月曜日, 10月 18, 2021
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Go Ogawa: 現実から幻想を作り出す

“私の作品には色がなく、あなたが見ているものはプリズム効果に過ぎないので、すべてが単なる錯覚に過ぎません。”

Metallic prism by Go Ogawa

Go Ogawaは2011年に日本のアート集団C-DEPOTに参加。ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した銀河系の映像をホログラフィック・プラスチックフィルムを用いて立体的なインスタレーションを制作したことで知られる。

今回のインタビューでは、彼の芸術の原点、彼の作品が彼自身にとって何を意味するのか、そして色という媒体で実験を続けてきた彼に話を聞いてみました。このインタビューは長さとわかりやすさのために軽く編集されています。

伝統的な彫刻のルールからの脱却

“「私の銅像は、単にルールを破っただけでは、大学には受け入れられませんでした。」”

どのようにして今のアーティストに成長したのでしょうか?

東京藝術大学に入学した時は、今の仕事に関連した考えはありませんでした。妹が他大学で美術を学んでいたので、私もアーティストになりたいと思っていました。人の形を彫ることは、アーティストになるために必要なことだと思っていたので、その時に力を入れていました。

しかし、私はすぐに彫刻の伝統的なルールに縛られたくないと感じました。例えば、女性の彫刻を作るときには、像は自立していなければならないのですが、私はそれに挑戦して、壁にもたれかかるように彫刻しました。この「立つ」ということは、ルールを破っただけでは大学に認められないということで、私には違和感がありました。それ以来、自分の作りたいものを自由に作れるように努力しています。

影響を受けたアーティストは?

学生の頃は好きなアーティストがいなかったのですが、東京の原美術館での個展を見て感動して以来、今は特にオラフール・エリアソンが好きになりました。彼はとても賢いアーティストで、自然の構造や成り立ちを研究して、その構造を作品に再構成しています。彼のアプローチは、私自身のアプローチとどこか似ている気がします。私は彼に大きな影響を受けています。

また、頂点に燃え続ける炎が噴出する噴水Waterflameや、白い立方体のアート空間の中で金属製の大きな球体を転がして壁を破壊するインスタレーション360° Presenceなどの作品を制作してきたイェッペ・ハインの影響を受けています。私はこういう作品に大きな影響を受けています。表現の形ではあまり影響を受けていませんが、私たちの作品で見る人の心を動かし、注目を集めることを目的としている点では共通しています。

影響を受けた日本のアーティストを挙げるとすれば、吉岡徳仁の作品に通じるものを感じます。特に、日常生活の中で起こる些細な思いやインスピレーションを深く掘り下げて作品にしていく吉岡徳仁の姿勢には、とても共感しました。

“…根底にあるテーマは「幻想と現実」”

Metallic prism by Go Ogawa

作品を通して表現したいテーマは何ですか?

私の作品が視覚的に魅力的であると多くの人に感じてもらえるのは嬉しいことですが、根底にあるテーマは “幻想と現実 “です。私の作品の最大の特徴は、錯覚を表す色と、現実を表す複雑なベースの色です。

ホログラフィックフィルムアート。カラフルなイリュージョンを作成する透明なアート

“存在していても認識しにくい形という考えは、自分の作品にはとても合っていると感じました。”

現在のホログラフィックフィルムのアートスタイルをどのように発展させたのか教えてください。

ハッブル宇宙望遠鏡で撮影された写真を見るのが大好きで、プラネタリウムとは違う新しいアプローチで宇宙を表現する方法を探していました。その中で、自分に合った素材を探し続け、大学院を卒業する頃に特殊なフィルムを見つけました。それからは、そのフィルムをどうやって作品に使うかを実験しました。フィルムは薄いシールのようなものなので、透明なアクリル樹脂の表面にしか貼れません。

それから表面のデザインを始めました。最初の段階では、ガラスの球体を下地にしてフィルムを貼り付けたり、試行錯誤を重ねて、今のスタイルにたどり着きました。

この透明素材とホログラムフィルムの組み合わせはどのように選ばれたのでしょうか?

