日曜日, 5月 29, 2022
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春の宴

「春の宴」水彩画特集 陽射しに春を感じるようになってきました。 そんな今の時期にぴったりな、穏やかで美しい水彩画をご紹介いたします。 Who am I by Yat Chun W 48.00cm x H 54.00cm x D 0.10cm 絵画 (水彩画) JPY ¥63,300 +税 Hong Kong 日本人にとって最も身近な鳥、スズメを描いた作品。 水たまりに映る自分を覗き込む姿が癒されます。 水彩画らしい優しい滲みの表現がお部屋の中をやさしく彩ってくれそうです。Yat Chunさんは香港の作家で、他にも生き生きとした鳥を描いた作品を多く手がけています。   森の演奏会 by 神之浦 由美 W 31.80cm x H 41.00cm x D 0.10cm 絵画...

キュレーターが見た「アートフェア東京2022」

キュレーターが見た「アートフェア東京 2022」     「アートフェア東京」とは 2022年3月10日~13日の4日間、東京国際フォーラムにて開催された日本最大級の国際的なアートフェア東京 (Art Fair Tokyo)。 過去からつながるアートの文脈を示しながら東洋と西洋、今と昔をつなぐアートマーケットのプラットフォームとして2005年から開催しています。古美術・工芸から、日本画・近代美術・現代アートまで、幅広いアートが集まり、国内外150の出展者と、約3,500点の作品が一堂に集まります。 今年の入場者数は延べ43,390人にも昇りました。 「アートフェア東京2022」の特徴 アートフェア東京2022の特徴を運営の方に伺ったところ、2022年はインターナショナル色の強いテーマとなっているとの回答をいただきました。外国の大使館が多数協賛で入っている事を意識してか、また日本作家の海外展開をより意識したコンセプトが背景にある事が感じられました。   誰でも覗ける無料ゾーンの開放 毎年3月に行われているアートフェア東京。 B1Fの区画は丸ごとチケット提示の必要がない無料ゾーンとなっています。無料ゾーンもクロッシング(百貨店をメイン)とギャラリーゾーンの2種類のエリアに分かれており、それぞれ特徴のある作品を楽しめるようになっていました。チケットを買わずとも30以上のスペースで一気に作品を見れるのが魅力的です。B1Fギャラリーは比較的新しいギャラリーが集まっている様に伺えました。 海外でも活躍するアーティストを中心とした魅力的なギャラリー出展数々 老舗ギャラリーと有名ギャラリーが乱立するB2Fゾーンでは、世界で活躍するアーティストの作品が楽しめました。実際に海外から日本へ来た作家や、日本を基盤に海外での展示を行っている作家の作品が多く展示されていました。 また、各ギャラリーのネームプレートを見ると拠点に海外拠点が記載されており、ニューヨークやロンドン、シンガポールなど、どの拠点にギャラリーを開いているのかが明確に分かるのが特徴的でした。     アートフェア東京2022から読み取れる新たな潮流 数としては少ないですが、イラスト的表現の絵画、特撮、漫画から派生した2次創作的な作品が新たな潮流を作り始めていると感じました。 Japanコンテンツの海外での快進撃、復権なるか。 また、立体作品とデジタルなど先進性を象徴するものから伝統工芸まで日本ならではの表現が楽しめました。

