土曜日, 9月 18, 2021
Home Curator’s Eye ミレニアル世代の私たちがモダンアートを買うべき理由

ミレニアル世代の私たちがモダンアートを買うべき理由



私たちは、より洗練された未来を形作っています。
私たちミレニアルズは 1988年生まれの私を含めて まるで「FRIENDS」のフィービーとレイチェルの ハイブリッドのようなものです どのようにして?私たちは、フリーマーケットで買った感傷的な愛着のあるアンティークが好きなPhoebeのように、独自性と信頼性を切望しています。しかし、Pottery Barnの新品のアンティーク調の家具を選ぶレイチェルのように、人気と安全性も求めています。

私たちのハイブリッドなライフスタイルを見てみましょう。私たちはファッションのセンスが抜群で、古着屋で買ったジャケットやグッチのバッグの着こなし方を熟知しています。私たちはアナログとデジタルの技術に精通しており、スマートフォン、YouTube、ジャスティン・ビーバーがどのように私たちの生活を形成してきたかを目の当たりにしてきました。旅行にも熱心で、SNSでは何百万人もの人が撮った写真を投稿して自己ブランディングをしています。プライドパレードに参加したり、グレタ・トゥンバーグと一緒に行進したりと、人権や環境問題のネガティブな継承に取り組んでいます。そして、そう、私たちは皮肉が好きなのです。それでも、私たちは、比較的、素晴らしいことをしていませんか?私たちは確かに新しい時代を形作る洗練された心を持っています。



オーガニックを選びますか?ウォールアートも選びましょう。
私は、アートを買うことは、あなたの食料品をどこで買うかを選ぶことと何ら異なるべきではないと信じています。私たちの世代は、前例よりも私たちが食べるものを気にしています。私たちは、有機野菜や人工香料の入っていない食品を買うためにホールフーズマーケットに行きます。または週末のファーマーズマーケットで、私たちは生産者から直接新鮮な食品を購入します。お金はかかるかもしれませんが、私たちは自分自身の健康だけでなく、地元の生産者の持続可能性を促進していることを知っています。美味しい食べ物は、私たちの日常生活を豊かにしてくれます。

では、アートはどうでしょうか?フリーマーケットでは、地元のアーティストが素晴らしい絵画や手工芸品を売っているのを目にします。なぜでしょうか?私たちは、ブランド名のついた工場で作られた複製品に同じ金額のお金を使う方がいいからです。自分たちを「教養人」と呼ぶために、私たちは美術館にお金を払って、より古い世代が確立した芸術を見ることにしています。それは残念なことで、自分たちの好みのものはあまり見ないので、「自分は芸術を理解していない」と自分に言い聞かせているのです。さらに悪いことに、気に入ったものがあっても、家に置くことができない。さらに悪いことに、気に入ったものがあっても、それを家に置く余裕はないし、気に入ったものがあっても、家に置いておく余裕もない。真実は、私たちは私たちの時代の芸術を理解しているということです。それはInstagramやPinterestだけでなく、私たちの壁に私たちの多様な味をマニフェストするためにいまいましい時間です。

あなたの地元のファーマーズマーケットであるTRiCERAで食料品を買いましょう。
TRiCERAのようなオンラインアートマーケットのプラットフォームは、あなたの地元のマーケットです。アーティストが直接アートを持ち寄り、キュレーターが品質が保証されたものをセレクトする場所です。Pheobe Buffayのオリジナル作品をお手頃な価格で手に入れることができるとしたら?お気に入りの作品を毎日壁に飾って鑑賞することができます。ファクトリーアートでは味わえない筆致と繊細なディテールに、あなたはエネルギーを得ることができます。アーティストを支えるだけでなく、年々豊かになっていくとしたら?現代のアート市場は、アメリカの株式市場よりも有望であることが証明されています。あなたは文字通り見せびらかすことができるクールな投資をしています。あなたがTRiCERAでサポートしたアートやアーティストは、数年後にはオークションや美術館で見つかるかもしれません。ほら、あなたはトレンドを形成している人なのです。これが、私たちミレニアル世代とX世代の人々が、現代の美術館を再構築する方法なのです。

アートコレクターであることが意味をなす5つの例
これはフィクションです。名前、キャラクター、場所…は完全に偶然のものです。]

