金曜日, 1月 28, 2022
Home Interviews

Interviews

デジタルネイチャー時代のアーティスト:ナカミツキ

アーティストのナカミツキは、iPadなどのデジタルツールを用いて絵画を制作します。 データという複製可能な技術を用いつつも、作品の唯一性にこだわり続ける作家のもつデジタルネイチャー*時代の美学に迫ります。 制作を始めたきっかけはなんでしょうか。 小学生の時にてんかんという病気になり入院していました。てんかんは後天性の脳の病気で、その影響で半身麻痺になったんです。当時は状況が飲み込めず、自分は死ぬのではとも考えていました。だから、自分が生きた記録として、何かを残したいと思っていました。その時は筆を持てなかったので、タブレットを使って、絵日記を描き始めました。それが最初のきっかけです。 それ以降は、音楽をテーマに書いていて、イヤフォンを右耳につけて、JAZZなどの即興的な音楽を聴きながら片手でタブレットで絵を書いていました。紙に描くのは両手が必要ですが、半身麻痺でしたから、片手で持てるタブレットが便利でした。 大学時代から動けるようになり、軽音部やジャズ研に所属して、ギターをしていました。 展覧会に作品を出し始めたのが大学2年生の終わりくらいだったのですが、学内展に出して、そのあとに三菱商事アートゲートプログラムに受かりました。以降は、展覧会にバンバン出していこうと思い、アートの登竜門的な公募展をまとめているサイトがあるのですが、そのサイトの上から下までみて、応募したりしましたね。 現在の制作のテーマについて教えてください。 現在はkEYNOTEという造語をテーマに活動しています。 現在、新しいシリーズとして「Key note」というテーマで制作に取り組んでいます。「Key note」とは、”Key”(鍵)と”Note”(音符)を組み合わせた造語で、視覚的なところに頼らず、「鍵になる音」を捉え、聴覚を中心に形成していくことで、より音楽の深層に迫り、音楽の感じ方について今一度捉え直す作品作りに力を注いでいきたいと考えています。 新型コロナウイルスの感染拡大以前は、音楽のセッション会場に行き、その場で描くという事をやっていたのですが、STAYHOMEになってそれが難しくなってしまいました。 これは、そもそも音楽の中にあるライブ感だったり、その中にある瞬間的なタイムラインを描ければいいなと思って行っていたことです。タブレットというのは場所も時間も選びませんから、瞬間的なアイデアを逃さない方法としても合ってると感じています。 今は自宅で音楽を聴きながら、制作をしています。 ですが、やっぱり環境的な問題は感じます。ライブ会場では、光と音が生でくるものですが、家の中ではそうではありませんから、そういった状況下で絵を描くには想像力が必要です。 結果として、最近は作風が少し変わってきたように思います。 これまでは演奏者の手元にフォーカスしていたり、その瞬間に集中して描いていました。しかし、現在はそれらをこれまで得た知識などから改めて自身の中にイメージする必要があります。その結果として、全体の空気感、音楽に対する世界が自身の中に生まれてくるような感じがしています。 (Color, W 97 x H 130.3 x D 2 cm, Multiple Prints, NAKAMITSUKI, 2021)  作品詳細はこちらから 影響を受けたもの、自身にとってターニングポイントになっていると思うものはなんでしょうか。 ターニングポイントは病院での生活だったと思います。当時はSNSが流行り出した時で、動画サイトや、サブスクのサービスが少しづつ知名度を得てきていました。さまざまな情報もテレビがつかないので、MixiやTwitterをみて入手していました。 自身の作品や、作家活動については、それらを通した端末文化や、サブカルチャーに大きく影響を受けていると思います。 また、作家としては、アンディー・ウォーホルやアンリ=マティスの作品に影響を受けています。彼らの作品は、自分の見ている世界線と似ているような感覚がありました。  ニューヨークに行って、実際に作品をみたり、スカラーシップに行ったりもしました。 色のセンスが自分とリンクする部分があって尊敬しています。彼らになくて自分にあるものをずっと探しています。 あとは私自身がいわゆるオタクなので、イラストレーターの人たちにも影響を受けましたね。 デジタルとアナログの関係について、絵画制作において、それぞれの利点や弱点をどのように捉えていますか。 アナログで絵を描くということには何千年という文化と美術史がありますが、デジタルはまだ10年くらいの歴史しかない。歴史が浅いから、浸透していないし、メジャーでもないからやはりデジタルでアート作品を描いて発表するというのはやりにくい部分はあります。 漫画やイラストの世界の中では、メジャーなのに現代アートの中ではメジャーではない。今から歴史を作って行かないといけない。 学内展で作品を展示していた時も、なかなかみんな立ち止まってくれないんですよ。その時は、あんまりデジタルがメジャーじゃない事に気づいてなかったんです。 最初は見向きもされませんでしたが、今はコミュニティが発生してきている印象があります。色彩能力を引き出すにはデジタルしかないよねという意見を言ってもらえたりもしました。 しゃべったらなんとかなる事が多いですね。なぜデジタルをアナログにしたいのかで、ひっかかる人は多いみたいですが、私にとっては、アナログもデジタル一緒だったから、特に差がわからなかった。そういう意味ではボーダレスな感じです。だかたデジタルなものを、展示会場というリアルな、アナログな場所に持ってくるならそれはアナログになるよねっていう感覚です。 (Night Shadow, W 97 x H 130.3 x D...