大学で彫刻を勉強していて気づいたことです。彫刻家は常に彫像の細部を深く気にしていますが、表面が透明であればその細部は見えません。ディテールの高い透明な彫像の矛盾は、大学院で研究していたテーマの一つでした。存在しているのに気づきにくい形という考え方は、自分の作品にとても合っていると感じました。

また、私の作品は色がついているように見えますが、実際には色がついていません。私の作品に見える色は、アクリルの下地の屈折と光が一定の角度で反射してできた光の反射に過ぎません。表面の複雑なディテールは透明なので、形がはっきりとはわからないのですが、私の作品には色がありません。私の作品には色がなく、プリズム効果にすぎないので、すべてが錯覚にすぎません。

Melt prism by Go Ogawa (placed on black background)

フィルム自体には色はありませんが、蒸着法で作られた金属粉の薄い層が青や赤など様々な色の光を反射しています。私の作品は、月明かりで見ると完全に透明になります。太陽の光の下では、色のスペクトルが見えます。黄色の光では暖色系の色が見えますが、蛍光灯では波長が足りず、作品の色が出ません。太陽光の下では一番良いのですが、室内の照明であればLEDが一番色が出やすいですね。

光源の多い場所では、光の影響をあまり受けず、色が拡散してしまいます。暗い背景にスポットライトを当てて見るのがベストです。

Melt prism by Go Ogawa (placed on white background)

光源はともかく、設置環境によって色が異なります。例えば、白を背景にした場合は柔らかい淡い色調ですが、黒を背景にした場合は濃い色調になります。

1枚のフィルムは、光が反射したり、フィルムを通過したりすることで、2種類の色を作り出します。フィルムを透過した光の色は、表面の形状が落ち着いている時や平らな時を除いて、多くの種類の表面形状ではっきりとした明るい色になります。そのため、エッジや起伏を多く入れて、よりはっきりとした色を出すようにしています。

私の作品は、フィルムの種類、透明な基材、表面のディテールや形、という3つの要素の組み合わせによる無数の実験に基づいています。3つの要素のうち2つの要素の組み合わせをたくさん試し、その結果を見て、組み合わせて作品を制作しています。

アクリル樹脂のベースはどのように成形するのですか?

ハンドグラインダーで大まかに形を切り出していきます。ほんの少しの微妙なうねりでも色が変わってしまうので、最終的な研磨はサンドペーパーの粒度100~2000と研磨用のコンパウンドを使って手で行います。

普段は実物を題材にすることはありませんが、具体的な依頼があった場合はそうします。一度、鹿を作ってほしいと言われたので、鹿の形をした作品を作りました。茶道のアイテムを作ってほしいと依頼されたことがあったので、小さな砂糖菓子の入れ物を作りました。

フィルムとアクリル樹脂の形状の組み合わせで無限のアイデアを表現できるのが面白い。

作品は見る角度によってどのように色が変わるのでしょうか?

まるで光の芸術作品のように色が完全に変化します。しかし、光を科学的なアプローチで研究していることから、私が追求していることは、印象派の巨匠が追求していることに近いのではないかと思います。

上の写真がその良い例です。同じプリズム状の柱を並べて配置したものですが、角度によって全く違う色が見えます。

このアクリル素材は経年劣化しますか?

私は建材で一般的に使われているアクリル樹脂と同じものを使用していますので、よほど過酷な環境に放置しない限りは問題ないはずです。

未来への大胆な一歩

“…宇宙空間での展示会を開催したいと思っています。”

作品を制作する際に、今は何を重視しているのか、これから挑戦してみたいことは何ですか?