Tracy – 28歳 – スムージーとヨガと猫が大好き。彼女のアパートは普段は散らかっているが、出会い系アプリでの自撮りやビデオチャットのためのコーナーを用意している。彼女はちょっと前衛的で、一生懸命遊ぶのが好き。


AIKA TAKAHATA, IN THE END, 32cm × 41cm
https://www.tricera.net/painting/id81003010004

Dave – 35歳 – 一人目の甥っ子に甘いところがあり、二人目を妊娠中の妹エイミーのことを気にかけている。子どもの脳の発達に役立つと信じて、子ども部屋にアートをプレゼントしている。


YAMAKAWA HARUKA, umbrella boy, 25.7cm × 36.4cm
https://www.tricera.net/painting/id81006350001

Samantha – 25歳 – 歯科衛生士として働いている彼女は、彼氏とダウンタウンの小さくてモダンなアパートをシェアしています。お金を貯めて学生ローンを払いながら、次の休暇を夢見ています。


Limo, LimoPiece 510 -The Cell of Mind-, 22cm × 22cm
https://www.tricera.net/painting/id81002650014

Adrian – 27歳~大手会計事務所に勤める。大学時代から大都会に移植された農家の少年であることは誰もが知るところ。定期的にUFC観戦会を主催している。自分が変身したリベラルであることを友人に証明し、陰謀論の知識を披露したいと考えている。


SHINZJI KANDA, Esperanto castaway story, 82.8cm × 61.5cm
https://www.tricera.net/drawing/id81003140001

Erica – 32歳 – 彼女は成功したマイクロアントレプレナーです。彼女の大きなアパート/本部は、彼女の独立心と彼女の中の好奇心旺盛な少女が同居できる場所です。


Inga Makarova, Guarded Territory, 125cm × 150cm
https://www.tricera.net/painting/id81006480012

Isaac Ishimatsuhttps://www.tricera.net/
1988年東京生まれ田舎育ちフランス在住。勉学や仕事には秀でるも、型破りな個性派として、生真面目な教師や上司を当惑させる多彩な日本時代を過ごす。極貧の子供時代からの夢である海外生活実現のため、カナダへ渡り貿易会社等で活躍。現在は語学習得と教授、TRiCERA勤務に勤む。陶芸工房での勤務経験、カナダの大学での音楽学習に、写真や芸術等幅広い関心を持ち、時代観察と文化比較の観点から、アートと日常生活の接点を書き出す。