大橋麻里子個展「Unexplored」開催のご案内

大橋麻里子個展「Unexplored」開催 TRiCERA MUSEUMでは、3/5(土)から3/18(金)の会期にて、大橋麻里子個展「Unexplored」を開催いたします。 異なる歴史性を持って営まれてきたいくつもの時間を、時にはレイヤーのように重ね、時にはパッチワークのようにつなぎ合わせ、イメージを構成するー大橋麻里子は、過去-現在-未来の時間の断片を丁寧に拾いあげ、自らの身体によって新たなコンテクストに位置付ける試みを行っています。そのコンテクストは固定的なものからほど遠く、それゆえに私たちの投影を誘うものでもあります。 大橋の作品において、時間同士の関係性は、直線的な枠組みの内部にはなく、有機的に絡まり合い新たに構成され続ける、超-時間的なものとして提示されています。その軽やかさは、イメージの集積と、それが鑑賞されて生まれる解釈のインタラクションの、徹底して開かれたありようにも重なり、ふっと力を抜いた瞬間に、時間・身体性についてのプリミティブな気づきを促す、そんな力を大橋の作品は持っていると言えるでしょう。 また、今回の展示では、大橋麻里子の完全新作となる、変形パネルを使用した作品が初公開されます。 今まで、大橋の身体性を反映する線の数々は、キャンバス内部で縦横に画面を構成してきました。 今回、その影響力は、もはや画面の内部に留まることを止め、キャンバスの<境界線>へと及びます。物理的な境界をも新たなコンテクストに置き直そうとする試みによって、我々は、その境界線の非-自明性と、その物自体の持っていた固有の歴史性に気づかされるはずです。 時間性・身体性の表現という根源的な希求、その影響力を枠づけない大橋の視点が見て取れる、必見の作品です。 展示作品一覧     Movement40 2021 H91×W91×D3cm パネルに綿布, アクリル, メディウム         Movement41 2021 H80.3×W80.3×D2.5cm パネルに綿布, アクリル, メディウム         Movement43 2021 H80.3×W80.3×D2.5cm パネルに綿布, アクリル, メディウム         Movement23 2021 H91×W91×D3cm パネルに綿布, アクリル, メディウム         Episode15 2022 H42.7×W43.2×D1.8cm 変形パネル, アクリル, メディウム           Episode16 2022 H47.7×W29.6×D1.8cm 変形パネル, アクリル, メディウム             Episode17 2022 H41.5×W33.7×D1.8cm 変形パネル, アクリル, メディウム           Episode18 2021 H162×W130.3×D3.5cm パネルに綿布, アクリル, メディウム               Plot6 2022 H36.4×W25.7×D2.0cm パネルに綿布, アクリル, メディウム               Plot7 2022 H36.4×W25.7×D2cm パネルに綿布, アクリル, メディウム             Movement15 2021 H27.3×W22×D2cm パネルに綿布, アクリル, メディウム               Movement26 2021 H18×W14×D1.8cm パネルに綿布,...

注目の現代アーティスト7人によるグループ展「Black & White」開催

注目の現代アーティスト7人によるグループ展「Black & White」開催のお知らせ    この度、TRiCERA MUSEUM では、1/8(土) – 1/15(土)の会期にて、グループ展「Black & White 」を開催いたします。 本展示では、モノトーン作品を得意とする7名の作家の立体・平面作品15点を展示いたします。 白黒二値は、生と死、光と影、善と悪など、相反する二つの概念として描かれてきました。 今回の展示作品では、白と黒が混じり合い、相互依存的に互いを成立させつつも、その境界が不可分であるというポストモダン的な錯綜の中に、アーティストたちが独自の意味を発掘していく様を見出すことができるでしょう。 彼らの営みは、氾濫する情報の過剰さに抗うように色数を減らし、限られた情報にこそ、人は想像力を持って応えるという芸術の根本を実証して見せるようです。その様は、ウイルスによって外部への扉が閉ざされて人と人との繋がりが阻まれ、限定された現代の中で、繋がりを見出そうとする我々の姿にも重なるかもしれません。 フィギュア、ペン画、螺鈿など、様々な素材を駆使して、相反するように見える二つの色を操り、新たな意味を生み出すアーティスト達の作品をご鑑賞ください。 ————————– 開催概要 グループ展「Black & White」 会期:2022年1月8日(土) ー 1月15日(土) 営業時間:月〜日 11:00-19:00 会場:TRiCERA MUSEUM 〒108-0074 東京都港区高輪3-22-5 SDS高輪ビル 2F (ギャラリースペース) アクセス:Google MAP JR 品川駅より徒歩約6分 連絡先:​​03-5422-8370 ————————– ※作品のオンライン購入について 会場以外でもオンラインで作品購入が可能です。 個展開催と同時にTRiCERA ARTにて販売がスタートしますので、遠方にお住みの方など様々な理由でご来場が難しい方は、TRiCERA ARTにて作品をお楽しみください。 ■出展作家紹介(7名※順不同) サイトウユウヤ 『曲木』と『プリント』という伝統技法と現代的な素材を組み合わせた作品には、 14歳からはじめたスケートボードの動的な感性と、日々滑り抜けていた都市への意識が投影されている。 都市を紐解くことが人間の本質を露わにするカギであると考え、作品を展開している。 Instagram...