現在は、アクリルベースのうねりによって色がどのように変化するかを研究しています。最初はガラスの球体を使っていたのですが、ガラスの球体は屈折が一定なので、アクリル樹脂を彫刻して面白くしています。私にとって展覧会というのは、実験の結果の集合体のような気がします。また、複数の作品を並べるとどうなるかという実験もしています。

今後は、飛び石などの日本庭園に自分の作品を取り入れてみたいと思っています。また、テーブルなどの家具も作ってみたいと思っています。同じようなカテゴリーでは、シャンデリアを作ってみたいと思っていますし、ステンドグラスも興味があります。

作品の展示については、宇宙空間で展覧会をしたいと思っています。あと、いつか万里の長城のような規模の大規模な展覧会をやりたいですね。宇宙から見えるような大きなインスタレーションを。

特に宇宙展に興味があります。他の作家はまだ宇宙で作品を展示したことがないので、ぜひやってみたいと思っています。

Go Ogawaのアートを購入する場所

TRiCERAでは、Go Ogawaの作品を多数ご紹介しております。他のC-DEPOTのアーティストもご紹介しています。

Shinzo Okuokahttps://www.tricera.net/
1992年東京都出身。大学でインド哲学を学んだ後出版社に勤務し、アート雑誌と神社専門誌の副編集長として雑誌及び書籍の企画・編集に携わる。2019年にスタートアップ企業である株式会社TRiCERAに参加、日本初の現代アート専門の越境ECの開発及びアーティストのマネジメント、自社オウンドメディアの立ち上げを担当する。特技は速筆で、雑誌時代には1ヶ月で約150ページを1人で取材・執筆した。

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 新宿にある損保ジャパンの美術館は、1976年に設立されました。ゴッホの「ひまわり」をはじめ、ゴーギャン、セザンヌなどの作品を収集し、年5回の展覧会を開催している東京を代表する美術館です。 A hunter's feast Shiori Saito oil/canvas, 162×194cm, 2019 若者の発掘にも力を入れているこの美術館が、第8回目のコンペを開催しました。年齢や所属を問わず、本当に力のある作品」を条件に、全国から作品を募った。 コロナウイルスの影響で展示は中止となりましたが、今回は全国から応募された875点の中から選ばれた71点の入賞作品が展示されました。 Looking at tomorrow Kazuhiro Otsuki Acryl on canvas, 162×194cm, 2019 今回は、いくつかの作品が受賞したハイライトを通して、日本の若いアートシーンを紹介したいと思います。 A record about physical Matsuura Kiyoharu Acryl on canvas, 162×130.3cm, 2019 