Most Popular

You Might Like

ローカルでありグローバルであること-ミャンマー現代アートシーン-

ミャンマーにおける現代アートの流れ 近年ではArt Basel Hong Kongが「インサイト部門」を設け、アジアやアジア太平洋地域のアートシーンの紹介に努めているように、西欧のそれとは異なったアジア独特の土着的とも言うべきシーンの解明とプレゼンスに注目が集まっています。 ミャンマーのアート、特にローカルな民族絵画や民芸のそれとは一線を画したコンテンポラリーのアートシーンを見るためには、逆説的もしくは皮肉的にも、ミャンマーの土着的な文化とその社会的なヒストリーを無視することは出来ません。 1948年にイギリスの植民地支配から独立したミャンマーでは不安定ながらも民主主義と文化教育のスキームが構築されましたが、一方では少数民族問題や政治的な内部対立による政治基盤の不安定性から1962年にクーデターが勃発し、それに伴う軍政は1988年の民主化運動まで長期に渡って継続しました。 軍政下における美術活動の制約はアートの国内における認知と市民権の獲得に逆風として影響をもたらしましたが、民主化運動に伴い、1979年に現代アートの運動が誕生することになります。 現在のヤンゴン大学にて自主的な美術研究に勤しんでいた約20名の学生らによって結成された「ガンゴー・ヴィレッジ」は、ミャンマーにおいて展開された最初の現代美術運動であり、当時は西欧の抽象表現主義を独自解釈した作品をメインに生育された、つまり西欧のアートシーンとの接続を最初に築いた運動でもあります。 とはいえ軍政の影響が消え去らないミャンマーにおいてアートコミュニティは厚遇されることはなく、その後もままならない成長をしながらも、90年代に入ると学生らを中心とした流れは大学の外部に発表と活動を求め、90年には「モダン・アート90」に、2000年に「ニュー・ゼロ・アートグループ」の結成に結びつき、グローバルをその舞台とするアーティストの輩出を支えました。 ミャンマーのアートシーンをグローバルに-River galleryの試み- ギャラリーの詳細はこちらから River Galleryは今年で14年目を迎える、これまで国際舞台をメインのフィールドとして活動を広げてきた現代アートのギャラリー。 40名以上のアーティストが参加するRiverは、検閲体制の残る時代から、如何にしてアーティストを国外のコレクターをはじめグローバルなシーンへ受容させるかを試行錯誤してきました。 アーティストは西欧のコンテキストに耐え得る要素を保持しつつ、一方ではミャンマーのアートであることを証明する土着性や時代性、そしてミャンマーという国の歴史性を背景にした作品をプレゼンスすることが出来、その意味ではブラックボックスと化しているアジアのアートシーンとヒストリーの多くを明らかにする力を持っていると言えるでしょう。 TRiCERAでは今回、River Galleryに所属するアーティストから10名を紹介しますが、例えば〈僧侶の記憶シリーズ〉を手がけるペインターであるダウェイ・トゥートゥー(Dawei Tu Tu, 1972〜)は、「ミャンマーの生活背景としての仏教、そして僧侶の存在をほのめかしたかった」と語るようにミャンマーにおいて広く支持を集める仏教的な物事の捉え方や存在のあり方を俯瞰し、色彩的な重層化のテクニックによって絵画化し、ミャンマーの文化のいったんを展望させます。 作品の詳細はこちらから 一方でミャンマーの絵画史に流れる抽象性を汲み取り、新しいアングルをもたらすター・ジー(Thar Gyi, 1966〜)は、自らの作品を「非絵画」と形容します。ミャンマーの寺院街を訪れた時に見た田園風景に着想を得た彼は、国内の絵画において徴用されてきた内的なリズムの表現に「畝」のような造形性を加えることによって直接性を持たない、しかしミャンマーの美術そして抽象絵画の歴史における特殊なポジショニングを獲得しています。 作品の詳細はこちらから 今回TRiCERAでは、このようなミャンマー国内のアートの流れと西欧のアートシーンとの特異点であるかのような作品をもたらすアーティストを支えるRiver Galleryから絵画を中心に49点を紹介します。エスニックでありながら普遍性を備えるミャンマーアートの試みと歴史の歩みを、是非ともお楽しみ下さい。 ダウェイ・トゥートゥー(Dawei Tu Tu, 1972〜)ミャンマー出身のトゥートゥーは、これまで97年からミャンマー国内の展示に参加し、イギリスやシンガポールなど国外を舞台に活動してきました。ミャンマー・アジアン・アート・アワードでは2007年から3年間連続でベスト・ペインティング・オブ・ザ・イヤーを受賞した彼の作品は、近年では〈僧侶の記憶〉と題したごく限定された色彩を使用した明暗のコントラストをはっきりさせた絵画によって「ミャンマーにおける精神生活のバックグラウンド」を示唆しています。 作品の詳細はこちらから キョウ・リン(Kyaw Lin, 1975〜)オーストラリアやパリ、香港など幅広い地域で活動するリンは、フラットで抑揚のきいた色彩によるブロックを、ミャンマーの風景をベースに構造化する作品で知られています。とはいえそれは風景画のように物質的な対象への明示をさけ、あくまでも日常的な生活における感情や自然の機微を表現し、鑑賞する人へその発見を促します。 作品の詳細はこちらから ター・ジー(Thar Gyi, 1966〜)「非絵画」をキーワードにするジーは、ミャンマーの田園風景に見出される畝の造形性を絵画に盛り込み、ドメスティックな抽象絵画の歴史に新しいアングルをもたらします。ミャンマーにおいて絵画はいかなる展開をしていたかについて、彼はジェスチャーのようにそれとなく言及し、ビジュアルアーツの精髄と絵画的なアカデミズムを一度に実現します。 作品の詳細はこちらから

Yutaka Kikutake Galleryでの展覧会レビュー「爪が欲しくて」展

Installation View, Nerhol ‘For want of a nail’, 2019 ©️Nerhol Photo: Shintaro Yamanaka (Qsyum!) Courtesy of Yutaka Kikutake Gallery 6月6日から7月13日まで、Yutaka Kikutakeギャラリーでは、アーティスト・デュオ「ネルホール」の作品展「爪が欲しくて」を開催します。 ネルホールは、日本の若手アーティストYoshihisa Tanaka and Ryuta...

