土曜日, 11月 27, 2021
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恋の形と色を巡って

 アーティストが取りあげるテーマが壮大であったとして、しかしその創作の源泉となるのは意外にも身近なものであったりする。特に恋と愛などはその際たるものだ。

 世界的に名の知れたピカソの《泣く女》もモデルとなった愛人、ドラ・マールや、モネの「散歩、日傘をさす女性」も嫁のカミーユの存在無くして生まれなかった名画であろう。そもそも「恋人たち」という主題は、西洋美術史では伝統的なものであった。

 本記事では「恋愛」「恋人たち」という普遍的テーマにアーティストたちがどんな現代的エッセンスを加えているのか。是非ともご覧いただきたい。

Imai Atsushi

恋と愛の一線
50 x 73 cm
恋と愛の一線 No.2
50 x 73 cm

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Tea Ercoles

Hidden lovers dreaming
122 x 182 cm

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中村成二/Seiji Nakamura

紅恋(ぐれん)
40 x 28 cm

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Jose Cacho

Lover
80 x 80 cm

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Delta N.A

La Reve – The dream
50 x 40 cm
Tra le pieghe del tempo – Through the folds of time
48 x 14 cm

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奈倉珠生/Tamao Nagura

恋の終わり
25.5 x 18 cm
あなたに逢えたら
16 x 22 cm

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Shinzo Okuokahttps://www.tricera.net/
1992年東京都出身。大学でインド哲学を学んだ後出版社に勤務し、アート雑誌と神社専門誌の副編集長として雑誌及び書籍の企画・編集に携わる。2019年にスタートアップ企業である株式会社TRiCERAに参加、日本初の現代アート専門の越境ECの開発及びアーティストのマネジメント、自社オウンドメディアの立ち上げを担当する。特技は速筆で、雑誌時代には1ヶ月で約150ページを1人で取材・執筆した。

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“新しい絵を描きたい”

独学で制作している加藤浩介は、美術史や現代の美術シーンを熱心に研究・研究している若者の一人です。彼の作品は、風景を参考にしながら、情景の中にある視覚情報を分解し、幾何学的な図形に変換することで制作されています。絵画の背景にあるストーリーや制作過程に興味を持ち、「そもそも絵画とは何か」という命題を常に念頭に置き、絵画の境界線を押し広げる姿勢を示しています。 まず、あなたの絵について教えてください。 私の作品のモチーフは風景です。ただ風景を描くのではなく、視覚情報を分解して幾何学的なパターンに置き換えています。私はローラ・オーエンスからインスピレーションを得ています。風景画を描くようになったきっかけは、大きな絵を描きたいと思ったからです。対象物は大きければ大きいほど、その対象物の世界全体を表現するのに適しています。また、ランドスケープは情報量が多く、再統合のために分解しやすい。 Nojima, 91×91cm 最初から風景画を描かれていたのですか? いえ、最初はリアリズムとミニマリズムを組み合わせた作品を描いていました。23歳の時に描き始めたんですが、自分の作風はとてもシンプルで、リアリズムの絵は結構売れるから、日本の文化である「侘び寂び」を組み合わせれば売れるんじゃないかと思っていたんです。しかし、いろいろなことを模索しているうちに、自分の好きな形で何かを作った方がいいと思い、現代美術の歴史や情景を勉強し始めました。都内の美術館にもたくさん行きましたし、美術関係の本も読んで知識を得ました。2019年頃から自分のスタイルで風景を描き始めました。 作品を制作する際に大切にしていることは、アートの文脈なのか、それとも自分の考えや気持ちなのか。 新しいものを作るには伝統や歴史を知る必要があると思うので、私は伝統をより重視しています。古いスタイルを知ることで、新しいスタイルの絵画が描けると思います。私は画家でありたいと思うと同時に、新しい絵画を作るという文脈の中にいたいと思っています。 snowscape, 194×162cm 新しさについてはどのようにお考えですか? 新しさとは違う言葉かもしれませんが、キュビスムは面白いと思います。キュビスムは抽象的でありながら、本質的な目的はイメージの再統合だと思うんです。そういう意味では、私の描き方にも似ていると思うのですが、違うイメージでやっているのかもしれません。 そもそもなぜアーティストになろうと思ったのですか? 絵を描くことは好きでしたが、自分に特別な才能があるとは思っていませんでしたし、人から褒められることもありませんでした。きっかけは、高校時代の美術の先生がいろいろな美術の本を見せてくれたことです。その中にジャクソン・ポロックの本があって、感動しました。そもそも絵ってなんだろう」という好奇心が私の原点でした。 Awkward Tree, 91×117cm 今後の予定を教えてください。 2019年から風景シリーズを始めたのですが、私の焦点は制作過程にあることを再認識しました。私は、絵画とは何か、絵画の歴史を物語るようなものを描くことに興味があります。もう一つ重要なのは、同時代性です。今は誰もが何でもネットで検索する時代です。ソーシャルメディアから画像を引っ張ってきて、それを自分の絵の中に入れたら面白いのではないかと思っています。今の時代の良い部分を取り入れながら、今後も絵画を追求していきたいと思っています。