スペシャルイベント「さめほし クリスマス会」開催のご案内

スペシャルイベント|さめほし クリスマス会 開催   この度、TRiCERA MUSEUM では、12/18(土) – 12/24(金)の会期にて、 スペシャルイベント「さめほし クリスマス会」を開催致します。 さめほしは1997年京都府出身、2020年武蔵野美術大学油絵学科油絵専攻卒し、現在は東京を拠点に活動。 これまでは「One Scene」(新宿眼科画廊/2018/東京)、「ショートケーキのうみで目が覚めたら」(新宿眼科画廊/2019/東京)といった個展、さらに今年度のアートフェア東京2021に参加するなど活動を行なってきました。 今回の展示では、新作ペインティングに加え、今夏の個展「Entropy(エントロピー)」(TRiCERA MUSEUM/2021/東京)で発表した、さめほし初の立体作品を再構成し、特別な仕様を加えた刺繍作品や、エディションワークを会場にて公開いたします。 「かわいいものは元の形を失っても尚かわいい」 崩壊と生成をキーワードにペインティングを発表するさめほし本年の活動のハイライトを、 クリスマスの装いとともにご堪能ください。 ————————– 🎄クリスマスプレゼントキャンペーン スペシャルイベント「さめほしクリスマス会」の開催を記念し、本イベントにて クリスマスプレゼントが当たる!キャンペーンを開催します!🎂🎄 【クリスマスプレゼントキャンペーン第1弾】 🌟抽選で10名様にプレゼント🌟 TRiCERA 公式アカウント フォロー+DMで応募 上記ご対象者の方から抽選で10名様に【さめほしオリジナル冊子】プレゼント 応募期間:12/13(月)〜12/23(木)まで 12/24当選発表 【クリスマスプレゼントキャンペーン第2弾】 🌟抽選3名様にプレゼント🌟 対象作品購入者のなから抽選で1名様にさめほしオリジナルドローイングプレゼント 12/19(日)15:00〜よりライブイベントにて描き下ろされたオリジナルドローイングが抽選で3名様に当たります。 - 対象作品 - Entropy  - collected edition Entropy - embroidery edition 流星群 ほしの体温 肉 【クリスマスプレゼントキャンペーン第3弾】 🌟抽選5名様にプレゼント🌟 対象作品購入者のなから抽選で5名様に 版画作品「クリスマスケーキ」(フレーム付)をプレゼント。 - 対象作品 - Entropy  -...