星へ旅する時代のアートとは

星座の歴史は今から約5,000年前にまで遡るという。 メソポタミアの羊飼が星空を見上げながら、星々を結び作られたというそれは、古くから我々人類が宇宙に漠然と惹かれてきたことの良い証拠だろう。 アートにおいても星空や星座を題材としたものは散見されたが、今やアポロ11号の月面着陸から50年以上。サイエンスの力によって、宇宙の秘密が徐々に解き明かされつつある今、宇宙を題材にした作品もまた変化したのか? 内藤博信/Hironobu Naito 日本人に限らず、また人間の今昔に関わらず、ひとは月に心奪われてきた。内藤は月に憧憬する人間の心情を、岩絵具で叙情性たっぷりに描く。 彼は、ふと見上げた空に月が輝くのを見たときに、自分の生きてきた時を振り返り、心の「静寂」を感じるという。粗めの絵具を用いて描かれる青い月は鑑賞者に穏やかな静寂が訪れるだろう。 作家の詳細はこちらから 椛田ちひろ/Chihiro Kabata 黒色ボールペンでインクジェット紙などの上に不定形なかたちを描くことで知られる椛田。ボールペンの動きは繊細かつ力強く様々な対象を描く。 宇宙に点在する惑星は、観察されるものから人間のイマジネーションの加工を施すことによってアウトプットされてきた。しかし、椛田の「惑星」はとても存在し得ないと思われるような抽象的な形状をしている。しかしその観念的とも言える表現には「見知らぬ」こその未知の魔力潜んでいる。 作家の詳細はこちらから 前川奈緒美/Maegawa Naomi 前川は星の性質、自分の創作を同一化させる。 「星は自身の最期を迎える時に、自身で自分の中枢に向かって物質を破壊し、爆発し、元素を撒き散らし、その存在が消えるらしい。私自身、自分の中枢、わたしを知りたいと想い続け絵画を描いている。」「すべては繋がっている。」と語る前川の作品はエネルギーに満ち満ちているようだ。 オイルバー(油絵の具と蜜蝋で固めた物)や時に自身の手指も筆の代わりに使用し、身体とキャンバスの一体化を図る。 作家の詳細はこちらから 宇宙は言うまでもなく広い。広さが分からないくらいに。科学がいくら育とうと、少なくとも今現在、その全てなど知り得ないかもしれない。しかし、だからこそ、今後も人類最大の浪漫であり続ける宇宙に想いを馳せずにはいられない。

スカルにみる現代の「死」

 ”メメント・モリ”。ラテン語で「死を思え」「自分が死ぬということを忘れるな」を意味する警句である。  時勢によってあらゆる解釈がなされてきたものの、我々人間に多くの示唆を与えてきた。そのメッセージはテキストだけでなく、時にはペインティングといった芸術の世界で表現された。  その際、主役となったモチーフは直接的に死を想起させるスカルである。宗教画や歴史画に比べ、地位の低かった静物画はキリスト教的エッセンスを組みこむことで格を高めた。所謂、ヴァニタスである。それから、数百年経過した現在、現存のアーティストの単作品で最高額となるダミアン・ハーストによる立体《神の愛のために》も主題がメメント・モリである。当作品にもスカルは選ばれている。  さて、死を彷彿とさせるための最上のモチーフは、”メメント・モリ”を忘れさった現代人に新たな示唆を与えているのか。本記事ではスカルを扱う作家を数名紹介しよう。 八田大輔/Daisuke Yatsuda 作家の詳細はこちらから Yutaokuda 作家の詳細はこちらから 鈴木潤/Jun Suzuki 作家の詳細はこちらから