アーティスト応援キャンペーンのお知らせ

アーティスト応援キャンペーン開始のお知らせ この度、TRiCERAでは8/21(土)〜8/29(日)の期間において、 作家をTRiCERA内で新たにフォローした方に購入費用の10%をTRiCERAが還元する、 アーティストフォローキャンペーンを実施いたします。 キャンペーン参加のための3つのステップ 多くの方のご参加をお待ちしております。 お気に入りの作家をフォローしに行く キャンペーンに関するお問い合わせ先: customer_support@tricera.co.jp

Keisuke Tsuchida: 鉛筆画による精神表現

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星へ旅する時代のアートとは

星座の歴史は今から約5,000年前にまで遡るという。 メソポタミアの羊飼が星空を見上げながら、星々を結び作られたというそれは、古くから我々人類が宇宙に漠然と惹かれてきたことの良い証拠だろう。 アートにおいても星空や星座を題材としたものは散見されたが、今やアポロ11号の月面着陸から50年以上。サイエンスの力によって、宇宙の秘密が徐々に解き明かされつつある今、宇宙を題材にした作品もまた変化したのか? 内藤博信/Hironobu Naito 日本人に限らず、また人間の今昔に関わらず、ひとは月に心奪われてきた。内藤は月に憧憬する人間の心情を、岩絵具で叙情性たっぷりに描く。 彼は、ふと見上げた空に月が輝くのを見たときに、自分の生きてきた時を振り返り、心の「静寂」を感じるという。粗めの絵具を用いて描かれる青い月は鑑賞者に穏やかな静寂が訪れるだろう。 作家の詳細はこちらから 椛田ちひろ/Chihiro Kabata 黒色ボールペンでインクジェット紙などの上に不定形なかたちを描くことで知られる椛田。ボールペンの動きは繊細かつ力強く様々な対象を描く。 宇宙に点在する惑星は、観察されるものから人間のイマジネーションの加工を施すことによってアウトプットされてきた。しかし、椛田の「惑星」はとても存在し得ないと思われるような抽象的な形状をしている。しかしその観念的とも言える表現には「見知らぬ」こその未知の魔力潜んでいる。 作家の詳細はこちらから 前川奈緒美/Maegawa Naomi 前川は星の性質、自分の創作を同一化させる。 「星は自身の最期を迎える時に、自身で自分の中枢に向かって物質を破壊し、爆発し、元素を撒き散らし、その存在が消えるらしい。私自身、自分の中枢、わたしを知りたいと想い続け絵画を描いている。」「すべては繋がっている。」と語る前川の作品はエネルギーに満ち満ちているようだ。 オイルバー(油絵の具と蜜蝋で固めた物)や時に自身の手指も筆の代わりに使用し、身体とキャンバスの一体化を図る。 作家の詳細はこちらから 宇宙は言うまでもなく広い。広さが分からないくらいに。科学がいくら育とうと、少なくとも今現在、その全てなど知り得ないかもしれない。しかし、だからこそ、今後も人類最大の浪漫であり続ける宇宙に想いを馳せずにはいられない。