ARTIST CONNECT – ichigomochi → gorioshi_densetsu

TRiCERA ARTにアーティストとして参加された方を紹介しインタビュー後に紹介いただいた別のアーティストを紹介していく企画 ARTIST CONNECTについて 本企画は、最近TRiCERA ARTに参加された方へインタビューを行い、お話の最後に、まだTRiCERA ARTを知らない人から既にTRiCERA ARTに参加されている人も含めて、知っているアーティストを紹介していただく不定期企画。 今回はgorioshi_densetsuさんとお話をさせていただきました。 gorioshi_densetsuさんと作品について教えてください。 「ごりおし伝説」としてアーティスト活動を始めたのは2014年で、当時は学生でした。 もともと感情表現が苦手で、愚痴も言えないタイプだったんですが、口に出すとわがままと思われてしまうようなこと、文字にすると言えないようなことも、絵にすれば自由に表現することができるように感じるんです。 女の子は描いてて楽しいし、かわいいモチーフが好きなので入れやすいです。いつもペンとノートを持ち歩いて、描きたい時に描いています。特に、寝る前とか、自分の中で一悶着あって落ち着いた後とかに、もやもやした気持ちを書きたくなります。 昔は「吐き出したい」気持ちが強かったけど、今は「残しておきたい」という気持ち。 過去の絵を見たりすると、その時の気持ちを思い出すことができるんですよね。 デジタルではなく、アナログで描いています。ボールペンの線の感じが好きです。色がまだらに出るボールペンを使ったりすると、予想ができなくて面白い。あとは、水彩鉛筆や色鉛筆を使ったりします。色は蛍光ピンクが好きです。飽き性で、描いてるうちに色んな色を足したくなって気がついたらカラフルになっています。 gorioshi_densetsuさんの作品一覧はこちら タイトル:だれかの目を通して、初めて自分の輪郭が見えた気がした。  サイズ:6.3 X 18 cm | 作品の詳細はこちら “福音がきこえた気がしたときの絵。少女の瞳が鏡のように反射して覗き込んだものを映し出している。自分では気がつけない自分という存在を改めて確認させてくれるような素敵な作品である。” タイトル:本の森 サイズ:19.3 X 29.7 cm | 作品の詳細はこちら “本の好きなところ、読書する時間について、を描いたもの。カラフルなディテールに作者の思いが文字としても表現されている。異なる状況での描写がまるで迷路のようであり、見るたびに新しい世界を見せてくれる。” 今後挑戦してみたいことはありますか。 最近は、写真の上に描いてみること、動画を作ってみることに挑戦しました。デジタルツールなども活用して新しい表現も試しているところです。あとは、「本の森」のように、一人を中心に描くというよりも、作品の中に物語が散らばっているような作品も積極的に作っていきたいと考えています。 TRiCERA ARTに参加しようと思ったきっかけはなんですか。 TRiCERAについてはいちごもちさんから連絡をもらって初めて知りました。 登録後、固定費用などなく使用できたり、アーティストがアクセスできるマイページがあったりアーティストの人が活動しやすいサービスだと思いました。

ARTIST CONNECT – mamoru → ichigomochi

TRiCERA ARTにアーティストとして参加された方を紹介しインタビュー後に紹介いただいた別のアーティストを紹介していく企画 ARTIST CONNECTについて 本企画は、最近TRiCERA ARTに参加された方へインタビューを行い、お話の最後に、まだTRiCERA ARTを知らない人から既にTRiCERA ARTに参加されている人も含めて知っているアーティストを紹介していただく不定期企画。 今回はichigomochiさんとお話をさせていただきました。 ichigomochiさんと作品について教えてください。 もともと育児日記として絵を描いていたのが制作の原点となります。子供のモチーフが中心で第三回文房堂アワードにてマルマン賞を受賞したこともあります。その後動物モチーフのものやその他にも様々なものに挑戦しました。デジタルツールを使用して制作を始めたのは昨年からでしたが、昨年5月には二人展をさせていただきました。現在の作品は女の子がモチーフのものが中心です。力強く見える一方で、優しくもあり見る人を映すよう心がけています。 ichigomochiさんの作品一覧はこちら タイトル:捕食ちゃん  サイズ:25 X 25 cm | 作品の詳細はこちら “捕食ちゃんは、背景の色の緑と髪の赤の相対的な色合いからくる「補色」と、何かに狙いを定めているような獲物を狙うような鋭い視線、肉食獣のようなイメージからくる「捕食」を掛け合わせた意味を持つ作品である。目標を持ったらブレずに一直線に進んでいくような、強い気持ちを持って何かに挑戦したくなるような気持ちにさせてくれる。” タイトル:ハイヒールちゃん サイズ:25 X 25 cm | 作品の詳細はこちら “ハイヒールちゃんは大人の女性像を表した作品である。赤色の口紅に赤色のネイルが黒髪とコントラストになっている。力強くて隙がない、足元はハイヒールを履いている女性をイメージして描いている。大人になったからといって、めそめそ泣くこともあれば思い悩むこともある。ハイヒールちゃんという女性像はそんな思い悩む気持ちを吹き飛ばしてくれる作品である。” TRiCERA ARTに参加しようと思ったきっかけはなんですか。 mamoruさんから伺い、面白そうだと思ったのがきっかけです。TRiCERAさんからもお声がけいただき色々考えた結果参加してみることにしました。