教授・学生・卒業生による絵画の多様な表面表現を探る WAITINGROOM グループ展「Island with ONI」

WAITINGROOMでの「Island with ONI」(2019年)のインスタレーション風景 アーティスト提供、WAITINGROOM  Daisuke Ohba, Kengo Kito, Shinya Imanishi, Saya Okubo, Kurumi Kotani,Naosuke Wadaの6名によるグループ展「Island with ONI」がギャラリーWAITINGROOM(東京)にて開催されました。この展覧会は、京都造形芸術大学教授の大場大輔氏と鬼頭健吾氏が主宰する展覧会で、学生たちのショーケースを目的としたもの。 Shinya Imanishi, Saya Okubo, Kurumi Kotani,Naosuke Wadaの4人は、それぞれ卒業した年が異なり、一緒に作品を発表するのは初めてのことでもあります。作家のDaisuke Ohbaによると、大学で教鞭をとり始めた7年前は学生の環境が非常に悪かったという。学生と教授とのつながりや関係性が希薄で、美術館や商業ギャラリーで作品を発表する学生や卒業生はあまりいなかったという。 WAITINGROOMでの「Island...

Don't Miss

東京を拠点に活動する銅版画家, Jihye Kim

1993年 韓国生まれ 2018年 韓国ソウル・弘益大学校美術学部版画学科卒業(ダブル専攻) 2018年~ 東京藝術大学大学院修士課程在学中 1.一言で言うとどんな作家さんですか? - 銅版画家です。 2. 作品を作る時に一番大切にしていることは何ですか? - 作品を作る時に大切にしていることは何ですか?雰囲気のある題材で感情を伝えたいと思っています。 3.アートについて、ビジュアルとコンセプト、どちらが重要ですか? -ビジュアルアートで一番大事なのは視覚化だと思います。観客の共感を得られない作品は、ビジュアルアートとしての機能を果たせないと思います。アーティストの最終的な目標は、良いコンセプトを魅力的に表現して、視覚化することで観客を説得することだと思います。 4.アートとは何だと思いますか? -人間の本能である、何かを創造しようとすること。 5. どのようにしてアーティストになったのですか? -自分の作品は自分の人生の記録だと思っています。だから、日記を書くような感覚で作品を作っています。作品を作ることは、自分の存在意義を証明することと同じなので、それが芸術家になった理由だと思います。このような思いは、私の作品のメインテーマにもつながっています。生きることへの強烈な思いをモノにできるのが、アーティストの喜びだと思います。 Kim Jihye , Time to leave, mezzotint, 12x15cm, 2019 ©️Kim Jihye 6.尊敬するアーティストはいますか? -エドワード・ホッパー、ゲルハルト・リヒター、中林忠義、ドホ・ス。 7.あなたのキャリアの中で一番幸せなことと一番大変なことは何ですか? -自分の作品を愛してくれている人に認められた時はとても嬉しいです。逆に、アーティストではない友達とは違う道を歩んでいるような気がします。社会が求める標準化された時間とは違う時間を生きているような気がして、悲しくなることもあります。 8. どんな人に作品を見せたいですか? -昼より夜が好きな人、一人の時間が好きな人。なんとなく、こういう人には共感してもらえると思います。 9. 5年以内に実現したい夢や計画を1つ教えてください。 - 作品の方向性を考えて、変化を起こそうとしています。5年後の自分がどうなっているかはわかりませんが、満足できるように成長できればいいなと思っています。 10. 嫌いなコンセプトや避けたいコンセプトはありますか? -...

寺床まり子|記憶の景色に魅せられて

絵を描くことは寺床まり子にとってライフワークであり、過去現在そして未来へと絶え間なく続く営みだ。幼少期から絵画に親しみ、今日までその道から視線を外さずに今日の立ち位置まで歩んできた。三重県に生まれ、名古屋造形短期大学で洋画を専攻。「多くの素晴らしい画家や先生に出会う過程で、その影響が自分を作家として育ててくれた」と語る。 寺床の洗練された抽象画は、日本のみならず世界の美術界でも高い評価を得ている。自由美術協会に所属しつつ、これまでに埼玉県立近代美術館、東京のギャラリーや、ソウル・Kepcoアートセンターなどで個展を開催し、2022年11月にはニューヨークのArtifactでの個展開催も決定している。また、グループ展参加も多数、米国での発表にアジアのアートフェア参加と精力的な活動を繰り広げる。   作品のテーマを「記憶の色」と説明するように、彼女の絵画は、観る者に人生の心温まる瞬間を思い起こさせる。水、山、空、植物などの自然の色や街の色を、美しい色彩の重なりを巧みに用いて表現していく。それは彼女の個人的な記憶でありながらも、鑑賞者をも、美しいデジャブのような「記憶の風景」に誘い込み魅了する。 アーティスト詳細はこちらから