「音楽のタイムラインを刻む」START ARTIST vol.3 ~ NAKAMITSUKI

TRiCERA発のオークションイベント「START」第一弾の出展作家の"なぜSTARTに出展したか"を主軸にしたインタビュー、ならびに新作の紹介を行います。 オークションイベント「START」とは 2021年2月に行われた「START」。アートに携わる様々な人たちを「セレクター」としてゲストに招き、それぞれの視点からアーティストを選び、そしてその魅力を伝える言葉と共に、その作品をオークション形式で販売いたしました。「アートをこれから始める」という方にも分かりやすい設計を行い、またオークションがはじめての方、オンラインではじめてアートを買う方など、様々なひとたちの「スタート」になるような企画となっております。 作家紹介 ナカミツキ (NAKAMITSUKI) 1997年兵庫県生まれ。2020年に京都教育大学美術科を卒業。 学生時代から三菱商事アート・ゲート・プログラム奨学生に選抜されるなど、Z世代と言われる年代に生まれ直感的で新しいセンスでキャリアを積んでいる。 既存のルールにとらわれない 多様な価値観を持ち、生活と共にデジタルネイティブとして育った日常的ツール「iPad」で制作を行う。エモい瞬間に五感を解放し、新しいセンスでiPad に直感的に描き切る。アートをデータ化することでどこにでも出現することができる。そして一度作品化された画像は、iPadのデータから削除される。この現代的なスピード感は、これまでにない新しいアートの形を生み出している。 1997年兵庫県生まれ。 2020年京都教育大学教育学部美術領域専攻卒業。 2020年個展開催「エモいは私たちを構成する。」(渋谷ヒカリエ / 東京)。 2021年「 スマホの方が現実。」(「Shibuya Fashion Week 2021 Spring」渋谷ヒカリエ / 東京)、 「FUGA Dining Exhibition」(FUGA Dining / 東京)、 「ブレイク前夜展」(大丸東京 / 東京) 2019年「三菱商事アート・ゲート・プログラム 奨学生展『アートのちから』」(丸ビルホール...

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Sean Christopher Wardを知るための6つのポイント

特殊な視覚の効果を利用して平面の絵から、奥行きや動きを表現することができるオプ・アート(op art)。その巨匠達から大きな影響を受けたSean Christopher Wardは、スケッチやデッサンのように見たままを素直に描くのではなく、視覚的な効果を取り入れることで、記憶に大きな印象を残すアート作品を制作している。均一的な塗りが特徴的だが、デジタルプリントでは無く、木製パネルにアクリルで制作されているのが驚きだ。 (Audrey/61cm×61cm/アクリル) 作品詳細はこちらから 1.経歴と活動 Sean Christopher Wardは学際的なアーティスト、デザイナー、ギャラリスト、ミュージシャンであり、オプ・アートの表現を用いながらアニメーションや絵画の制作に力を入れている。世界中に600点以上もの絵画がコレクションされており、ボブ・ディランやエルトン・ジョン、ピクシーズなどの著名人達が個人的にコレクションしていることでも知られている。アートの世界で大きな成功を収めている彼だが、コミュニティを大切にしており「HUE Gallery of Contemporary Art」や「Gallery Nocturnal」というスペースを提供して、世界各地の現代アートの芸術家達と一緒に仕事をしたり、展示をしている。 2.コミュニティを大切にする前向きな捉え方 コミュニティを作ることで閉鎖的な考え方をするのでは無く、常に新しいセンスを取り込んでいきたいという非常に前向きな見方をしており、常に最先端のアートを求める探求心と意欲を感じる。 3.オプ・アートと記憶の表現 人物を描く場合、オードリーヘップバーンやベートーヴェン、アクションスターであるブルース・リーなど世界的な著名人をモチーフにしている。誰でも一度は顔を見たことこのような人物達だ。知名度が高い人物を選んでいるのは理由がある。私達の記憶にある著名人達の記憶も、短い期間ではクリアな情報として捉えているが、長い時間が経ってしまうと、脳の仕組みの関係で徐々に記憶が薄れて、断片的なものへと変化してしまう。しかし全てを忘れてしまうわけでは無く、情報は必ず欠片になって残っていて、そのような記憶の欠片を絵画で表している。「Beethoven」という作品の中では、ストライプの線の太さを変えてベートーヴェンを表現しており、離れて見てみるとベートーヴェンの顔がリアルに浮かび上がってくる。写実的に描くのでは無く、錯覚的なオプ・アートの効果を使って、時間の経過による記憶の曖昧な欠片を表現した作品だ。 (Beethoven/61cm×61cm/アクリル) 作品詳細はこちらから 4.記憶の欠片を残すアート 脳では薄れてしまった記憶を、情報の欠片からもう一度読み込み鮮明な状態に戻すことはできない。でも心は時が経っても精神的に感じた情報を付け加えて、自分の中で新しく形作ることができる。そのような欠片たちが心の中や、Sean Christopher Wardの作品の中に描かれて保存されていくことで、社会を支え続けている。そして社会を支え続けるものは、また誰かの心の中で生き続けていくことになるという想いが作品に込められている。 5.パターンから受ける刺激 人物をメインにした作品以外にも、幾何学模様のようなパターンによる模様が表現されたアート作品がいくつか存在している。その1つが「Are You In or Are You Out」という作品だ。ここでは認識できるパターンが多い程、想像力や創造力の幅が広がるという事柄について言及されている。私達は様々な行動パターンを分析してスポーツで有利に動いたり、身体的なパターンを分析することで病気のリスクを減らすことができる。色のパターンの特徴の1つでもある濃淡を見ているだけで、想像力やモチベーションが上がるという研究結果が実際に出ているそうだ。パターンを研究することで脳は、意識的に良い選択をすることができる。これをSean Christopher Wardは「動物に対する人間の進化のエッジ」と表現。確かに動物にはパターンから学習することはできない。虹色に描かれた背景は日々の様々な行動や思考を表していて、その上に無意識になぞるよう行っているパターン的な行動を幾何学模様のように表現することで、見ている私達が物理的にも心理的にもパターンによる刺激を受けるように工夫されている。 (Are You In or...