菊地虹 個展のご案内  |KO KIKUCHI EXHIBITION

菊地虹 個展  |KO KIKUCHI EXHIBITION TRiCERA MUSEUMでは、 12/4(土)から12/11(土)の会期にて、KO KIKUCHI EXHIBITIONを開催いたします。 昨年、東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻を卒業、現在は同大学修士課程に在籍しながら 一作家として東京を中心に活動をしています。新たな取り組みや制作に実直に向き合い、 新進気鋭ながらも高く評価を受け今後の注目を集める菊地虹は、 「もの」という実体、曖昧な境界をもちながら連続していく個体のそれぞれを等価な視点で捉え直し、「もの」の姿をむき出しにし、図面上に無造作に配置し、そこに立ち現れる個々の共生や価値の在処、また相等の構造について、実践的に考察を続けています。   「KO KIKUCHI EXHIBITION」(GALLERY b. TOKYO, 2021)より、半年ぶりとなる本個展では、 色彩、絵具や色紙などの素材をコラージュさせた菊地の代表的な作品群《スペクトラムシリーズ》の新作とともに、 お笑いコンビ EXIT・兼近大樹による小説『むき出し』の装画として描き下ろしされた新作を会場にて初公開いたします。 同作で書き綴られた躊躇のないリアルな情景描写からインスピレーションを受け、浮かぶイメージを鮮明に描き捉えたという作品は、物語との連続性を想像させ掻き立てています。 絵画あるいは文芸という垣根を超えて、二人の表現者が関わり合い、 鑑賞者として、また表現者として対話し介入していく一連の営みについても、本作品を通してご鑑賞いただけますと幸いです。 菊地虹の作品はこちら 本個展に寄せ 菊地虹コメント 装画を制作するにあたって小説の原稿を読んだとき、自分でも驚くほどの衝撃を受けました。ひとつひとつ指でなぞるように描写される心情や光景、それらがまるで自分で体験したことかのように鮮やかなできごとして感じられたからです。私は読み終わってすぐに制作に取り掛かり、文章から体験したことをこぼさずに描きとめたい一心でキャンバスに向かいました。絵を観たとき、小説の持つチカラの一片でも感じて貰えたら幸いです。 モノを尊重する態度とは、順番でも優劣でも大小でもない居場所をそれぞれの個に見出し、あえて評価を散逸させるものである。等価値たり得ないモノを、等価値に並べようとする際限なき営みの中に、虚しさにも愛おしさにも所属しない感情が芽生える。その営みの繰り返しの中で、モノはどのように隣合い、並ぶことができるのだろうか。また、並ぶべきなのだろうか。 私の手法では、平面上にモノを個として扱うなかで、それぞれに共有関係を与えていく。それぞれが関係し合い、並び、つながりを得る中で、共有し得ない個が立ちあらわれる。一緒くたになりたいと願い、関われば関わるほどそれ特有の個は反比例するように強まる。そのどうしようもないバラツキの中に生まれる、絶え間なく移動するモノのあるべき居場所を、あてもなく眺めている。 開催概要 菊地虹 個展|KO KIKUCHI EXHIBITION 会期:2021年12月4日(土) ー 12月11日(土) 営業時間:月〜土 11:00-19:00 (※日曜のみ休廊)  会場:TRiCERA MUSEUM 〒108-0074 東京都港区高輪3-22-5...

TBSで放送の「カバン持ちさせてください」に弊社登録作家が紹介されました。

TBSで放送の「カバン持ちさせてください」に弊社登録作家が紹介されました。この機会にぜひ作品をご覧ください。 今回紹介された作家 中島健太   1984年、東京都に生まれる。大学で油絵を学びながら、3年目にプロデビューを果たしました。以来、500点を超える作品はすべて完売。商業的に成功しただけでなく、日本で最も重要な美術展である日展で、その繊細な技術が評価され、2度の特別賞を受賞している。作品制作だけでなく、テレビメディアのコメンテーターとしても活躍するなど、その活動は多岐にわたっています。いかにアートに親しんでもらうか」をコンセプトに、アートと日常生活の解離を解消し、両者の調和を図ることを目指している。 中島健太の作品を見に行く mamoru 無気力で可愛い女の子を描いています。 mamoruの作品を見に行く   IKU→ 自分に会ってみたいと思っていた。でも、自分に会うことはできません。しかし、私の作品は私の分身です。顔は、私の中で唯一、直接見ることのできない部分です。自分の感情や他人の感情によって、顔の見え方が変わってくるのです。また、私は時間に興味があります。人の顔で過去、今現在を表現したいと思っています。 IKU→の作品を見に行く 今回掲載の作家作品はTRiCERAでお取り扱いしております。