Quick Insight Vol.11無気力な少女たちを通して、現実における既存の意味をリセットしていく日本人アーティストmamoruが描く、物憂げな並行世界。

mamoruは無気力な少女たちを中心に、日常的でありながらどこかズレたシチュエーションをキッチュに描く。イメージを補足するように登場する言葉たちは、それ自体にメッセージ性はなく、無意義なフレーズもしくは画面を構成するための記号である。彼の作品に登場する無気力さや、無意義さなどは既存の価値を無視あるいは、リセットしようとしているようだ。 今回は、意味、価値、結果、理論などが求められる現代において、そうした社会的な有意義性からエスケープする彼の自由な視点とそのさきに広がるもう一つの世界に迫る。 制作を始めたきっかけはなんでしょうか。 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、緊急事態宣言やロックダウンがあり、家にいる時間が多くなりました。その時に家にいてやる事がなくて、いっちょ久しぶりに絵でも描いてみるかという事で始めました。 もともと美大に通っていたので絵は描いていました。 そもそも、美大に入ったきっかけも、絵を描くのが好きだったからです。でも、もとは大学に行こうとはおもってなかったんですよ。高校受験も推薦で入ったし、初めは大学に行こうなんて考えもしなかった。でも、美大は国語、英語と実技だけでいけるって知って、その時社会にまだ出たくないという思もあって、美大を受験したんです。 美大を卒業してからはCM制作会社に入社しました。私が就活をしたのは3/11があった年だったので、就職には苦労しました。結局、夏頃動き始めて3年間働き、その後、芸能事務所のマネージャーに転職して、今は、大阪で結婚指輪を作っています。 イラストを描き始めてからは、いくつかイラスト制作の依頼もあり、それらを断らずに制作してきた結果、法人の依頼を受けて、仕事が広がるきっかけにもなりました。そういった中で、海外からのお問い合わせもあって、TRiCERAに参加しました。 物作りをしたり、絵を描いたり、何かを生み出すというのが好きだからというのもあるけど、 承認欲求が高いように感じていて、インスタをやってるのですが、そこにイラストを投稿すると、いいねとかをもらえるんですね。それはわかりやすく、他人からいい評価をもらえてるという実感につながるんです。 現在の制作のテーマについて教えてください。 女の子を描いていくという事がテーマになっています。ぼーっとしていて、なんとなくクスっとしてしまうような女の子。ただ、表情を描く事が苦手だし、伝えたい事や強いメッセージが自分の中にあるわけでもないんですよね。だから、感情を強く表現するといういうよりはあえて無表情にしてる。見た人の想像をかきたてるように。 《dechi, H 30cm x W 30cm x D 3.7cm, Canvas Print, 2021》 作品詳細はこちら かわいい女性というアイコニックなモチーフについて、なぜ「無気力」な女性を描くのでしょうか。 さっきも少し話しましたが、大元は描けないからですね。笑顔を描くのは難しく感じます。本当は笑顔はしわがよったりするけれども、イラストでリアルに表現をしようとすると、うまく描けない。ちょっと気持ちわるくなったりするんです。だから、表情やそういったものがないということを一つの方向性としてやっていくことにしました。 《Floating, H 30cm x W 30cm x D 3.7cm, Canvas Print, 2021》 作品詳細はこちら 日常的な設定ながら、少し視点をずらしたような設定を描いているものが多いように思いますが、シーンの設定についてこだわりや意図があるでしょうか。 やっぱり、見てる人が面白いなと思うことが大事だと考えています。そのために、色々な資料を集めながらやっています。ポーズとか服装とか、髪型とか。そういったものを見ている中で、このイメージにマヨネーズを足したらおもしろいかもとか、いろんなアイデアを出していくんです。 あとは、インスタグラムでハッシュタグを調べたりもしますし、それを利用したりもします。誰も使ってないハッシュタグを使ったり、フォロワーさんが違うハッシュタグをコメントしてくれたりすることもあります。 例えば、《mayonnaise forever》(2021)という作品は、「ずっと真夜中でいいのに。」というアーティストがいるのですが、それを略して「ずとまよ」というらしいんです。 こうしたパロディー的なところが僕の作品にはあって、インスタに投稿した《The...