Clipyニュース:今週の日本のアートニュース3選

コロナウイルスは日本のアートフェアにも影響を与えています。 ホテル型アートフェア」を展開するAiPHT(ART in PARK HOTEL TOKYO)が、今年の開催延期を発表した。理由は、新型コロナウイルスの拡大を防ぐため。 2016年にスタートした同フェアは、今年で4回目。このフェアで新しいのは、ホワイトキューブとは別の場所でアートを鑑賞したり購入したりできることです。 主催者側は、今年は9月25日~27日まで延期すると言っています。 主催者によると、今年は9月25日~27日に延期するとのことです。また、他のフェアへの影響も懸念されています。Reference: https://www.aipht.artosaka.jp/ 日本最古の公立美術館がリニューアルオープン 1933年に開館した京都市美術館。美術館としては日本最古の建物でしたが、2017年に大規模な改修が行われました。今年3月21日にリニューアルオープン予定です。今回のリニューアルを機に、ファッションやアニメーションだけでなく、現代美術の展覧会、新人作家の発表会、伝統的な現代作家のコレクションなど、様々な用途に対応できるスペースを備えた美術館となります。Reference: https://kyotocity-kyocera.museum/ 京都でアーティストアートフェアを開催 2月29日から3月1日までの2日間、京都市内2会場でアーティストによる現代アートフェア「ARTISTS' FAIR KYOTO 2020」が開催されます。 「アートを気軽に買えるようにする」「次世代のアーティストが文化やアートを発信する場を育てる」ことをミッションとしており、アート界では倫理的な意味合いが強いイベントです。名和晃平をはじめとする有名アーティストが若手アーティストをアドバイザーに推薦しています。ジャマニーズの次世代のアーティストを見たい方は要チェックです。Reference: https://artists-fair.kyoto/

鈴木潤~芸術が脈打つ~生命を宿すボールペン画。

緻密かつ独創性に溢れるアートを生み出し「ボールペン一本で勝負したい」と語る鈴木潤の姿勢は、刀に懸けた侍のそれの様に頼もしく、又、清々しい。20代前半で本格的に活動を開始して以来、コンペティションの受賞や「細密画展」参加、2020年には個展の開催等、精力的な活動を見せる。 父は陶芸家で母は絵付け師。幼少期より芸術に親しむ中で自然と絵を描き始めた鈴木に衝撃的な出会いが訪れるのは中学生時代。大友克洋の漫画「AKIRA」、細かく描かれたペンの線に魅せられ、模写、研究を重ねる。また、60・70年代の洋楽アルバムジャケットやアートポスターにも影響されたと語る通り、緻密に描き込まれた種々多様なデザインだけでなく、優れた画面の構図やバランス感覚に鍛錬の日々が結実されている。 主にケント紙とボールペンを使用した表現にこだわる彼は、気も遠くなる様な細かな線・点描だけでなく、幅を広げる為、別紙に描いて切り貼りする手法を試す等日々の探究を止むことはない。愛や生命のエネルギー、異世界や生死などの大きなテーマを、親しみやすくも意外性に富んだ芸術で表す。自らの人生を画面に凝縮し、鑑賞者と心で繋がる生命の宿るボールペン画を極める旅は続く。 アーティスト詳細はこちらから