「全てのアートプレイヤーにとってパートナーでありたい」株式会社between the arts CEO/Founder 大城崇聡

「全てのアートプレイヤーにとってパートナーでありたい」 そう話すのは、日本初のアート管理サブスクリプションサービス「美術倉庫」を展開する株式会社between the artsの代表取締役CEOの大城崇聡さん。もともとアートコレクターだった大城さんは「コレクションを管理してくれるスキームが日本にない」と感じたことをきっかけに事業を立ち上げた。 現在では元麻布にアートコレクターのための展示スペースも構えるbetween the artsの起業の背景、抱える課題意識について代表の大城さんに話を聞いた。 「自分も使ってみたい」がきっかけに まずは起業の経緯についてお聞きしたいと思いますが、もともと大城さん自身はアートコレクターだったそうですね? もともとファッションが好きで、その延長と言いますか、7年くらい前から作品をだんだんと買い始めました。ストリートカルチャーに繋がりのある作家さんが多かったですね。当時はKYNEさんとかまだまだ出始めの頃だったかな。だから、最初は一介のコレクターでした。仕事も不動産関係。職業的にはアートとは全然違うところにいました。 起業は2020年ですが、コレクターからアートビジネスのプレイヤーに至った経緯はなんだったんでしょう? 一重には「もし存在したら、自分が使ってみたいサービス」を思いついたことですね。1人のコレクターとして現在の事業のようなサービスがあったらいいなと感じたんです。だから最初はごくごく個人的な思いつきです。 というのは、実際に私もコレクションの保管や管理に悩んでいたから。日本の美術業界を「作品を購入する側」、言い換えると「作品を保有している側」から見ると、少し痒いところに手が届かないというか、実は足りない部分って意外と多いんじゃないかなと感じていたんですね。 何となく想像はつきますが、保管場所についてですか? そう、どのコレクターにも共通する悩みです。コレクターの性と言いますか、やはり作品をたくさん買うし、たくさん保有するわけです。当然ながら家の壁は埋まっていく。やがて「飾る場所がない」という問題に突き当たる。 私自身もそうだったし、だから当時は倉庫も検討したんですが、でも少し高価な印象があった。いわゆるビックコレクターには妥当な価格かもしれませんが、サラリーマンコレクターのようなクラスにいる自分には合わなかったんです。 それでも作品は欲しい。 まさしく(笑)。 これはとあるコレクターの方から聞いた話ですが、その方曰く「何を持っているか分からなくなってこそコレクターだ」と(笑)。 それは極端な話だと思いますが、でも自分を例に考えると、やはりインテリアのように飾ることを想定して買っていないことは事実なんですね。「欲しい」と思ったら買う。そこには実用的な目的意識はない。家の壁に合うとか、他の家具に合うとかではなく、自分がその作品に納得し、欲しいと思ったら買う。だからある意味では家の中に置く場所がなくて当然だと思うんです。 作品は展示に貸出をしたりするので、中には家にある方が稀という作品もありますよね。 でも一方で危険だなと思うのは「あれ、あの作品って持ってたっけ?」となること。つまり自分のコレクションの把握が不可能になってしまうことは危ないと思っていて、それは作家さんへのリスペクトという点でもそうですが、その後の購入やコレクションの形成にも支障をきたしかねない。 「飾る場所がないこと」と「コレクションを把握してないこと」は別問題ということですね。 おっしゃる通りです。現実にたくさんの作品を保有するコレクターはいて、しかも作品を買い続けている。でもコレクションの数が多くなればなるほど、その把握は困難になる。 極端な話ですが、その究極系がコレクションの散逸ですね。 そう、でもせっかく形成したコレクションがそんなことになってしまうのは勿体ないというか、悲しいことだと思うんです。文化的な損失はもちろんですが、アーティストにとっても悲しむべきことだし、コレクターにとっても資産が失われることを意味してますから、誰にとっても歓迎すべきことではないですよね。 私自身もその問題に直面しかねなかったし、そう考えると危ういな、と。だから最初は「あったらいいな」なんです。自分のコレクションを適切に管理してくれるサービスがあったら良いな、と。自分も使ってみたいという、その気持ちが今の事業を始めたきっかけですね。 「不動産は管理会社があるのに、アートにはない」 先ほどのお話だと、between the artsさんの事業は作品を預かるだけではなく、「コレクションの把握を手伝う」ような、ある意味では資産管理に近いニュアンスを感じますね。 いや、まさしくそこが重要なポイントです。私たちがしたいことは「作品を預かって保管する」だけではない。その先にあるコレクションの管理を見ているし、そここそが今の日本のアート業界にとってまだまだ不足している部分だと思ってます。 作品を預けることと、作品を管理することにはどういう違いがあると思いますか? ここのニュアンスは複雑です。倉庫を借りて作品を預ける、これはほとんどお客様だけで完結してることだと思うんですが、でも「コレクションの把握」は満たされていない。結局は自己管理の話ですから。 