ARTIST CONNECT – TRiCERA → mamoru

TRiCERA ARTにアーティストとして参加された方を紹介しインタビュー後に紹介いただいた別のアーティストを紹介していく企画 ARTIST CONNECTについて 本企画は、最近TRiCERA ARTに参加された方へインタビューを行い、お話の最後に、まだTRiCERA ARTを知らない人から既にTRiCERA ARTに参加されている人も含めて知っているアーティストを紹介していただく不定期企画。 今回は最近TRiCERAに参加いただいたmamoruさんにインタビューを行いました。 mamoruさんと作品について教えてください。 作品の話をする前に、まず私についてお話しすると、もともと、武蔵野美術大学を卒業してすぐにアーティストになったわけではなく、卒業後はCM制作会社、芸能事務所のマネージャーなどをしていました。アーティストとしては仕事のかたわらで活動をしていて、初めは風刺画や、動物、自然などさまざまなモチーフの作品を原画として制作していました。今のモチーフになったのは最近で、脱力感のある女の子を中心に作品を制作しています。 mamoruさんの作品一覧はこちら タイトル:でち  サイズ:30 X 30 cm | 作品の詳細はこちら “でちは「デートに遅刻する時ちょっと和む」をテーマとして、デートに遅れてしまった女の子をポップかつコミカルに表現した作品である。Tシャツに書いてある「でち」とは「デートに遅刻する時ちょっと和む」の、で"(デート) と"、”ち”(遅刻)頭文字で構成されている。” タイトル:ずっとマヨネーズでいいのに。 サイズ:30 X 30 cm | 作品の詳細はこちら “ずっとマヨネーズでいいのに”は"ずっと真夜中でいいのに"のパロディー作品。なぜ女の子がマヨネーズを持っているのか、なぜずっとマヨネーズなのか、なぜ薄着なのか、湧いてくる疑問を一掃してしまう女の子の冷静なようで何も考えていないような表情がとても魅力的である。” TRiCERA ARTに参加しようと思ったきっかけはなんですか。 TRiCERA ARTは聞いたことがなかったのですが、声をかけていただきTRiCERA ARTとして海外への配送も行っているのが面白いと思いました。 最近は台湾など日本以外のフォロワーさんも増えていたのでタイミング的に興味があり、参加させてもらいました。 次はichi_gomochiさんとmarinboo_123さんを紹介予定。

Quick Insight Vol.10 人間と動物、マシンなどのイメージを通して、現代社会を俯瞰的に描いていくスペイン人アーティストHector Fernandez Lleida の見つめる世界の輪郭

 ボトルなどの日常的なモチーフや、動物や人間の営みを、油絵という伝統的な手法を軸としてデジタルレタッチ、VR技術などの科学的な手法と、ステンシルを用いたグラフィティ的な表現まで幅広く活用しながら、重ね合わせて描いていくHector Fernandez Lleida。複雑化したイメージが氾濫する現代において、そういた流れを取り入れながらも独自の眼差しで、世界のリアリティを表象しようと試みる彼がどのように世界を見つめているかに迫ります。 1.制作を始めたきっかけはなんでしょうか。 子供の頃から、父が持ち帰った漫画に掲載されているイラストを真似して、いつも絵を描いていました。学校では授業のノートの間にいくつも絵を描き、すべてのノートに装飾が施されていました。 父は80年代に活躍した著名な漫画家で、私にとっては家に家庭教師がいるようなものでした。 それから時が経ち、私はバルセロナ大学で美術を学ぶことにしました。 卒業後すぐに、市民センターや地元のアートギャラリーで自分の絵を展示するようになりました。 私は少しずつ成長し、技術やスタイルが豊かになり、新しい技術やテーマを取り入れていきました。 作品詳細はこちらから 2. 現在の制作のテーマについて教えてください。 現在は100x100cmのキャンバスに絵を描いています。 静物画です。 この作品は、私が長年かけて開発してきた「ボトルコンポジション」のシリーズに属するものです。 このシリーズでは、これまでに同じテーマで5つの作品を異なる時期に、異なるフォーマット、コンポジション、色で描いてきましたが、今回は天頂からの視点でボトルのグループを描いています。 この非常に力強いボトルケースの色合い、暑さや寒さを感じさせる色調のコントラスト、そしてボトルの配置によって生まれるリズムが、この作品を特別なものにしています。 また、絵の捉え方、インパスト*1、生成されるさまざまなテクスチャーも重要です。急峻な視点、ボトルの配置が生み出すリズム、色や質感は、この作品に欠かせない要素です。 ベースとテクスチャーにアクリル絵の具を使い、筆やスパチュラを使ってきましたが、現在は油絵の具を使って制作しています。 3. 影響を受けたもの、自身にとってターニングポイントになっていると思うものはなんでしょうか。 私が影響を受けたものは、ストリートアートやデジタルアートを含む現代のリアリズムから抽象的なものまで多岐にわたります。私の作品の多くは、ドローイングとペインティングの組み合わせでできていますが、以前は、私が撮影した写真のイメージから始めて、時にはデジタル処理で構図や色を変えたり、要素を単純に加えたり減らしたりしていました。 その作品をより小さなサイズでドローイングや水性の画材(水彩、アクリル、墨など)を用いて、試作し、検討・発展させた後、最終的なサイズの絵画を制作します。 この創造的なプロセスは、作品の複雑さに応じて数週間から数ヶ月かかることもあります。また、私はVRやデジタル・クリエイション、レタッチ*2から派生した要素やテーマを作品に取り入れることが、私のキャリアの転機になると考えており、現在はその過程にあります。 VR技術の活用については、自分のドローイングやペインティングを人工的な環境に導入する方法に興味を持っています。 今のところ、私はこの分野では初心者ですが、新しい世界が広がることを認識しています。実際、伝統的な要素とデジタルアートが混ざったイラストの制作を始めています。また、近い将来、自分のNFTやデジタルプリントを発表する予定です。 作品詳細はこちらから 4.動物のモチーフと人間や都市的なモチーフの共存についてはどのような意味が込められていますか。 私は自分を都会人だと思っており、自然、動物、人間像に対する私のビジョンは、しばしば都会的で現代的な文脈に浸されています。私は画家としてのキャリアを通じて、絵画における時間の経過や陳腐化などの深遠な問題を扱ってきましたが、時には、私の作品はコンセプチュアルなものではなく、美学が優先されることもあります。 私はバルセロナという街に住んでいます。 私が描くモチーフの大部分は、通行人が見逃してしまうような街の風景や一角を歩き回ったり、それらについて熟考することで得られたものです。 私たちはスピーディーに絶え間なく動き続ける世界を生きています。また、今日、私たちはかつてないほどたくさんのイメージに囲まれています。そして、私たちを取り囲むイメージの多くも動いています。 私たちの多くは、これらのイメージを熟考し、分析し、理解するための時間を取ることは滅多にないでしょう。 作品詳細はこちらから 5. 最後に、次に実現したいと思っている作品のアイデアがあれば教えてください。 私の頭の中にはいつもプロジェクトがあります。...