Feature Post

deitypartyを知るための6つのポイント

キャラクターのようなシンプルなデザインで、可愛らしい女の子の絵を描くdeityparty。しかしそんな絵柄とは真逆に、人間の仄暗い闇の部分をテーマとした作品が多い。水彩や色鉛筆などの淡い色彩で表現しているが、伝えているメッセージはどこか共感できるような部分が多く誰もが抱えがちなものだ。 1.deitypartyの背景 台北在住のアーティスト。2012年に台北国立芸術大学で絵画のBFA(美術学の学士号)を修了し、2016年に国立台湾大学で言語学のMA(学芸修士)を修了。2019年には絵画の研究に関して、学術出版社であるWalter de Gruyterの書籍シリーズに掲載された。現在日中はプロダクトデザイナーとして働き、夜はアーティストとして活動中。絵の制作以外にも執筆活動もしており、いくつかの文学賞を受賞している。2019年の台北イラストレーションフェアでは、Selected Awardを受賞した。Instagramでは名前と同じ「deityparty」というIDで日々の制作を世界に発信している。 2.文学的な感性 人間の感情的な部分への目の付け方や、キャプションに付けられた短い言葉など、文学的な感性が発揮されたアート作品が多い。「Dancing In The Dark」という作品の中では、悩みもがき苦しんでいる様子がまるで、暗闇の中でダンスを踊っているかのように見えるというdeitypartyの考え方が添えられていた。筆のタッチもダンスの動きの激しさを示すような荒い動きで、顔のパーツや体の輪郭をはっきりと描いていない。色も赤と青をメインに使われていて、暗闇の中で苦しんだり怒ったりという感情の起伏の激しい波も感じ取れる。 (Dancing In The Dark/17cm×23.2cm/ミックスドメディア) 作品詳細はこちらから 3.現代的な闇を持つ人間の描写 現代の私達が抱えがちな仄暗い部分を持った人間の様子を多く表現している。「In My Sleep」という作品では、不眠症について表現されている。夜に眠ることができず、架空の睡眠を繰り返す様子を「明るい闇の中に居るようだ」と考えていて、女性が眠っている部屋の背景はあえて白いままで残されている。直接的に不眠症に苦しんでいる表情や様子は描かれていないがその女性の手を「ナイフを握った手」という説明をしていることから一見、明るい部屋でただ横になっているだけのように思えても、実はかなり苦しんでいて追い詰められている状態なのだとわかる。 (In My Sleep/21cm×30cm/水彩画) 作品詳細はこちらから 悲しげな様子の頭部とティーカップがぽつんと描かれた、不思議な印象が漂う「Blue Still Life」という作品。休憩中に疲れた頭をデスクに置いて休んでいる様子が描かれており、現代の私達の多忙さがよく表現されている。日々色々なことに追われていて頭を取り外したくなるぐらい疲れるが、ただお茶を飲んで休憩しても満足に休むことができない。思考を取り外して静物として頭を無にする必要がある程、忙しい毎日を送っている。 (Blue Still Life/10cm×14.9cm/ミックスドメディア) 作品詳細はこちらから 4.共感性の高いメッセージ 人間の身近なところにある仄暗い部分を描いた作品からは、共感できる部分が皆何かしらあるかもしれない。現代に生きている私達にとっては不眠も、多忙による疲れも非常に身近な悩みで、ぱっと見ただけでは人から理解してもらえないことが多い苦しみだ。deitypartyの作品から共感することで、気持ちが楽になったり理解して貰えたという喜びを感じることができる。 5.物語性の高さ 執筆活動もしているdeitypartyらしく、小説の一節のようなキャプションを添えたシーンが描かれた作品が存在している。例えば「Swimmers」では、「二人は泳ぎに行った。その日に何かが起こり、2人を永遠に変えてしまった。」というキャプションがあり、友達のように見える2人の水着の女の子に何があったのかが気になる。視線がそれぞれ別の方向を向いている様子からただ喧嘩をしたのか、それとも全体的に不穏な暗い色調から察すると何か重大な事件が起きたのか…。深くは描かれていないからこそ、自由に物語を想像させる仕組みになっている。 (Swimmers/21cm×30cm/水彩画) 作品詳細はこちらから 頭部が飛んでいってしまっているような残酷な描写がされているが「The Kiss」という作品も、まるで映画のポスターのような物語性が付け加えられている。「死の前で、二人はキスをする。」というキャプションが付けられているが、キスをしている様子からして愛し合っている2人は何故このような状態になってしまったのか。何もわからないが、物語を色々と推測させる興味深い作品だ。 (The Kiss/10cm×14.9cm/ミックスドメディア) 作品詳細はこちらから 6.キャッチーな絵柄に仄暗さを混ぜ込む魅力 キャッチーで可愛い絵柄に、仄暗さというスパイスを効かせることでアンバランスな新しい魅力が生まれている。その強烈なギャップは私達の脳に色濃く刻まれていく。同じ作品からどんな物語を連想したか皆で話し合うのも面白そうだ。deitypartyにしか出せない作品に惹き付ける力を、これからも追っていきたい。 今回ご紹介の作品はTRiCERAで取り扱っております