絵画が引き起こす化学反応が見たい – 林香苗武 インタビュー –

2011年から平面表現における速度を主題とし、制作・発表してきた林香苗武。2015年には未来派のように「速度主義宣言」を出すなど美術史をオマージュするような活動を展開してきた彼女に、今回はこれまでの経歴や作品、制作について話を聞いた。 ダンス 42 × 29.7cm, Giclee Printing on paper, edition:50 作品はこちらから 林さんは速度をテーマに制作を続けてきました。平面における速さを造形的に追求する姿勢は未来派を思わせますが、一方ではそこから独立している様子も感じられます。まずは現在の作品の成り立ちから伺えますか。  速度についてはこれまでもずっと考えてきたことではあるんですが、ただ未来派との関係について言えば意識し始めたのは2015年くらいです。2015年というと、自分の中では作品が変わってきた時期なんですけど、それまでの作品は構図的には人物を中心にそえていたんですが、ただ人物が中心にいる構図はたくさん描いてくるうちにどうしても打ち止めになっていった。人物は顔と手と足、あとは胴体の5つのパートに分解できるんですけど、それを線に置き換えて考えると、極端な話をすれば要するに5本の線をどう動かすかという話になる。シンプルですけど、だからこそその作風を続けていくことに限界を感じていたんです。変わっていかなきゃいけないなとは考え始めたのが2013年頃でした。もっと実験的なことを作品でしなくては、と。そしたら2015年頃から周りから「未来派っぽい」と言われることが多くなってきて、あとはロシア・アヴァンギャルドとか、その辺りの美術史の流れと比べてみられることが多くなった。当時はあまり興味がなかったし、「何か言われてるな」程度で、詳しくは知らなかったんですね。だけど「よく言われるけど自分はそれを知らない」という状況が段々と嫌になってきた。じゃあひとつ調べてみようと。日本には文献が乏しかったのですけど、でも調べる中で「どうやら速度をテーマにしている人たちらしい」と知り、彼らの世界観も好きになっていったんです。  そして2015年に『速度主義宣言』を出すに至るわけですね。『未来派宣言』にも通じるアクションですが、当時はどういう意図があったんですか。  宣言そのままというか、「しばらくこういう運動をやっていきます」という意思表示をするためでした。あれはマニュフェストなので、未来派の人たち同様、宣言をチラシにして配ったりして。それを当時、周囲がけっこう面白がってくれたかたちになったんですね。「今後どうやっていくのか」みたいな。私としては戦闘態勢に入った心持ちでした。「こういうことをやっていくぞ」と。当時はずっと絵を描いていたんですけど、でも私としては絵なんて描いている場合じゃないんだという精神状態になっていて。まっすぐにコンセプチュアル・アートをやらないといけないと。空間でアプローチすることをしないと勝てないんじゃないかと。 未来派の流れを引用しながらインスタレーションにシフトしていった。林さんは比較的早期にキャリアをスタートさせましたと思いますが、当初からペインティングがメインでしたよね。  2010年に大学へ入って、翌年から少しずつ動き出したので、確かに早い方だったかもしれません。公募展で賞を頂いて、それをきっかけにして。ただインスタレーションをしていた時期は自分の絵に対してすごい嫌悪感があったんですね。周りからは「格好良い」と言って頂くことが多かったんですけど、でも自分の中では「どうしてこんなに考えて描いてるのにイラストみたいに扱うんだ!」という気持ちがあって。格好良いとかなんとか言われても、結局のところそれは消費されているだけじゃなんじゃないかって。もっと消費されない方法でアートをしなくちゃならないと考えていた時期でした。  ある意味では周囲の評価や認識に対するアンチテーゼとしてのアプローチが空間芸術だったし、その理論的な裏付けが未来派でもあった。でもそういう気持ちは時間が経つにつれて大人しくなっていくんですよね。天邪鬼なことかもしれませんけれど、でも段々と絵がやりたいと思うになってきた。というより、そう思えるようになれた。時間のおかげもありますね。絵画でやっていないことは何かについて考えてみたくなったし、今も続いていますけど、絵をやってみたいという気持ちが強くなっていったんですね。それに、そもそも私は絵に対して真摯な姿勢ってものがなかったんじゃないかと。キャンバスの中で一つの作品をつくろうっていう姿勢自体が私の中で根付いていなかったんですよ。油絵具を手に取って何かを描くとか、初歩的なところからもう一度学び直した方がいいのではと考えて。そう考えた時に未来派という流れは私にとって後付けに近かったし、当時の感覚としてはやっぱり「これはもうやられていることだよな」という疑問が頭のどこかにはあった。それに私一人が速度云々と言っていても果たして先があるのか、とか。それで去年の4月にイタリアに行ったんですけど、そこでお別れをして来たんですね。未来派の人たちが活動していた場所で、未来派に対して。「今までありがとうございました」と。「私はこれからやりたいことをやります」という意味を込めて。  絵画に戻って来た。絵画の領域で何がやりたいのかは今もまだはっきりしていないんですけど、でも絵画とイラストについてはずっと考えていて。