Quick Insight Vol.9 日本のサイバーパンクを具現化するスペイン人作家、Rafa Mataの魅力

日本のサイバーパンクを具現化するスペイン人作家、Rafa Mataの魅力 スペインで未来的な日本像やSNSで煌びやかに注目を集めようとするインフルエンサーを 作家の視点から描く作家、Rafa Mata。彼が何故、日本のサイバーパンクに魅入られたのか、 また、自身のアートキャリアを通じて何を表現していきたいのかに関してお話を伺った。 1.あなたがアーティストになったきっかけを教えてください。 私は、文章を書くことから映画撮影まで、あらゆる芸術が好きです。これまで、あらゆる種類の芸術的プロジェクトを行ってきましたが、 私の原点は絵を描くことです。18歳でメディア研究の学位を取得しましたが、絵を描くことに夢中になっていたので、 2年後に休学してグラフィックデザインのコースに入りました。 これでいろいろな可能性が見えてきたので、美術の勉強を続け、Ogilvy & Mather社にグラフィックデザイナーとして採用されました。 しかし、私はフルタイムのイラストレーターになりたかったので、空いた時間にポートフォリオを作成し、 イラストレーターを探しているすべての企業に送り始めました。 そうしてマドリッドのMcCann Erickson社に採用され、 24時間体制でイラストレーターとして働くことになりました。 6年間働いて、締め切りや広告用語、さまざまなクライアントとの仕事について多くのことを学びました。 広告は私のテーマやスタイルに大きな影響を与えていますが、多くのプロジェクトを遂行する中で、 私はもう一歩踏み出して、一人のアーティストになる必要があると感じたのが最初のきっかけです。 そして、2016年に初めて自主アートプロジェクトを行いました。 2017年にはカリフォルニア州ロサンゼルスに移り、 2年間かけて自分のスタイルとデジタルと伝統的なアートのテーマを深く追求しました。 そこでは、リトル・トーキョーとアメリカにおける日系人の方々に魅了されました。 それ以来、日本とアメリカの美的感覚の融合は、私の芸術的インスピレーションの核となっています。 2019年には「Witchcraft」と名付けた初の展覧会を開催し、 2020年のパンデミックの際には初の作品を販売しました。 (Get to Work,H 66cm x W 100cm x D 0cm, Art Prints/Multiples, 2020) 作品詳細はこちらから 2.あなたの作品は、日本のサイバーパンクをモチーフにしているように見受けられますが、このようなテーマを選んだ経験はありますか? 私はポップカルチャーと大都市が好きな都会派のオタクです。 テレビを見たり、ビデオゲームをしたり、マンガやコミックを読んだりして育ったので、 私の主な文化的背景は、他の国や異なる文化から来ています。 この影響はとても大きく、日本の漢字を描いたり、日本の物語や伝説を読んだりするようになりました。 私は、アーバンアートやグラフィティがすべての壁を占める労働者階級の地域で育ちました。 同時に、パンクやロッカーなどの都市文化の影響を強く受けていましたが、 これらのムーブメントのすべてが私に探求心を与え、自分の文化的な世界を作る自由を与えてくれました。 そして、大友克洋さんの「AKIRA」を見て、心を揺さぶられました。その後、木城よきとさんの「銃夢」などのマンガを読み、 塚本晋也さんの「鉄男」などの映画を見るようになり、サイバーパンクと日本のイメージが私の主な参考資料のひとつになりました。 それ以来、ネオンと都市文化が、アーティストとしての私のテーマとなったのです。 3.アートスタイルを確立する際に影響を受けたものはありますか? 自分のスタイルを確立するために、自分が参考にしたものを研究し始めました。 その結果、日本のアーティストが私に大きな影響を与えていることに気づきました。 15歳で初めてデッサンの授業を受けたときから、私が主に影響を受けたのは、アキラ・トーラスさんのようなアーティストでした。 しかし、時が経つにつれ、村上隆さんや横尾忠則さんの作品、日本の雑誌や広告を勉強するようになりました。 2011年にはマドリッドの国際交流基金が主催したマンガ家の小川剛さんによるマンガ講座に参加しました。 このコースでは、マンガの色調や伝統的な描き方について学び、現在もマンガだけでなく多くの作品で使用しています。 子供の頃に楽しんだような絵を作る方法を原典から学ぶことができたので、このコースは私のキャリアにとって非常に重要なものでした。 (MACROBIANS5, H 99cm x W 69cm x...