日米を代表するアーティストが東京でデュオ展を開催

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意外な万能役者; 家で愉しむ抽象画 pt.2

抽象絵画によく聞かれる「美術館やギャラリーの壁には良いけど、自宅には向かなさそう」という偏見とは裏腹に、実は、あなたの部屋をテイスト良く飾るのにはうってつけのアートである。単体だとやや難易度高めに見えがちなアブストラクトだが、部屋との調和を図るのは具象的な作品よりもとても簡単だ。一度実例を見れば、お気に入りの作品を自宅の壁に掛ける日常を瞬時に想像できるであろう。 ほら、この通り。 まだ納得行かない方の為に、もちろん実例写真は更に用意してある。こちらからシリーズのpart.1をスクロールして頂きたい。 未定義の真実を求めて; 家で愉しむ抽象画 – 前編 パート1を読んだなら、知的な存在として人類が、万事に説明を求めることを理解されたであろう。だからこそ「未知のもの」や「説明のつかないもの」に史上疑問を抱き、空想してきた。そして今、その探求は現代美術へと変貌を遂げる。 抽象芸術の万能さ。 抽象芸術が理想的なホーム・デコレーションである理由はたくさんある。例えばひとつ、抽象画は具象絵画のように、それ自身や、その部屋を定義しないと言うこと。ホテルの部屋に飾られている絵や写真のイマイチな趣味を批判した経験は誰でも少なからずあろうかと察する。それは、その特定の何かがあなたの好みではなかったから。一方で、抽象的なものの理解と好みは抽象的である。なんやねんそれ、と突っ込みたくなるようなこの理由が大いに寄与して、どんなテイストのどんなスタイルの部屋にでも、意外と不自然なく飾ることができるのだ。 自分の好みに自信を持って! 幾何学模様や色柄のファン? ヨガ部屋でもっと禅体験?こちらはいかが? ヴィンテージ家具でエレガントな部屋とも合う?もしくは気さくで自然調なカントリースタイルの部屋だと?問題無し!抽象絵画はたやすく折衷可能。 ユニークさが全てと言う貴方には、普通ではない素材を使った抽象アートはいかが? シンプルな美しさ、ミニマルな美しさがお好み?この通り単純にゴージャス。 TRiCERAでは、他にもまだまだ抽象アート作品を検索可能。一日中眺めても飽きないような作品が見つかること間違い無し。もっと楽しい発見が欲しい貴方、是非ニュースレターのご購読をお忘れなく。

