横1.5m以内 ・締切は2020年6月30日 ・作品提出はオンライン 受賞者は最大で15名に絞られ、受賞作品は1週間の会期でトリスタン・ホア・ギャラリーにて展示・販売される。売上の10%は公式慈善団体への寄付に、10%は展覧会の費用に充当される予定だ。 「アート市場は苦しんでいるが、同時に、アーティストは自己反省の機会を育むことができる」とアナウンスする創設者。この取り組みが果たして業界のモチベーション維持や市場沈滞にコミットするかどうか、それは定点観測してみなければ分からない。だが現状では、少なくとも現代アートの市場や業界を支える立場にあるプレイヤーは、改善を求めて行動しなくてはならないのだ。 また「誰にでも開かれた賞」を公言しているこのコンペだが、参加資格は十八歳以上及び英国在住の者に限られる。何事も「とは言え」はつきものということか。 段落 参照元:https://www.thesequestedprize.com/

【7月の展覧会】MoMo、バンビナート、真核生物

新型コロナウイルスの影響で休館していた美術館や博物館が再開し始めています。7月に見ておきたい展覧会を3つご紹介します。 東京・両国のギャラリーMoMoでは、6月6日(土)から8月8日(土)まで、同ギャラリーを中心に25名の作家によるグループ展を開催します。 コロナで閉館していた頃を振り返り、ギャラリーのあり方を再考した結果、「再考」と題して、坂本真澄や坂本徳郎などのギャラリー作家の新作を紹介する展覧会を開催することになりました。新常態の世界での生活が、今後もアーティストに大きな影響を与え続けることは想像に難くありません。しかし、本展では、新コロナ以前に制作された作品も含め、各作家の熱い作品を順次展示。展示される予定です。期間中、6/6~6/27、6/30~7/18、7/21~8/8と展示替えがあります。 参加作家が異なりますのでご注意ください。 展覧会概要 展覧会タイトル。"再考|リフレクション" 会期.2020年6月6日(土)~8月8日(土)参加作家6月6日(土)~6月27日(土)まで。小橋陽介、早川克己、川島ことり、石破美和、藤森翔子、大久保亮也、佐藤英介6月30日(火)~7月18日(土)池田瑞穂、古畑智樹、吉田和香、吉田慎之介、福島佳子、J-Moon、坂本真澄、増田昌宏、平俊介 ※出品作家は変更になる場合があります。 7月21日(火)~8月8日(土) 坂本徳郎、室井公子、重田光輝、高橋涼子、大竹竜太、市野優、人見元樹、中井明人、貝場綾乃 ※出品作家は変更になる場合があります。住所は以下の通りです。ギャラリーMoMo(住所)東京都墨田区亀沢1-7-15営業時間。12:00~19:00 定休日。定休日:火曜日 ContactWeb :https://twitter.com/GalleryMoMo Email :info@gallery-momo.com SNS: www.gallery-momo.com 2020年7月11日(土)から7月26日(日)まで神田のバンビナートギャラリーで開催されるで堀聡の個展「視線の仮面」が開催されます。現在、東京藝術大学油画科に在籍している堀の2度目の個展となります。 本展では、「世界が見つめ合い、近づき、ぶつかり合う」というプロセスを経た堀の作品を、その衝突の衝撃を形にして発表します。生まれた「私と世界の仮面」の絵画を発表します。若手作家の新作10点を発表します。 展覧会概要 展覧会名。"まなざしの仮面」展 開催日のご案内です。2020年7月11日(土)~7月26日(日)まで 参加アーティスト。堀 聡 会場の様子。バンビナートギャラリー 住所)東京都千代田区外神田6-11-14アーツ千代田3331 B107 営業時間12:00-19:00 定休日です。月曜日、火曜日 連絡先Web:http://bambinart.jp/ Email:info@gallery-momo.com...