作品の保管だけではなくて、本当に必要なのは「自分が何を持っているのか?また、それらの価値はいまどうなっているのか?」を知ることだし、作品を持ち続けるということには色々なイベントも伴う。その全体をカバーしてくれるサービスやプレイヤーが日本には欠けていると思うんですね。 倉庫での保管の様子 細やかな発想だと思いますが、着想源はどこにあるんですか? 不動産の管理会社ですね。 もともと私がその業界にいたことが大きいのですが、不動産にはアセットマネジメントという考え方があり、保有している不動産を管理する仕組みが出来ているんですね。 不動産もアートも高単価ですよね。でもなぜか後者には資産管理という観点が欠けている。正直に言うと、アートは全体的に不動産よりも管理体制が雑な印象が否めなかった。事業として本腰を入れてやろうと思ったきっかけの一つはそこですね。 不動産とアートで似通っている部分もあれば、その反対もあると思いますけど、戸惑うことはありますか? 大きい違いとしては法律でしょうね。不動産は法整備がされていて、そちらを主なルールにして事業展開すれば大きな間違いは犯さない。けれどアートにはそれがない。でも全くルールがないわけではなく、諸先輩方が培ってきた不文律の決まりはある。事業として展開していくにあたってはいわゆる業界の掟のようなものには気を遣いますね。 例えばアートの仕事を始めようと思った時、アーティストが所属するコマーシャルギャラリーの方向には行かないようにしようとは考えていました。もともとは「アートもちゃんと管理した方がいいよね」という、1人のコレクターとして思ったことを実現したいだけなんです。 業界のポジショニングには気を遣われているんですね。 ポジショニングというか、単に「もっとアートの世界をよくしたいよね」と思っているだけです(笑)。 課題が多い領域ですし、競合しあうのではなく、手を繋ぎあう方が優先されるべきだと思うんですね。 だから、基本的には全てのプレイヤーにとってパートナーになりたい。現実問題、これがすごく難しい発想だというのは分かります。でもコレクションの管理にはまだプレイヤーがいないし、そう競合し合うこともない。ギャラリーからお客様へのサービス提案のひとつにうちが入れたら嬉しいし、みんな困ってる領域ですから。 これも理想ですが、私たちが関わることで作品のバリュエーションが上がってくれれば良いと考えています。それは資産的な意味だけではなく、文化的な側面でもそうですね。 具体的にはどういう意味でしょうか? データをおさえることですね。個々の美術品にはそれを制作した作家さん、タイトルやサイズ、どこで買ったのかなど、様々な情報がある。作品の情報だけではなく、その来歴も重要な情報です。作品をお預かりすれば、例えば美術館への貸し出しなど出入りはある。その情報をしっかり管理する必要はあると思います。 自分のコレクションの把握や管理ができない状態を回避するには、そのデータを適切に管理することが必須になってくるでしょうからね。 他にもコレクションを展示するスペースもオープンされましたね。日本でもコレクターがオープンな姿勢をとることが増えた昨今のニーズをおさえている印象があります。 「自分のコレクションを見せる」という願望はあると思うんです。私自身がそうだし(笑)。なぜなら良いと思って買っている作品だし、それを同じ価値観を持っている人たちに共有したいというのは自然な気持ちだと思います。 港区元麻布にオープンさせたレンタルアートギャラリー「between the arts gallery」では、特定のコレクターにクローズアップしたコレクション展などを定期開催しています。自宅や倉庫に作品を眠らせておくよりもずっと健全な楽しみ方だと考えていますね。 レンタルアートギャラリー「between the arts gallery」 それも一つのコレクション管理のあり方ですね。 おっしゃる通り、自分が持っている作品をどのように管理するか、そこには展示のような動きを与えることも選択肢にある。そういった幅広いコレクション管理のあり方も提案していきたいと思っています。 重要なのはあくまでも美術品、アート作品を扱っているということ。不動産やその他の資産と同様の部分はあっても、アートの特質はおさえなくてはいけない。 日本のアート業界には色々なところに、色々な課題はあると思います。一つの会社が全部を解決することは難しいですが、私たちが取り組むのはあくまでも「コレクション」という領域にある問題。アートはインテリアとは違います。適切な管理は絶対に必要だと信じています。 大城崇聡 | Takatoshi Ogi 株式会社between the arts CEO/Founder 一般社団法人日本アートテック協会 代表理事 不動産テックカンパニーの創業に携わり、東証1部上場を経験。クラウドファンディング事業やトラベルテック事業などの新規事業の立ち上げや事業拡大を牽引。2020年1月、株式会社between the artsを起業。自身のアートコレクターとしての実体験を元に、アート作品の管理、保管、流動性に関する問題点を解決するため、日本初のアート管理サブスクリプションサービス「美術倉庫」を展開。歴史の長いアート・美術業界にテクノロジーをもたらし、日本のアート市場拡大への貢献を目指す。