一方ではそれが障害でもあるんですよ。絵画とイラストの断絶みたいなものが永遠に埋まらないんですね。イラストとして見られていた頃は反発心とか苛立ちを感じていて、速度主義と言ってた頃は美術史や絵画の歴史に組み込まれた錯覚をしていた。絵画とイラストを融合させようという試みは美術史の中で行われて来たことですけど、でも今や断絶っていう言葉さえ薄れて来ている気がする。それにその感覚って本当に重要か?と。「いやどうでもいいでしょう」と。もっとやりたいことやればいいでしょうという感覚になって来た。 そもそも私が描いていること、描くことにおいて重要なのは線なんですけど、それはすごくイラストとの境を曖昧にしている理由でもある。最近はデジタルのドローイングもしていて、そうすると、つまりデジタルだとテクスチャーがほとんど関係なくなるわけなんですけど、それによってますます線描の特性が明確になってくる。色だとか絵具の重なりだとかがあまり重要視されない世界で、それよりは何か強い形を生み出すことにどんどん執着をしていくんですね。やり方を変えても行き着くところは線で、その線をどうするか。ある意味で形を叩き込むことに似ているんですよ。  そもそも林さんにとって描くという行為がどういう位置にあるか伺いたいんですが、絵を描き始めたきっかけは何でしたか。  ごくごく普通というか、よくある話で絵を描くと人が喜でくれて、それを面白がっていた感じです。実家がワイン農家で、売店の2階に住んでいたんですけど、親がよく売店につれていってくれて。お客さんに似顔絵を描くと喜んでくれて。それが楽しかったし、今もそれを面白がっているところはありますね。  林さんにとって絵画あるいは絵を描くことは装置に似た意味合いがありますか? あると思いますね。何かを描きたい…というよりは私の描いた何かによって何かが起こることが一番良いとは思っていて。だからこそインスタレーションのアプローチも出来たのかもしれませんけど。  背景について話を伸ばしたいのですが、触れていたカルチャーも絵が多かったですか。  その点で言うと漫画ですね。漫画は大切だし、私の人生にとって絶対になくてはならないものかもしれない。漫画とか、あとアニメーション。線が動いていることが重要なのかなと思いますけど。 あとは音楽…というより音ですね。生活の中では基本的に音が流れてる。好きな歌手とかよりも曲というか、音ですね。音そのもの。音楽って私の中では一番速いメディアなんです。もはや音楽とか音は私にとって「速いモノ」だと思っていて。  速度の話が出て来ましたが、林さんの作品でも速度は重要な要素でもあります。  やっぱり私は速度っていうものがすごく好きなんですね。motoGPというバイクレースがあるんですけど、そのレースに出ているバイクってものすごい速度が出るんですよ。300キロ以上かな。もうレースを見るっていう感覚ではない。ものすごい速度の物体が目の前を通り過ぎていく感覚で、はっきり感じられるのはエンジンの音だけ。「あ、これが速さなんだ」っていうことが体感的に理解できるんですね。私の絵では速さのフォルムを追求しているふしがあると思うんですけど、一方では「速さとは何か」って命題もあって。例えば光の速度と言われたりしますけど、でもその速度を見た人は誰もいない。速度が速くなったり、反対に遅くなったりすることは知っているし、日々感じることではある。でもそもそも速度とは何か。誰も速度を見ている人はいないんじゃないかって。それってすごく神秘的だし、ドラマチックだと思うんですよ。  速度という概念は物理以外にも応用されますよね。例えば都市部とそれ以外では流れている時間が違っていると言われたり。現代と100年前では都市生活者の時速は違うと思いますが、そのことについて考えることはありますか? 私の感覚として「ひとが密集していると速度は速いし、逆にスカスカだと速度は遅い」というのがあって。私が東京に出て来た10年前はそれこそ神秘的な感じでした。東京の速さが凄まじかった。速度的な神話の世界にきて、それを享受している、みたいな。でも10年も経つとその速さが鬱陶しくなってきて、それを楽しむ余裕がなくなってくる。単純に疲れてきているのかな、と。人間というハード自体が速度に追いついてないのかもしれない。ゲームなんかしていても今はロードタイムってほとんどない。すごく安価にテクノロジーが楽しめて、すごく色々なことが簡略化されている。家にいても外にいても、もうあらゆるところで、あらゆることがシームレスになっている。でも脳味噌がそれに疲れてるんじゃないかなって。でも、ある程度の速度がないと人間はもうイライラしてしまいますよね。そこが面白いところでもあるんですけど。 自然の現象としても、社会や生活のシステムとしても、速度はあらゆる場面で私達にか関わっている。 しかもそれとは分からない姿で。誰にも見えないわけですよね。だから速度はいつまでも神秘でいてくれるんだと思いますね。 プロフィール長野県生まれ。2011年より平面表現における速度を主題とし、制作活動を続けている。 2015年に速度主義宣言を発表。 主な個展に「大木と巨大キツツキ」(Clear Edition & Gallery/2015)、「速度の神」(WISH LESS gallery /2019)など。 林香苗武によるエディション作品はこちらから