Yuna Okanishi: 筆跡の中に禅を見つける

“書道は単に線を引くだけではなく、線と線の間の空間も大切にしています。” Yuna Okanishi 若い頃から墨と紙のモノクロームの世界に惹かれていたYuna Okanishi。7歳の時には書道を正式に学び始め、書道への理解を深めていく。彼女にとって書道とは、単に線を描くことだけではなく、線と線の間の空間、つまり空虚さと充実感の二項対立を意味しています。 黒は空虚を表し、白は充足を表します。何が本当で何が本当でないかわからない世の中で、何が本当に大切なのかを見極める努力が必要だとOkanishiは考えています。 今回のインタビューでは、Okanishiの作品の原点、Okanishiにとっての作品とは何か、そして禅の思想が創作活動に与えた影響についてお話を伺いました。このインタビューは、長さとわかりやすさのために軽く編集されています。 現実と想像の世界を描く "空虚さと充実感 "の二項対立 書道から水墨画まで 簡素化と禅のライフスタイル 書道は命 岡西由奈のアートを購入する場所 現実と想像の世界を引き寄せる 水墨画家になるまでの経緯を教えてください。 7歳の頃から書道の練習をしていて、2010年に初めて個展を開きました。水墨画をMr. Sekizawaに習おうと思ったのは2012年のことでした。Sekizawaは日本画・水墨画の巨匠として有名なKawai Gyokudoに師事されていて、その技術は本当に並外れていました。 私はSekizawaから水墨画を学ぶことが大切だと思い、Sekizawaに連絡を取り、すぐにSekizawaの指導を受けることになりました。この時、私は全力で墨書画の習得に励み、多くのことを教えていただきました。 Yuna Okanishiの大と小 Sekizawa先生から学んだ一番大切なことは何ですか? 授業中に何度も楽しい? と何度も聞かれたのを覚えています。関沢さんはいつも「よかった、よかった!」と喜んでくれました。 Sekizawaさんは、「楽しいことが一番の描き方」とよく話してくれました。書道は自分の心の状態を映し出す鏡なので、楽しんで描いていたかどうかは見ている側にも伝わります。また、制作過程そのものを楽しむことが、芸術を追求し続けるための鍵であるとおっしゃっていましたが、私は作品を制作する際に常に意識しています。その楽しさは、作品だけでなく、自分自身にも広がっていくので、制作中は本当に楽しいと感じます。 "描く一本一本の線は、自分の姿、自分自身を表している" 7歳から書道を習っていたそうですが、その影響はいかがでしたか? 一本一本の線が自分を表していると思います。例えば、単純な直線を描けなかったら、自分に自信がないとか、自信がないとか、そういうことですよね。 あなたの心が正しい場所にない場合は、それは線の中で表示されます;あなたが続けるようにまっすぐなストロークは蛇行し始めるでしょう。しかし、あなたの心が設定されている場合 - あなたの心の最も深い部分から自分自身の確信しているとき - あなたの描画は、これを反映します。 私にとって、私は書道はあなたの心と精神を表すように非常に人生そのもののようなものだと思います。私の書道がますます洗練されていくにつれ、私はより成熟し、自分の人生をより明確に理解するようになりました。ある意味、書道は人生のバロメーターのようなものです。 6 by Yuna Okanishi "空虚さと充実感 "の二項対立 アートシリーズ「空虚と充満」のコンセプトはどのようにして生まれたのですか? 子供の頃からずっと考えていたことなので、"生まれた "わけではありません。真実とは何か、嘘とは何か?私が見ている世界は現実なのか?私の目で見ている世界は、私の魂の目で見ている世界と同じなのだろうか?このような疑問は、私の心の中に常に存在していました。 Yuna Okanishiのパラレルワールドとのコミュニケーション 例えば、私は小さい頃、キャンバスは粒子に分解できるので、その小さな粒子の上に世界が存在していて、その粒子の上に何かが生きているのではないかと信じていました。私たちが生きているこの世界、私たちが生きている宇宙が、誰かにとってのもう一つの「粒子」に過ぎないとしたら?もしかしたら、私たちはバービー人形のように弄ばれているのかもしれません。 真実とは何なのか?これは、私がまだ答えを出せていない問いです。 大人になってからも、これらの疑問は私と一緒に残っていた。私が見ている光は何億光年も前に作られたものかもしれない。では、今、私が見ている光は何なのか?真実とは何か、嘘とは何か。 "空虚そのものを描いているかのように 白い空白をどう残すかを いつも深く考えています" 人に会っても、こんなことを自問自答し続けています。