TRiCERAで受賞歴のある作家特集 Vol.1

創立から2年、TRiCERAには120カ国以上の国々から、 4,000人以上の作家がアーティストとして登録をしています。 今回はTRiCERAに登録している作家の中から3名の受賞歴のあるおすすめ作家を特集。 中島健太- 販売中の作品 (Anonymous - Print ver, W 50 x H 20 x D 0 cm,Print) 作家コンセプト 1984年、東京都に生まれる。大学で油絵を学びながら、3年目にプロデビューを果たしました。以来、500点を超える作品はすべて完売。商業的に成功しただけでなく、日本で最も重要な美術展である日展で、その繊細な技術が評価され、2度の特別賞を受賞している。作品制作だけでなく、テレビメディアのコメンテーターとしても活躍するなど、その活動は多岐にわたっています。いかにアートに親しんでもらうか」をコンセプトに、アートと日常生活の解離を解消し、両者の調和を図ることを目指している。 経歴 1984年、東京都生まれ。 大学3年生の時にプロデビューし、これまでに500点以上の作品を制作し、そのすべてが完売している。 繊細で洗練された技術と、温かみのある人間味あふれる作風で、オンリーワンのアーティストとして高い評価を得ている。 20代で日本最大の公募展である日展で特別賞を2度受賞。その作品は、昭和の伝説的芸術家・小磯良平氏と並ぶ記録として注目されている。 また、TBS「NEWS23」やテレビ朝日「白い美術館」など、「売れっ子画家」としてテレビでも紹介されています。 TBS「NEWS23」、テレビ朝日「白い美術館」、フジテレビ、テレビ東京など、多くのメディアに出演。 TBSの朝の情報番組「グッドラック!」のポスターを制作し、木曜のコメンテーターとしても出演している。 中島健太の作品一覧はこちら Zeng Chao- 販売中の作品 (Self Portrait 3, W 46 x H 53 x D 4...