Feature Post

A.C.D – 色のメタモルフォーゼ

A.C.Dは、色や形を用いて絵画に視覚的な物語性を持たせることを探求しています。2019年よりアーティストとしての活動を開始し、アメリカでの展覧会や東京でのシンワオークションに参加するなど精力的な活動を展開しています。 フランス生まれ、現在はアメリカ在住。カリフォルニア大学デービス校で英文学の学士号を取得して卒業後、ニューヨークでファッションデザインを学び始める。ファッションデザインだけでなく、Cal Artsではタイポグラフィー、ロゴの歴史、文字などを学ぶ。蝶々を見たことがきっかけで、絵を描くことに興味を持つようになり、正式にアートの世界に足を踏み入れることになる。 A.C.D.の作品の特徴は、色ときれいな線のストロークです。彼女自身、四色の視覚を持っているので、他の人は一色しか見えないのに、オンバー、モーヴ、異なる色がそれぞれの色に融合して見えるのです。色相と彩度をコントロールするために、彼女は同時に色を塗り、混ぜています。彼女のユニークなビジョンが、彼女の絵画に使われている美しい色を生み出しています。 See More Of Artworks By A.C.D

IKU→ 個展|「エゴサーチの定理 = ?」を開催

この度、TRiCERA MUSEUMでは、2021年8月28日(土)〜9月11日(土)の会期にて、アーティストIKU→の個展「エゴサーチの定理 = ?」を開催いたします。 IKU→(イク)はファッションを主軸に活動をする一方、より自由な表現を求め絵画制作に没頭、その後渡米しNYを中心に本格的な作家活動を始め、帰国後はKhayah(ヘブライ語で生きる、希望の意)名義での活動を行ってきました。2019年に渋谷で開催された「INVISIBLE ART IN PUBLIC」ではキービジュアルを担当するなど、精力的に活動を行い、近年ますます注目が集まる作家のひとりです。 大胆な筆致で自他の顔を表現し続けてきた彼女は、作品制作のメインモチーフである「顔」を、人間が所有するひとつの「臓器」であると語ります。 刻一刻と変化する「顔」の捉え難さ、認識不可能性とともに、生命を可能にするその野生的な存在感と真実性の探求のプロセスが表現された彼女の作品は、見るものを強く引きつけ、深い感情の渦へと誘います。 彼女の代名詞ともなる「顔」は、日々の心情や実体験から着想を受けながら、 彼女の考える、死生(エロス・タナトス)、他者または自己との関係性、顔という存在の在処などについて考察しているものであります。 今展で主題となる<エゴサーチ>は、現代においての「自己確定の危うさ」を示唆しており、「顔」という機能の不全化に対し更に切り込んでいきます。 「人間や生物がもし一つであったならば、「顔」を意識することはない。また、一つだったら愛も今無い形があるだろう」(作家コメントより抜粋) アーティスト『IKU→』として活動後、同氏国内初となる本個展では、平面作品とならび半立やインスタレーションなど実験的な表現領域を取り入れた新作20数点を展示いたします。 是非この機会にご高覧頂ければ幸いです。 ■ 展覧会情報 IKU→ 個展|「エゴサーチの定理 = ?」 ■会場 TRiCERA MUSEUM (MAP) 〒108-0074 東京都港区高輪3-22-5 SDS高輪ビル 2F ギャラリースペース 新幹線・JR線・京急線 品川駅(高輪口)より徒歩6分 ■ 開催⽇時 2021年8月28日(土) – 9月11日(土) ※28日はレセプションのみ(一般入場不可) ※28日、29日は作家在廊あり ■ レセプション 2021年8月28日(土) 完全招待制 ■ 営業時間 月〜日 11:00-19:00 ※日のみ15:00まで 【ご来場の際の諸注意】  新型コロナウイルス感染拡大予防のため、ご来廊の際には以下の点にご協力ください。 ・マスクの着用と、入口設置の消毒用除菌スプレーにて手指の消毒をされてから会場にお入りください。 ・他の方と十分な距離をとってご鑑賞ください。 ・混雑(複数名が同時に展示スペースにいる場合等)が発生した場合は、お待ち頂くこともございますのでご了承ください。 ギャラリーでは、十分な換気、スペースの清掃、スタッフの健康管理、うがい手洗い消毒、マスクの着用の徹底をいたします。 何卒ご理解とご協力のほど、どうぞ宜しくお願い致します。 ※東京都内の緊急事態の状況等で会期が変更となる場合があります。 (変更の際はメルマガ、SNS等で告知予定) 出展作家 IKU→ (イク) 経歴非公開。 海外での活動期間を経て、現在は金沢を拠点に制作活動をしている。 コンセプト 私は自分と出会いたかった しかし自分であるだけに出会う事が出来ない だけど作品は私の分身である。 私は主に人の顔を描く。 それは唯一自分の身体の中で直接見れない部分だからだ。 また顔は自分、他人のその時の感情で見え方が変わる。 真実の顔はどの瞬間に見えるのか、 果たして顔とは何なのか、、、。 また、私は時間にも興味がある。 一瞬という時も顔では表現出来る。 私の作品のスタイルは毎回変わる。 それは時間と関係する。 今回の紹介の展示はTRiCERAが運営しています。 出品作品や個展詳細についてのお問い合わせは下記までお知らせください。 03-5422-8370 customer_support@tricera.co.jp