Quick Insight Vol.8 日本画の繊細さで瞬間の情動を描く作家、丁子紅子の秘密

髪の毛の1本1本までこだわりぬいて描かれた作品を描く丁子紅子。 数多くの個展や受賞歴を持つ彼女の名を、見かける方も多いのではないだろうか。 作家、丁子紅子の魅力の秘密はどこにあるのか。 洗練され削ぎ落とされた線の中で表現されるディテールの密度とは裏腹に、空間と余白が重要だと彼女は語る。今回は彼女が作品制作を通じて描かれようとしているテーマをインタビューしました。 アーティストになられたきっかけを教えてください。 私は大学生の頃はアーティストになろうとは全く考えていませんでした。 学生時代に特に芽が出ることもなかったですし、 ちょっと作家活動ができればいいなという程度に考えジュエリーのオーダーメイドの会社へ就職をしました。 しかしわたしは高校生の頃から美術科へ進学していた為、 高校、大学の毎日に当たり前にあった"絵を描く時間"を取ることが難しくなり 初めて自分の心を保つためには絵を描くという時間が必要不可欠だということに気が付きました。 それから真剣に向き合い、アーティストとして独り立ちをしようと決意をしました。 女性をモチーフにした作品が多いと感じますが、女性を選ばれたきっかけはあったのでしょうか。 私は“美人画“にこだわっているわけではなく、 絵画として一番表現したいと考えているのが“心”です。 心を複雑にもちあわせているものはやはり人で、私自信が女性ということもあり、 心=人物が女性像として表現するのが自分の中で自然に感じたからです。 その中で大切にしている女性のやわらかな存在感やライン、 表情は私の表現したい心の表情の儚さにも通じているような気がしています。 (A Story, H 50cm x W 38cm x D 4cm, Painting) 作品詳細はこちらから 作風が出来上がる過程で、かつて受けた影響や作風の完成の経緯があれば教えてください。 2013年に大学を卒業するまで、自分の心をそのまま絵に投影させぶつけるような絵画を描いていました。 強く、激しくぶつけるという表現の方が近いことも多かったように感じます。自分の心を浄化させるための絵画でした。 大学卒業後は就職をし、 ジュエリー会社では接客をしながらお客様のジュエリーの修理を承ったり リフォームのデザインをご提案するような仕事をさせていただきました。 いままで自分のために絵を描いていたのに、幸せな気持ちで手に取ってもらうために考え、 デザインをしたり、絵を描いたりと、何かを提供する側になりました。 そこでふと我にかえり、絵も同じでなくてはいけないんだと気がつくことが出来たのが私の今の原点です。 そこからは手の向かい側には必ず見てくださる方がいるということ意識しはじめました。 そこから私はすべて削ぎ落とした“無”というところへ辿り着き、今の作風が完成しました。 丁子紅子さんがもっとも重視しているテーマをお伺いしたいです。 私が一番大切にしているテーマは"移り変わりの時間の切り取り"です。 1から2に移る、目には見えないその間の時間はとても尊いものだと思っています。 そこには必ず空間があり、ひとが普段感じ取れない空気があるように感じていて、 実はとても大切な移り変わりの表情や心の色の変化がそこにある気がするのです。 無の時間であると思うのですが時が止まる絵だからこそ表現ができるものだと考えています。 (An offering, H 91cm x W 65cm x D 2cm, Painting) 作品詳細はこちらから 最後に、TRiCERAでは世界中に作品を届けていく支援をしております。丁子紅子さんにとって海外に作品が広がっていくことはどんな意味があるでしょうか。 わたしは日本画というジャンルのなかで作家をしていくにあたり、天然の岩絵具や筆、 素材をとても大切にして制作をしています。 日本画だから出来ること。日本人だからこその余白の感性。 その部分を大切にしているからこそ、古来からの日本画の画風とは違うかもしれませんが 素材の素晴らしさや美しさを伝えていけると考えています。 もっともっと世界を超えて日本画画材の素晴らしさに触れていただきたいと願っています。 (Everything is one, H...