更新される雨~もっとも身近な非日常のあり方~

 雨は人間にとって、もっとも身近な非日常ではなかろうか。  そして、その非日常は数々のドラマを生み、小説や絵画など様々な形となって人の心に波紋を生んできた。  日本人にとっては教科書などで馴染みの深い歌川広重作《大はしあたけの夕立》。かのゴッホが模写したことでも知られるこの作品は世界で初めて雨を線で描写したということを知っているだろうか。(諸説あり)それまで絵画の中で、雨は傘や濡れた地面の光の反射によって表せれてきた。しかし《大はしあたけの夕立》が海を越えたことによって、世界の雨の形がアップデートされたのだ。  本記事では150年以上前に描かれた名画、《大はしあたけの夕立》に変わる新たな雨の表現を追求するアーティスト数名をご紹介しよう。 marthac-art 作家の詳細はこちらから 菊地爽秀/Sousyu Kikuchi 作家の詳細はこちらから 氏江樹穂/Kiho Ujie 作家の詳細はこちらから 伴野加代子/Kayoko Tamino 作家の詳細はこちらから Sai Seinan 作家の詳細はこちらから LOCO 作家の詳細はこちらから

アートで見る夏景色2020 -暑中見舞い後編 –

8月最後の週は、多くの人にとって夏の最も感傷的な日々。子供たちにとっては夏休みの終わり、大学の多い街では学生達と共に活気も戻り、親御さんたちは、学校再開前の準備で忙しくする時期。この一週間は、誰もが楽しい夏の思い出に浸り、残された日々を惜しんでいるものだ。 プールサイドでのパーティー、それとも「ステイホーム」で安全に過ごす時間、それとも田舎でのリフレッシュ、何があなたのお気に入りだろうか。シリーズ第1部ではそんな夏模様を描いた作品をご紹介した。 こちらから Soft summer by Irina Laube 54 x 54 cm 「海と山どっちが好き?」この一見無害なように聞こえるが、二極分化をもたらす質問。両方とも近い田舎で育ち、山の稜線と入り組んだ入り江の絶景を誇るカナダのバンクーバーで数年過ごした筆者としては、一択を迫られると途方に暮れてしまう。だが、どうやらTRiCERAアーティスト御贔屓のモチーフは海とビーチのようである。この人気テーマと共に、夏の魅力的な抽象画もご紹介したい。 Summer Days by Alexander Levich 35 x 45 cm Labyrinth by Alexander Levich 60 x 100...

deTaka|無常の世に光る人生表現、鮮烈と洗練。

現役の歯科医であるdeTakaは、ある日、デヴィット・ボウイの死が報じられた日のこと、不意に、唐突に、作家として出発を決意したという。友人親族の葬儀が続いた頃のだった。 作家としては京都芸術大学を2018年に卒業し、2019年にはニューヨークjadite galleryにてグループ展にも参加している。人生の儚さと無常さの悟りから、後世に残る表現を志す彼は、敬愛するデクーニングやピカソ、マティス、セシリーブラウンの影響下、荒々しいタッチに色合いとマチエールの味わい深さが共存した、力強く大胆な作品を手掛ける。 アクリル画を主たる表現の舞台とするdeTakaの懐は深く、mixed mediaやデジタルでの表現においても個性が光る。ジャクソンポロックのように床置きで描き、シリーズとして「東洋の詫び寂び」対「西洋のポップさ」を展開する背景には、学生時代の英ロックの影響に、有限たる人生への畏敬、または歯科用具も制作に使用する柔軟性と、彼ならではの人生経験がある。今後ますます、かのミュージシャンの如く洗練と鮮烈を観る者に届けることであろう。 アーティスト詳細はこちらから

Editor's Choice