ARTIST CONNECT – ichigomochi → マツモト ユウキ

ARTIST CONNECTについて 本企画は、最近TRiCERA ARTに参加された方へインタビューを行い、お話の最後にお知り合いの作家さんを紹介していただく不定期企画。 今回はichigomochiさんにご紹介いただき、マツモト ユウキさんとお話をさせていただきました。 マツモト ユウキさんと作品について教えてください。 本格的に絵を描き始めたのは10代半ばくらいです。大学は油画科でした。私の通っていたところは写実的な表現が強く、私も絵に説得力を持たせたいと思いデッサンに取り組んでいました。 10-20代の時は、自分を出すよりも、たくさんの人で一つの作品を作ることに憧れていました。自分一人で描くのではなくて、誰かの助けになるような絵を描いていきたいと思っていました。その気持ちの背景には、自分自身の自信のなさがあったと思います。人の作品を見ていて、自分は発想力がないな、頭が硬いな、と思ったり…心が折れそうになることもありましたが、それでも絵を描くことはずっと好きでした。 そういった気持ちもあり、多くの人で一つの作品を作るアニメーションの会社に就職しました。私は背景美術を担当することになったのですが、しばらくして、過労で倒れて退職することになりました。何度も「もう絵を描かない」ことを考えました。けれど、展示のお誘いをいただいたりと人のご縁もあって、こうして描き続けています。 今のような絵を描き始めた大きなきっかけは、娘が生まれた経験です。日常の中にある幸せな気持ち、ホワホワする気持ち、覚えておきたい気持ちを絵に残そうと思って描いています。 元々、辛いことや悲しいことに共感しやすい性格で、だからこそ、幸せな気持ちをちゃんと残していこうと思っています。それは、派手な幸せというよりは、「朝ごはん美味しかったなー」とか、本当にちっちゃかったり、見過ごしてしまうかもしれない幸せで、そういう気持ちをちゃんと一枚一枚丁寧に描いて、積み上げていきたいと思っています。 絵を描くときは、周りの人への感謝の気持ちを込めています。自分の絵は絶対に誰かしらモデルが必要で、周りの人がいなければ絵が描けないんです。 マツモト ユウキさんの作品一覧はこちら タイトル:紫陽花の季節 サイズ:30 X 30 cm | 作品の詳細はこちら “手のひらに乗っているちっちゃな女の子は、心の中にいる女の子。悲しいことがあったとしても、心のどこかに生まれているかもしれないちっちゃい幸せが形になった子だという。ここにいるよ、と見る人の心に呼びかけるようだ。” タイトル:甘いものとコーヒーがあれば、人生はしあわせ サイズ:30 X 30 cm | 作品の詳細はこちら “コロナ禍で通常の卒業式が行えなかった妹。振袖は予約済みだった。式へ出席する代わりに母とお茶をした妹が「楽しかった」というのを聞いて描いたという。通常の卒業式がなくなって悲しい気持ちの中にも、甘いものを食べて、家族と話して、感じられる温かな幸せがある。” TRiCERA ARTに参加しようと思ったきっかけはなんですか。 作家のいちごもちさんの紹介が一番大きなきっかけです。 あとは、海外への販売はTRiCERAさんへお任せするのがいいと思ったからです。 実は、インスタグラムを始めて、初めて絵を買いたいと声をかけてくれたのが海外の方でした。 その方とは拙い言葉でやりとりをしながら、やっとのことで購入まで至って、絵をお渡しすることができたんですが、やはり海外の方とはやりとりが上手く行かないことも多々ありました。 個人でやりとりをするより、TRiCERAさんを通じて販売できたら、と思ったことが大きいです。 ichigomochiさんのインタビュー記事はこちら

IKU→ 個展|「エゴサーチの定理 = ?」バーチャルギャラリーの公開

現在TRiCERA MUSEUMにて開催中(2021年8月28日(土)〜9月11日(土))の、アーティストIKU→の個展「エゴサーチの定理 = ?」 バーチャルギャラリーを公開 今回の個展ではIKU→による40点以上の新規作品を新たに公開、 3D空間での新たな鑑賞体験をお楽しみください。 下記画面の再生ボタンを押し、作品横のボタンを押す事で、各作品ページに行き購入する事が可能。 実際に会場で作品を体験されたい方は、 IKU→ 個展|「エゴサーチの定理 = ?」にぜひご来館ください。 イベント詳細ページはこちらから バーチャルギャラリーの作品はTRiCERAで扱っています

アーティスト応援キャンペーンのお知らせ

アーティスト応援キャンペーン開始のお知らせ この度、TRiCERAでは8/21(土)〜8/29(日)の期間において、 作家をTRiCERA内で新たにフォローした方に購入費用の10%をTRiCERAが還元する、 アーティストフォローキャンペーンを実施いたします。 キャンペーン参加のための3つのステップ 多くの方のご参加をお待ちしております。 お気に入りの作家をフォローしに行く キャンペーンに関するお問い合わせ先: customer_support@tricera.co.jp

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