Quick Insight Vol.7 世界をクリームで染める作家、渡辺おさむのルーツに迫る 

渡辺おさむは、スイーツデコレーションのパイオニア的存在の日本人アーティスト。 パティシエであり、製菓学校の教師であった母親の影響を受け、「甘いものは幸せをもたらす」という信念で 作品を創るという彼に制作のルーツを伺いました。 Q1.アーティストになられたきっかけを教えてください。 美術大学の頃から作品は制作していましたが、アーティストだけで生活できると全く思っていなかったので、 卒業後は設計会社に就職しましたが1年で辞めて、再び学校に行って設計を学んで、また就職しようと思っていました。 しかし、そこで先生に「渡辺くん設計向いてないよ!アーティストやったほうがいいよ!」と言われ、 その学校も1年で辞めアルバイトをしながら作品を制作していました。 程なく日本にアートバブルが到来し運よくすぐに専業でアーティストとなって10年以上経ち今に至ります。 ( H 26.2cm x W 22.2cm x D 5.4cm, 版画作品, 渡辺おさむ,2012) 作品詳細はこちらから Q2.お菓子のモチーフを用いた作品が多いと感じますが、 お菓子を選ばれたきっかけはあったのでしょうか。 美術大学の学生の時に、自分らしい表現は何かという事を考えていた時、 母がお菓子の先生だったので、小さい時に母が作るお菓子の形や色が一番記憶に残っていたので、 それを表現するのが一番自分らしいのではないかと思い、モチーフとしてお菓子を選びました。 (H 34cm x W 19cm x D 15cm, 彫刻・立体, 渡辺おさむ, 2021) 作品詳細はこちら Q3.作風が出来上がる過程で、 かつて受けた影響や作風の完成の経緯があれば教えてください。 尊敬する作家はイヴ・クライン(Yves Klein)です。 世界をクラインブルーで染めていく独創的な表現の強さが好きです。 私もクリームが侵食していくように世界をデコレーションしていきたいです。 (H 27.3cm x...

Quick Insight Vol.6 IKU→作品の力であなたを虜にする謎多き作家の楽しみ方

IKU→に関する情報は少ない。TRiCERA ARTの経歴には非公開の3文字。 オンラインの情報を辿ると情報が断片的に散らばっており、 点と点を結ぶ過程の中で、IKU→がどういった人物かよりも作品の個性が 徐々に鮮明になっていくのが印象的な作家だ。 IKU→のアーティストとしての遍歴も多様である。 NYでギャラリー契約作家としての活動を行い帰国後は、 Khayah(ヘブライ語で生きる、希望の意)として活動 2019年SHIBUYA CASTで開催された、 アート展「INVISIBLE ART IN PUBLIC」では キービジュアルを担当した。 2020年の11月には名前をKhayaから IKU→(同じく生く、逝く、行く、幾→は希望を示すとの事)に活動名を変更、 現在、TRiCERAでは世界に向けて作品を発信している。 https://youtu.be/fwkriHdsoUA (INVISIBLE ART IN PUBLIC,KDDI・渋谷区観光協会・渋谷未来デザイン、2019) 一貫して”顔”を描くIKU→、普段は表だって自身の事を語らないが、 アクリルペイントでビビッドに描かれる表情は、見る人の心に語りかけ、 影響する力を持っているようだ。 (以下、作品購入者のコメントの抜粋) ”迷いのない信念が生じた時のような、 守るべきものに出会った時のような、 真実の愛に触れた時のような、 自分が今この場所に生きて在ることの意味を 見つけたときのような喜びと感謝と、 静かで深い祈りの声を聞いたような 幸福感に満ち溢れます。” 今回のQuickInsightでは作品の力でファンを魅了するミステリアスな作家、 IKU→のインタビューを行なっていく。 1.IKU→さんがアーティストになられたきっかけを教えてください。 私は昔から将来の夢を書けなかったんです。 今ある肩書き?の職業とかつまらないと考えていて。 私の名前とか書いてましたね。 とは言いつつ、着たい服がないからという理由からファッションデザイナーになりたくて ファッションを学びました。 幼稚園の頃から自分で服を選び小学生の頃は作ったり、 かなり周りからみたら個性的だったかな。 ファッション界を知り、あー現実はこうなのかって知り、 自然と幼い頃から好きだった描く事や実験的なものをファッションと同時に制作していて アートの面白さに惹かれていつのまにかニューヨークに渡っていました。 オノヨーコのパフォーマンスアート、グレープフルーツに刺激を受けていました。 ニューヨークに行き、1番にした事は展示会で。 私はビジネスを全く考えていなくて。 ただ自分を知らない人に感じてもらいたいだけで始まりました。 そしたら、声がかかりまずは絵を買いたいや契約の話になり 私は全く考えていなかったので断ったんです。 そしたら、怒られてしまいましたね。“nycにチャンスは誰でもあるわけじゃない。 あなたは選ばれたのにクレイジー!何の為にnycに来たの?“ってかなりバトルしました笑 でも私の答えは変わらなくて次の日も話になり試したんですよね。 自分の展示物じゃない作品のあまり好きじゃないなって 作品から見せて反応が無くどんどん良いなって思ってた作品を見せていったら 反応がどんどん大きくなり1番自分が好きで手放したくないっていう作品をコレなのよ! って言われたらもう、自分は降参してというか自然とアーティストになっていました。 (Ripe month, Acrylic, 65cm x 89cm x 2cm, IKU→, 2021) 作品詳細はこちらから 2.顔をモチーフにした作品が多いと感じますが、 顔を選ばれたきっかけはあったのでしょうか。 昔から自分に出会ってみたいってずっと思ってましたね。唯一出来ない事だし、 顔も直接見れないですよね。単純な事ではなくすごい事だなと感じてました。 本当不思議でしかないし、だけど誰しもが人間でなくてもその顔に1番反応するし 意識するし優先する。自分の身体、顔って毎日同じではない。 顔って臓器。小さな変化が絶対にある。顔って当たり前のように自分的に認識してたりしてるけど 顔って在るようで無いようなつかめないもの。顔の認識にしたってひとくくりでは出来ない。 私は昔から宇宙、生物系、自分と繋がらないものはないと感じており、全て興味ある。 いろんな顔をこれから制作していきます。 (butterfly, Acrylic, 65cm x 76cm x 2cm,...