もしかしたら、自分と仲良くなれない人の中にも、自分が学ぶべきことがあるのではないかと。真実は意外なところにあるし、その逆もある。私は、「空虚と充足」の世界で答えを探して生きているのだと思います。 私たちは生まれる前からすべてを知っていて、意図的に生まれてきた両親のもとで育つことを選んでいるのだと思います。何かに抑圧されているわけではないので、この人生の最初の数年間の記憶はとても貴重で大切なものだと思います。作品を制作する際には、このような人生の初期段階の記憶を常に思い出すようにしています。 あなたの作品のどのような点が他のカリグラフィーアーティストとの差別化になっていますか? よく見ている方から「私の書道は独特のスタイルを持っている」と言われることがありますが、正直なところ、それを自分で発見するには至っていません。ただ、私がいつも気にしているのは、空虚さそのものを描くように白い余白をどう残すかということです。書道だけではなく、文字の周りの空間をどのように見せるか、ということにもこだわっています。 書道から水墨画へ 普通の書道と墨絵の違いは何ですか? 書道は自分の心や精神状態がとてもよく反映されています。例えば、心が不安定な時に線がぼやけてしまう。私の心を映し出してくれます。 カタナ(剣) Yuna Okanishiさんの 墨書画は、水墨画に見られる技法を用いて描かれています。もちろん、書道のように精神状態を反映したものではありますが、墨書画は文字のように露骨なものを描くのではなく、より抽象的なイメージや概念を描くことを目的としています。 技術的な面では、書道では二度書きが禁止されていますが、墨書画は、軽い筆の上に重い筆を重ねて、インクの自然な流れを楽しみながら重ねていくものです。そういう意味では、水墨画に近いですね。 書写画は、書道と日本画の中間に位置する芸術だと思います。 簡素で禅的なライフスタイル 禅の哲学は、あなたのライフスタイルと芸術の両方に見出すことができます。禅の考え方を取り入れたきっかけを覚えていますか? 子供の頃、私はアトピーに悩まされていて、母は介護に苦労していました。私は市販のものにアレルギーを持っていたので、自然のものしか使えませんでした。 アトピーをきっかけに、母は環境への意識が高まり、環境に優しい生活を送るようになりました。そんな母を見て育った母の生き方には、何事も大切にする、物を大切にするなど、禅の思想に通じるものがありました。禅の本を読み始めた時に、その精神に真実があると思い、禅哲学を修行したいと思いました。 禅哲学に興味を持った理由はもう一つあります。忙しい現代社会の中で、歩きながらスマホを使い、食事をしながらテレビを見ていると、その瞬間を生きづらくなるのはおかしいと感じました。禅の修行では「今を生きる」ことを実践すると聞いて、2014年に非常に厳しい修行で知られる永平寺で学ぶことにしました。 先ほど、「書道は心を映すもの」とおっしゃっていましたが、ご自身の成長が作品にどのように影響しているのでしょうか。ご自身の成長は作品にどのような影響を与えているのでしょうか? 私の作品には曲線を描く線が多いのですが、この曲線は時間の経過とともに大げさになってきていると思います。 それは自然の曲線であり、雲海であり、アーチを描く枝でもあります。自然を愛することで自分をもっと発見していくと、海に潜ったり、大自然の中に出てみたりして、世界の「曲線」をもっと発見して、自分の線がもっと曲線になっていくことがよくあります。私の作品は私を表しているので、私の作品がどのように進化してきたかに満足しています。 書道は命 私は、書道は人生だと思っています。 書道の練習をするときは、まず「臨書」の文字を写すことから始めます。 臨書の練習には三段階の段階があります。 第一に、文字の形を真似る「桂林」です。これにより、師匠の技を習得することができます。 第二に、書家の意味や思想を理解し、その思想に浸りながら文字を描く「入林」。 三つ目は、今まで学んできたことを忘れて、自由に描いて、自分だけのオリジナルなものを作る「毛琳」。 この段階は、人生そのものにも当てはまると思います。生まれた瞬間から、周りの人の真似をして言葉を覚え、人を理解しようとしながら自分の個性を伸ばしていく。 書道には、人生と似た要素がたくさんあります。だからこそ、書道は人生だと思っています。 Yuna Okanishiさんのアートを購入する場所 TRiCERAでは、Yuna Okanishiの作品を多く取り扱っております。他の日本の現代書家の作品に興味がある方は、書道アートのページをご覧ください。

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