ARTIST CONNECT – mamoru → marin boo

ARTIST CONNECTについて 本企画は、最近TRiCERA ARTに参加された方へインタビューを行い、お話の最後にお知り合いの作家さんを紹介していただく不定期企画。 今回はmamoruさんからご紹介いただいたmarin booさんとお話をさせていただきました。 marin booさんと作品について教えてください。 小さい頃から絵を描くのが好きでした。 元々父が絵を描くのが好きだったこともあり、家には絵の本もたくさんありました。 基本的には、思いついたことを、思いついたままに描いている感じです。 ラーメン食べたらラーメンに浸かっている絵を描いたり。 花が散ってたら、その花びらを拾ってスカートにしてみたり。 私の絵には小さい女の子がたくさん出てきますが、自分の中に、自分自身の視点と、自分を俯瞰してみている視点があって、その視点から見て描いているのが小さい女の子のイラストです。 自分の背が低いのもあって、もし自分が小さかったらどうなるだろうって想像して描いています。 marin booさんの作品一覧はこちら タイトル:It's mine! サイズ:30 X 30 cm | 作品の詳細はこちら “ポップコーンの山に座り込む、不機嫌な顔をした小さな女の子が描かれている。最初は美味しそうにポップコーンを持っていたのだが、自分の経験を思い出して、表情が変わったという。「取らないでよ!」と言えなかった作者の心情がポップに投影された作品” タイトル:おにぎり サイズ:30 X 30 cm | 作品の詳細はこちら “「自分の背中についた梅干しは自分では見えない。他人の梅干ししか目に入らないから、誰かを羨ましく思うのかもしれない」好きな漫画のワンシーンから着想を得たという本作は、自分自身の素直になれなさや誰かを羨ましく思う気持ちを明るく掬い取ってくれる” TRiCERA ARTに参加しようと思ったきっかけはなんですか。 海外に販売する体制が整っていると思ったからです。なかなか、気軽に海外に販売するのに使えるツールがないんです。あとは、単純に、見てもらえる層が増えるので。 このインタビューを受けたのは、mamoruさんの記事を読んだのも理由です。「どうしてこの人が絵を描こうと思ったのか」という背景を読みながら作品を見れるのがいいなと感じました。 mamoruさんのインタビュー記事はこちら

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アルテ・ポーヴェラの提唱者が逝去

美術館の閉鎖や展覧会の中止や延期など暗いニュースが続いているが、そこに畳み掛けるような時報が、つい先日入った。伝説的な批評家でキュレーター ジェルマーノ・チェラーノ/Germano Celant(1940-2020)の訃報だ。 Celantは1940年イタリア出身。ジェノバ大学で美術史を学んだ後に編集職としてキャリアをスタートさせ、その後1967年に「Im Spazio」を開催、同展によって「アルテ・ポーヴェラ」を提唱し、一躍アートワールドの要注目人物となった。 イタリア語で「貧しい芸術」を意味する「アルテ・ポーヴェラ」の運動は、新聞紙やロープなど日常的かつ粗末な素材を用いた作品を提示したが、チェラーノの功績は、これによってイタリアのミニマリズムほかその時代の若手作家の動向を世界に知らしめた点に一端がある。 この他グッゲンハイム美術館やヴェネチア・ビエンナーレでのキュレーションによって世界的なキュレーターの一人に数えられる彼の訃報は、通例ならば、その後に功績の顕彰が展示という形でなされただろうが、しかしそうもいかないところが、現況の辛い点だろう。心よりご冥福をお祈りする。

アートにおける「青」の物語

私たちの目にうつる生活は、とてつもなく鮮やかだ。 ただ、普段の生活の中、色彩に意識的であるのはアーティストやデザイナーくらいではないか。 ここで一旦、色が我々に与える影響を考えてみよう。 例えば赤はアドレナリンの分泌を促進し、黄色はリンパ機能に影響を与えるという。真偽のほどはともかく、色彩がもたらす生理的もしくは心理的機能への影響は、例えば広告などで積極的に応用されている。広告の用途にしたがって、つまりその狙いの違いによって色を使い分けるのだ。 ではアートの世界ではどうだろう? 中でも青は特別と言われ、心理学的には「鎮静」を促すとされるこの色は、例えば印象派の作品では青がよく使われていたし、中世では王族を表す色でもあった。かのイブ・クラインも青に魅せられ、自分だけの色「インターナショナル・クライン・ブルー(IKB)」をも作りだした。青は落ち着きの色であり、高貴の色であるのだ。 もちろんアートにとって色彩は無くてはならないガジェットの一つ。明るさや暗さ、豪華さや清らかさ、特定の色はそれぞれに暗喩するイメージがあり、画家が思い描く世界をアプトプットする重要な手段だ。 日南田の作品もまさにそうだろう。クレヨンとアクリル絵の具、ジェッソをベースに塗り重ねる彼女の作品は、壮大なスケールであることが多く、使用される色は青系統が多い。 作品の詳細はこちらから  ロサンゼルス、トリノ、マイアミ、モンテカルロ、パリなど世界を旅しながら作品を発表してきたアーティストユニット Delta N.Aの作品は、現代人が抱える二項対立がメインのテーマだ。明度の低い青の利用は、うっすらと幻想的な色調、そして思考を促すようなゆったりとした時間へ誘ってくれる。 作品の詳細はこちらから  高橋浩規は日本のデリケートな四季を細やかに描き出すアーティストだ。岩絵具の素材としての美しさを出来るだけ活かすように、色彩の透明感や鮮度を保つことに細心の注意を払っている。岩絵具由来の色彩から紡がれる情緒溢れる画面は、どっしりとした深みのある、けれども決して野暮ったくない仕上がりである。  深みのある青で描かれるもっとも日本的なモチーフの一つ、富士山、そして天の川を自宅の椅子に腰をかけてゆっくりじっくりと、時間をかけて眺めてみるのもいいだろう。 作品の詳細はこちらから アートはモチーフや素材、筆致やコンテクストなど無数の構成要素から成る。しかし、生活と密接な作品を選ぶ際には、色を意識してみることだ。