Quick Insight Vol5. 東洋絵画を現代的な美意識で再解釈。 韓国出身の注目作家 Jooha Sim

Quick Insight Vol5. 東洋絵画を現代的な美意識で再解釈。 韓国出身の注目作家 Jooha Sim ジュハ・シムは、"慰め "という花言葉を持つ「ポピー」という花を通して、 自分の内なる感情を現代人に伝えたいと考える作家です。 糊を混ぜた伝統的な東洋の粉絵具の偶発的な効果と鮮やかな色彩が、 背景の暗さよりも生き生きと咲くのが彼女の作品の特徴。 今回は、ジュハ・シムさんにお話を伺っていきます。 Q1.あなたの作品にとって重要なテーマはなんでしょう “A caress of florescence”(日訳:開花の抱擁)が私のデビュー当時から大事にしているテーマです。 (A caress of florescence,H 130.3cm x W 97cm x D 2cm,絵画, 2020) Q2.私たちのプラットフォームでもJoohaさんの熱狂的なファンの方をよく見かけます。 どんな方々がJoohaさんの作品を好む傾向にありますか? 日々インスタグラムで作品を投稿しているのですが、 ありがたい事にファンの方々が一人ずつ自然に増えていっています。 20代から40代の幅広い年齢層の方々に作品を見て頂いており、 子供連れのご家族の方々がとくに私の作品を好んでくれているように感じます。 (Still flowers bloom,H...

Quick Insight Vol.4 多方メディアで注目を集める画家 なぜ今タケダヒロキが選ばれるのか

多方メディアで注目を集める画家 なぜ今タケダヒロキが選ばれるのか 水彩画を得意とするアーティスト、タケダ ヒロキさんは今年に入り、 大手通信アプリのメディアで注目されSNSでもファンの数を伸ばしている。 動物のかわいらしさを強調して描く作家は多いが、 彼のように動物のかわいらしさを表現しつつ、リアルで立体的な動物を描く作家は数少ない。 表情や色使いなど、他にはない作品作りに取り組んでいる作家だ。 今回はタケダヒロキの独特な技法と注目の理由について話を聞いた。 Q1タケダさんが絵を描く際に最も大事にしているテーマを教えてください。 "1つあげるとしたら、立体感ですね。植物やお花の可愛い素材で描くのですが、 見えてくるのはリアルで存在感のある動物にしたいので、 影や光を意識して立体的に見えるように色の明暗や、 体のラインにそって植物を描いたりします。" (elephant, 2020, H 33.2cm x W 45.4cm x D 3.5cm, 絵画 (水彩画)) Q2 最近Instagramでのタケダさんの作品に対する注目が集まっていますが、 どんなきっかけがありましたか? "前まではスキャンした作品の背景は消したり、 色をイジって綺麗に加工したものをのせていたのですが、 スキャンしたそのままをアップするようにしました。 画用紙の質感も見えるし原画に近いので紙に描いている水彩の作品なんだと、 見る人に知っていただけるようになったのだと思います。 あとは、インスタLiveで描いている所をお見せして、 本当に手で描いているアナログ作品という事をアピールするようにしてます。" (takeda_hiroki Instagram) Q3 タケダさんのコミッションワークを拝見する機会が多いですが、 どのようなきっかけでご依頼される方が多いのでしょうか "インスタで猫や犬のイラストをアップしているので、うちのペットを描いてほしいという注文をいただきます。" (Hedgehog, 2020, H 29.7cm x W 21cm x D...

Most Read