紡ぎ出すことで描く-テキスタイルを用いるアーティスト3選-

テキスタイルの有機的なテクスチャを取り入れることは、時として生活において繊維が担ってきた服飾の歴史的な文脈を作品にもたらすことがある。麻や木綿、ウールなど素材の種類は様々であり、例えば絹であれば、古くはシルクロードの始まりであり、近代では香港の紡績工場の主役は女性であったりと社会問題に紐づき、それぞれの素材にストーリーがある。 一方でその作品の物質的な魅力にフォーカスすれば、特にテクスチャーの点だろう。工業的な進歩により衣料品が大量生産され100年は優に経った現在、その反動からか刺繍や手織物の人気が高まり、アートでも注目が集まっている。この記事ではテキスタイルをアートの応用するアーティスト3名を紹介しよう。 宮坂省吾/Shogo Miyasaka 作家の詳細はこちらから 浅間明日美/Asumi Asama 作家の詳細はこちらから Liberty Worth 作家の詳細はこちらから

アートフェア東京2021に出展します。

この度、株式会社TRiCERAは3月18日から開催されるアートフェア東京2021(以下、AFT2021)にブース出展します。 今回弊社では累計で1億1,500万円の新たな資金調達を実施しましたが、これによりサービスの拡充やサイトデザインの一新の他、私たちのプラットフォームに参加する2400名以上のアーティストをプロモーションするためにアートフェアをはじめとする各イベントに積極的に参加していきます。 来るAFT2021では私たちの「創造力に国境なんてない」というステートメントをリアルの場で体感できるインスタレーションをブースで展開し、またデザインを一新したリニューアルサイトをご紹介致します。この他にも今年の4/1にリリースするより現代美術に特化した完全招待制のECプラットフォームの発表も行う予定です。 アートが好きなひとたちがあらゆる障壁を超えて出会い、繋がることができる世界を目指すTRiCERAのビジョンとその実験/実践を、ぜひともお楽しみ下さい。 フェア概要 会期        : 2021年3月18日-3月21日          (※3月18日は招待者のみ)時間        : 12時-19時          (※最終日は16時まで)会場        : 東京国際フォーラムホールE/ロビーギャラリーチケット  : 4,000円(税込) ...

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