さめほしの個展「entropy | エントロピー」を開催

この度TRiCERA MUSEUM では、6/12(土) - 7/10(土)の会期にて、 さめほしの個展「entropy | エントロピー」を開催致します。 崩壊と生成をテーマにペインティングを行ってきたさめほしの活動を、 物理学用語であるエントロピーという概念に擬えながら、新作と共にご紹介致します。 ーーーーーーーーーーー 【さめほし個展entropyのご案内】 明日11:00〜6/25金までの間 新作版画の制作につき、 展示作品の一部が会場から持ち出されます為 ご高覧できない作品がございます。 持ち出し中の作品に関しましては 6/26(土)に復帰予定です。 上記期間中ご来場の際はご理解ご協力のほど よろしくお願いいたします。 ーーーーーーーーーーー さめほしは1997年京都府出身、2020年武蔵野美術大学油絵学科油絵専攻卒し、 現在は東京を拠点に活動。 これまでは「One Scene」(新宿眼科画廊/2018/東京)、 「ショートケーキのうみで目が覚めたら」(新宿眼科画廊/2019/東京)といった個展、 さらに今年度のアートフェア東京2021に参加するなど活動を行なってきました。 崩壊と生成をキーワードに、顔の造形が崩れた少女等をモチーフとした、 細かい線描を交えたペインティング作品を中心に発表してきましたさめほしですが、 一見するとその作品は2000年代から台頭しつつあったイラストレーションを背景にした ペインティングの特徴が目立ちますが、その先には可愛らしさを崩壊させることによる、 本人の言葉を借りるならば 「取り返しのつかない現象とそこに対する感情」を描き出そうとする試みが見られ、 それは言うなれば、東洋的な無常の美的感覚にも通じる要素を持った絵画作品とも言えるでしょう。 今回の展示では物理学において《乱雑さ》を意味するエントロピーになぞらえ、 一貫して可愛らしさを持った少女たちが崩壊していく様を描いてきたさめほしの活動を 新しいアングルから紹介することを目指します。会場では新作ペインティングに加え、 リアルタイムで崩壊していくデコレーションケーキ、 19のかけらに粉砕したメインビジュアル作品などをご案内します。 この機会にぜひ、お楽しみください。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 開催場所:TRiCERA MUSEUM https://g.page/tricera?share 開催時間:11:00-19:00 ※日・祝は休廊 TRiCERA Page(プリント作品販売中): https://www.tricera.net/ja/artwork/art-prints-and-multiples/giclee-printing/id81021490001 さめほし Instagram @samehoshi Twitter @Samehoshi -------------------------- 出品作品や個展詳細についてのお問い合わせは下記までお知らせください。 03-5422-8370 customer_support@tricera.co.jp  会社概要:世界80カ国、17,000点の作品を購入できる、 アジア最大級のグローバルアートマーケットプレイス「TRiCERA ART」を運営 TRiCERA ARTは下記画像リンクから

Joi Murugavell – 喜びの迷路

オーストラリア出身のアーティスト、Joi Murugavellは、大胆で楽しく、ユニークなキャラクターがいっぱいのカラフルな作品を制作しています。オークランド工科大学でアートとデザインの修士号を取得し、アーティストとしての道を歩み始めました。 2009年に初個展を開催した後、世界各地の展覧会に積極的に参加しています。最近では、国際的に有名な現代アートフェア「アフォーダブル・アートフェア」や、日本最大級のオークションハウスである「シンワ・オークション」にも参加しています。オセアニア地域のみならず、ヨーロッパ、アジア、アメリカでも作品を発表しています。 彼女のアートは抽象的で、明るく、噛みつき、ユーモラスなものが多く、個性的なキャラクターがキャンバスの上で踊っています。彼女のキャラクターは、ただ楽しくて楽しい気分にさせてくれるだけではありません。それぞれのキャラクターは、人間の経験と流動する魂の美しさと痛みを捉えています。             See More Of Joi Murugavell's Artwork

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